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幻ナイツへ挑む冒険者へ

1. 高難易度の代表格

 幻討滅戦にナイツ・オブ・ラウンドがやってきた!かつて極ナイツをよくプレイしたものだが、最近新たに考案された戦法には注意が必要な点があるのでここで触れていきたい。

2. 新しい散開方法によって起こる問題

 まず下に示した新しい散開図を確認してもらいたい。

幻ナイツで考案された新しい散開図の例

 散開図としてはメジャーなもので、八方向に散開することでダメージが重なってしまうのを防ぐ目的で使われる。しかし、この散開方法では3つの問題点を引き起こすことになる。

(a) 問題点1

 前半で、二人の騎士ジャンルヌとアデルフェルと同時に戦うフェーズの次のギミックに、三人の騎士から線を繋がれ、距離を作って散開するギミックがある。(下の図を参照)

中央の三騎士からランダムで線が繋がる
その後、線の無い人に氷範囲がつく

 三騎士から線が繋がった人は、限界まで距離を取る必要がある。つまり、安全距離を実現できる場所は「フィールド東」「フィールド西」「フィールド南」の3か所のみの固定となる。
 ここで問題が起こる。上の図では運がいいことに線の担当者と氷の担当者が重なることは無かった。では運が悪い場合にどんなことが起こりうるかというと、下の図のようになる

線の担当者は、西、東、南の3か所

 このように、線の担当者の安全距離が取れる場所と、散開場所がかぶってしまっている。この後どうなるか。

ワー

 D4とH1、MTとSTが、場所に関して思い切りかぶってしまっている。線の担当者D4も散開図H1もお互い場所に間違はない。なのにこのような状況は運次第でいくらでも起こってしまう。
 この事態を避ける方法もある。線の伸びたプレイヤーを「目視で確認」したあと、アドリブで空いてる場所へ滑り込めばいい。

初期状態
重なる可能性を察知し、アドリブで移動する
八散開完成
線の担当者と重なる事はない

 できるとは言ったが、果たして、マクロや攻略方にない動きを事前に予測し、アドリブで動くというこの作戦が「良い」と言えるのかは疑問が残る。

(b) 問題点2

 実際は、問題点1は全滅するような大した内容ではない。問題はこの次に発動するギミック、メテオフェーズにある。大まかな「星片の聖紋」の位置を下の図に示す。

赤い丸が「星片の聖紋」の位置

 問題はこの「星片の聖紋」の位置にある。前フェーズで氷の円範囲が着弾した場所と重なっていることが分かる。

氷と同じ位置に「星片の聖紋」が出現する

 氷の面と「星片の聖紋」が重なる事で、近接DPSとタンクはこれを攻撃することができなくなる。ぼーっとしているわけにもいかず、攻撃可能なターゲットに集まってしまうと、同時に詠唱されるホーリーメテオ(プレイヤーを追跡する小さいメテオ)も一か所に固まってしまい、被ダメージが危険なものになる。
 稚拙な図のせいで分かりづらくなってしまって申し訳ないが、実際の氷の面積がどのくらいかはゲーム画面で確かめてほしい。さらにいつも同じ場所へ氷を設置できるとは限らないことから、火力や動きの練度が未成熟である練習PT等では状況を悪化される要因にこそなれ、メリットは何一つ無いと断言できる。

(c) 問題点3

 さらに散開図で問題が起こるのは後半のギミックになる。「ナイツ4回目」もしくは「KoR4」などと略されるフェーズがこれにあたる。KoR4は以下の順番で発生(発動)していく。

  • 頭にホーリーコメットのマーカー発生

  • 赤い線+炎床が同時に発生

  • 線切り移動の最中に邪眼発動

  • 邪眼発動と同時に氷マーカー発生

  • メルシー発生

 発生と発動はタイミングが異なるので、攻略サイトで文字情報を得るときは注意されたい。次に、下に図を示すので確認してもらいたい。

KoR4の初期配置
コメットマーカーに次いで赤い線がつく
赤い線を切るため、散開図の位置めがけて走る
邪眼「発動」と氷予兆「発生」が同時

 このあとメルシーの予兆が発生するので安置に入る必要がある。コメット同士や氷同士、コメット+氷が重なってしまうとダメージが過大になるので散開する必要がある。
 ここでMTに起こる問題を下の図に示す。

MT位置の環境

 MT位置の環境では散開図の指定位置(真北)は外周邪眼の方向と一致してしまっている。

移動方向と邪眼方向の一致

 北位置へ立って横を向けば邪眼は回避「できる」が、ここで重要なのは、線を切るために移動しているタイミングで邪眼が発動するという事だ。線を切るための移動をおろそかにした場合、MTと繋がった誰かのHPが猛烈に削られていく。どちらを取っても結果はよろしくない。また、「できる」とは言ったが、かなり複雑な動きを要求することになる。繰り返しになるが、練度の未成熟な練習PT等で実施するに、利点はゼロだという結論は動きようがない。

3. 古い方法(極ナイツ)

 以上が、この散開図を採用することによって起こる負荷である。そしてこれらの問題を一挙に解決する方法を記載したい。昔、極ナイツ討滅戦の時に採用されていた古い散開図を下に示すので確認してほしい。

古い散開図

 八方向散開であるが、先ほどの散開図から30°角度をずらした位置に配置していることが分かる。(DPSの位置はマクロ採用者毎に違いがあった)この散開図の場合、上記の問題点1~3は以下のように解消される。

問題点1

 問題点1で取り上げた、騎士からの線を伸ばす方向と散開図の位置が重なっていない事がわかる。

問題点2

 また問題点2では、隕石位置と氷位置が重ならないので、最初から全員が全部の隕石位置にアクセスできる。

問題点3
邪眼の方向

 問題点3においては、もはや普通に散開図方向へ移動するだけで、一切のテクニックを必要としない。

4. まとめ

 以前もどこかの討滅戦で、非論理的というかデメリットしかない攻略方法が流行してしまったことがあった。そして流行ってしまった流れを変えることは現実的にむずかしい。しかしクリアしていくためにはこの非論理的な状況を切り抜ける必要がある。
 練習PTなどで何故だか分からないが同じ個所で壊滅してしまう時、この記事がギミックへの細やかな論理的理解の助けになる事を願う。

 *攻略記事を出してくれているプレイヤーは多数いてくれているが、そのどれもが常に正確でいられるわけではない。初期段階ではマストと思われた戦術も、繰り返されていくうちにより良い解が生み出される事はよくある。くれぐれも先行して記事を出している人を非難するようなことはしてほしくない。

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