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オムライス食べたいきんぐぬぅ


常「オムライス食べたい」
井「いいね、作るよ」
新「材料足りないの買ってくるよ」
勢「俺車だすー」

井「じゃ支度しとくから」
新・勢「おけ」

井 お米洗って支度はじめる
常「中身ちゃんとチキンライスが良い」
井「わかってるよ、タマネギ多めもね」

常「卵、パサパサはかんべんな、あと材料細かく切ってるのが良い」
井「おけ」

常「どっちかつーとレストランの、っていうより定食屋みたいな!」
井(ふんふん)
常「ベランダのパセリ使うか!」
井「いいねぇ!」
(井 冷蔵庫の野菜をかき集めみじん切りにとりかかる)


しばらくして…

新勢「ただいま〜」
常井「おかえり」
井「遊、パセリ採ってきて」
勢「え、生パセリ苦手、入れんの?」
井「え、かっこよくない?」
新「細かく刻めば大丈夫、大丈夫!いれよ」

3人で台所に立ち各々完成に向けて作業にかかる

常「オレちょっと飲みたい」
新「ほい、どーぞ」
冷えた缶ビールを渡す
新「少し眠そう、疲れてる?」
(常 ビール飲みながらじっと新井を見る)
新「何だよ」
常「....おかんみてー」
勢「おかん‼︎」
新「はあ?眠そうって言っただけやん」
わはッと笑い作業に戻る

楽しい共同作業の末、オムライス完成

勢「ビジュアルはオレに任せてよ」
井・新「えぇ〜、大丈夫?」
常「....」 

勢 ケチャップを手に取りオムライスに絵を描いていく

勢「オレのは〜...!!やっぱ太陽みてーなカッケーやつ!」
フンフン、とノリノリで描いていく

新「え、それ、たいよう...なん?」
勢「え、なんで⁉︎カッケーじゃん!」
井「遊〜、それよく出来ました、のスタンプじゃね??」
勢「ちげーよ!」
新「そうやん‼︎」

常「ぶはっ!」
常 大笑いしてビールを吹き出す

井「ちょ、大希‼︎」
新「またおまえ!!」
みんなでゲラゲラ笑いながらタオルをぶつけ合う
常「ちょ、さとる!いてーよ!わはは!」
井「ほら、かぜひくから!」
井 タオルを持ってゴシゴシ胸元を力いっぱいこする
常「わー!やめろ!いて〜!くすぐって〜‼︎」
ジタバタする常 

新「もう〜、ほら早くしないと冷めちゃうよ」
勢「そしたら次!和輝の」
新「オレのは普通にウニャウニャッでいいよ」
勢「えー、おもんなっ!」
といいつつひらがなでかずき、と書く
新「ひゃーー!!ハズッ!」
またみんなで大笑いする

井「遊、じゃ次オレの〜!」
井 少しワクワクしながら見ていると
遊「さ、と.......し!」
わあ〜っと、歓声のような笑い声が飛ぶ
わぁーはっはっ!
ひー、ひー!腹イテー! 
さとしーー!さとして!誰や!わはは!

勢「そしたらさいごはー!」
キリリと真剣な眼差しにかわりケチャップをしっかり握り直す
井・新・常 がじっと見守る
ぷちゅ.....
美しく大きなハートが描かれる
勢「うん!出来た!」
勢 この日一番の晴れやかな顔で言い切る

常「えーーーー、、、!!オレのめちゃ普通じゃん!」
御大の情けない声に3人が大爆笑する
普通じゃねーーよ!
わはははは!新婚かよ!
わーっはっはっ!!
わちゃわちゃしながらも完成を喜びオムライスと缶ビールをテーブルへ

みんなでちょこんと畳の上のテーブルを囲み
新「はい、それではー...」 
みんなで仰々しく両手をパチン!と合わせて
『いただきまーす!』

もぐもぐ もぐもぐ

井「うーん、うまいっ!」
常「いいね!」
新「ちょっと冷めちゃったけどうまいね」
勢「うまっっ!」

各々かちゃかちゃと音を立てながらかき込む
うめー、うめー!

新「こんなけうまかったら店だせそう」
井「それは言い過ぎ!」
勢「いいんじゃね?」
常「.......」

もぐもぐもぐもぐ

常「....いや、これはいけるよ」

井「あれ、珍しい!」
新・勢「ほんと」


常「いや、ほんと想像以上」
ぼそっと呟くように言う
常「こんなうめーの、他の人にも食べさせてみたいなぁ」
新「おっ!」
井「お?」
勢「おぉ⁉︎」

常「いや、まじ」
おおーーー‼︎歓声があがる
やったね!
やっと大希が納得したよ!
常「うん、店、やってみよーぜ」
え、まじ?
え、え?とみんなでキョロキョロしだす

井「あ、あった、あった!」
スケッチブックとカラフルな油性マジックを取り出して
井「えーそしたらぁ、見た目はこんな感じのお店でぇ、、、」
キュキュ、と描いていく
新「え、そんな町中華みたいなん?」
勢「オムライス以外も出すん?」
井「え、違うよ、どっちかって言ったら街の小さな喫茶店みたいな」
常 ぶふぅっ!
またビールを吹き出す
常「わはははははは!!」
豪快にひざを叩きながら笑い転げる
常「みえねーーーよ‼︎」
わあーはっはっはっはっ‼︎
みんな大爆笑に包まれる

常「いや、でも接客は和輝。いけんじゃん?」
ん、んー、少し斜め上を、見上げながら
そっかなー、とまんざらでもなさそう
常「んで、さとると遊はキッチン」
勢「え、大希は?」
常「オレマネージャー」
どっ!!と再度笑いに包まれる
こんな小さな店でなにすんだよーー
キャキャ、と大笑いする



そして数ヶ月後、色々すったもんだありつつ開店へこぎつける

わぁー!!
井「あの日の夢、これでかなったなぁ!」
新「今からが大変だけどな」

勢「これからもみんなで居ればなんとかなるよ」
常「そだな」
井・新「だね!」

そうしてオープンした喫茶GNU、時には期間限定でタコライスを提供したり、カレーを提供したりしながら好評を得てたくさんのお客さまが訪れることになる

こうして喫茶GNUはいつまでもいつまでも繁盛していくのでした


〜曲作りをオムライス完成に重ねて、そしてこれからの繁栄になぞらえて〜
東京ドーム初公演おめでとうの気持ちと感謝を込めて



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