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混入したシャッター音を除去してみる。

最近、野外録音をした際あいにく会場に着いたのが遅かったので後ろからになったのだが、さらに参ったのが前列に望遠レンズ付一眼レフを持った人がいた事だ。サイレントシャッターで撮ってくれれば良かったが、やはり演奏中に音楽そっちのけでバシバシシャッター音を立てて撮影に興じていた。マナーとしてはよろしくないし文句の一つも言いたかったが向こうが先にその場所を取ったのだ。仕方がない。録音した音を確認すると、思った程ではないが、やはり弱音部分でシャッター音が入ってしまっていた。(そう言えば少し前に別の団体の演奏中に取材に来てた毎日の女性記者が弱音部なのに連写でシャッターを切っていて腹が立ったのを思い出した。腕章付けてれば何やってもOKだと思ったのか?)昔なら諦めていたが自分が約20年使ってる波形編集ソフトがsound it9.0proになりスペクトル表示(普通波形編集ソフトの場合、音の波形が表示されるがスペクトル表示の場合周波数の分布で表示される)が出来る様になった。既に風でマイクが吹かれた時に100Hz以下を摘むのに使っていたのだがシャッター音の除去にも使えるか試してみた。

2つ山になっているのがシャッター音。確か4Kから16KHz位で分布していた。

シャッター音は単一周波数ではなく広く薄く分布するのが解る。(やっぱりカメラメーカーによって分布も変わるのだろうか?)下の緑色の部分が音楽成分であるから、飛び出た山の部分をどうにかすれば良い事になる。具体的には写真のレタッチソフトみたい、山をドラッグして選択した箇所のゲインを落とすのである。これをシャッター音が混入した箇所一箇所ずつやるのである。沢山あるほど骨が折れる作業となる。

シャッター音を除去(と言うか音量を下げた)後。

で、この後全体にイコライジングをかけて、家のヘッドフォンで聞くと違和感なかったが、DAPにこの音源を入れ外で聞くと、高音がきつめのイヤホンのせいか、シャッター音を除去した所だけスコンと空気感がなくなってる!要はやり過ぎた様だ。なので何度かやり直したがやはり違和感が残る。とはいえ加減を弱くするとシャッター音が消えないので苦肉の策としてシャッター音を除去した部分に曲の前後の静寂(無音ではない)の部分をコピーしてマージしてみたら、全然完璧ではないもののマシになった。これは目立たなく出来るのであって完全に除去するのは不可能である事は断っておきたい。ネットで調べるともっとマシなソフトがある様だが専ら自分で聞くためなのでこれでヨシとしておく。とはいえ、編集の為に同じ箇所を何回も繰り返し聞かないといけないのでいい加減飽きる···。

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