PS5爆熱問題
PS4の時もそうだったのだが、PS5にもやはり引き継がれていた恐るべき問題。そう本体の熱問題である。
§1. どこが熱いのか
PS5をしばらくアイドリングさせたのち本体をペタペタ触ってみると、仄かに分かる程度の熱を持つ。
ここからさらにゲームを起動して15分ほど遊ぶと、内蔵ファンが強風になり、廃熱部分から熱を持った空気が排気されているのが分かる。この時点でまた本体を触ってみると、やはり・・・本体下部が肌で分かるレベルで高温になっている。
§2. なぜここが熱いのか
PS4の時と打って変わって、PS5の吸気・排気構造はかなりダイナミックなエアフロー構造を実装している。
まず本体上部に設置された巨大なファンは、熱を外へ出すものではなく、外から空気を引き込むシロッコファンとなっている。ここから取り込まれた空気は、直下に存在しているヒートシンクにぶつかる。このヒートシンクはメインCPUの熱を受け取る役割を持つ。その熱はそのまま本体の下部分に押し込まれる。
さてここで本体の下部分には何があるかというと、これこそが「電源ユニット」なのである。電源ユニットでは大容量の電流が扱われており、これは常に熱を発生し続ける。電源ユニットの上部には多数の穴が開いており、CPUからの熱が電源ユニット内部に直撃する・・・。そして、電源ユニットの側面から、PS5本体の背面の排気孔を通して外部へ廃熱される。 つまり、CPUで発生した熱と電源ユニットで発生する熱を混ぜて合わせて外へ出す、そういう基本構想なのである(多分)。
§3. ソレハムリガアル
いやそれは無理がある。CPUが巨大な熱を生み出す時、電源ユニットは大量の電流を扱っている。つまりこの時、電源ユニットも熱いのである。二つの部位が相互に熱を出しているのに、この二つの熱を混ぜるとは、すごすぎる。
廃熱がしっかり行われないと、電源ユニットは熱溜まりになってしまうだろう。
§4. しょうがない
パーソナルコンピューターに於いても、電源ユニットは消耗品だ。例え破損がなくても寿命で使えなくなることもある、そのような部位である。そのため、なるべく熱負荷をかけずに運用するのが常識であろう。
しかしPS5に於いては価格や大きさの制約から、このように電源ユニットに巨大な負荷を強いる構造が採用された。しょうがない、ここは外部から空気の流れを作り、本体のエアフローを少しでもアシストしてやるしかない。
§5. 強力な助っ人
PS5は初期型の頃から「熱」の話題は絶えなかった。PS5の電気的な装備アクセサリを作るメーカーもアレコレと商品を展開している。新型PS5が発売されてまだ間も無いが、専用の装備アクセサリは多数ラインアップされている。
重要なのは『背面の下部から空気を引っ張り抜く』性能だ。取りあえずこんなのをチョイスしてみる。
するとどうだろう。廃熱の温度が下がっているのが肌で分かる。下がっているということは、電源ユニット内部に『熱溜まり』が出来るのを防いでいるという証拠だ。しばらくはこの装備で様子をみたい。
空気の温度を測る道具を持っていれば具体的に議論できるのだが・・・。