他人の録音の研究をする。

日々、趣味で録音に勤しんでいると他人(と言っても皆ビデオカメラ撮影だが)の録音したものがどれ位のものか気になるものである。趣味なんだから唯我独尊で行ければ良いし、そもそも自分のDAPに録音したものを入れて楽しむ為始めた録音だし。だがより良い音で録りたいと思ってしまう駄目人間である。なので比較として自分が行った野外コンサートの動画を上げてる人の動画を幾つか見てみた。大体ビデオカメラや録音機材を何使ってるか現場で見て分かるからである。で、外部入力を使わずにビデオカメラのマイクで録音してる人が大半であるが、たまにビデオカメラ用の外付けマイクを使ったりパラでフィールドレコーダーを使ってる人がいる。で、動画を見てみると映像については結構良いビデオカメラを使っている人が多いので概ね良好である。肝心の音であるがそういう人はそのままだと音が小さく聞こえる事をご存知なのでコンプレッサー等でピークを潰して音圧を上げている場合が多いが、ある人はコンプレッサーのリリースタイムが長すぎて音がふらついて聞こえる。後、某音楽隊のSNSに演奏会動画の音質改善を懇願するリプライを送ってる人がいて驚いたのだが、調べるとその人も動画を上げてる人でじゃあその人はどれ位の音質のもので録れているのだろうか?と、その人が上げた動画を見てみると確かにパッと聞くと高音質に「聞こえる」。野外録音なのにCDっぽい、と言うか20年位前のTFMやJ-WAVEとかのエフェクターをかましていた頃のFMの様な音になっていた。高音域が張っていて低音がブーストされていた。(ついでに言うとマイクの吹かれもブーストされていた。そこはカットしないんだ。)だがその人は確かビデオカメラと別個にフィールドレコーダーを使用してるだけだからエフェクターを噛ましているんだと分かった。なので波形編集ソフトで色々試してみたらどうやら高音域を持ち上げた上でエンハンサーもしくはエキサイターを使うと、似たような音になった。うーん、参考になる。こう言うエフェクターは確かに魅惑的だが野外コンサートに行き慣れた自分みたいな人間が聞くと不自然に感じる。そう言えば同人ラジオ番組の編集をしてる時、FMみたく音を派手にする為に一時期マスターにBBEのマキシマイザーを入れてたのを思い出した。ただこういうエフェクターは調味料と一緒でちょっと使うのが肝要だが、がっつりMIXしてたので正直アレだったなぁ、と今となっては反省しきりである。
今のところエンハンサーなどのエフェクターを使う気にはならないがとにかく勉強にはなった。

追記:先日、エンハンサーとかを使ってる人が音質改善のリプライを送ってた某音楽隊の演奏会動画がyoutubeに上がったので自分も見てみたが、きちんとした音質で鑑賞の問題になるレベルではなかった。あれからもっと音質良くしろって何すれば良いんだか。むしろ個人的に気になったのは指揮者の大仰な指揮姿だった。そのバトンテクがどれだけ音楽の為になっているのか考えた方が良いと思う。


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