マグロ漁船の靴下_02_original

ヒット商品-マグロ漁船の靴下の由来

こんにちは、SAGYOの伊藤です。

資金調達からテストとディレクター(方向付け)を担当しております。新しい品物のネタ探しも日常的に行っておりまして、地方出張しては民俗資料館に行ったり地域の道具屋に行ったりして作業の道具を探しております。品物になったのは、マグロ漁船の靴下や、とある地域で偶然見つけたその土地特有の水産雨具を農作業用に手直しした雨衣などです。

なかでもマグロ漁船の靴下はSAGYO内ではヒット商品と言っても差し支えない品であります。オンラインでもそうですし、金沢21世紀美術館で期間限定販売した際は、やはり寒い地域だからでしょうか、びっくりするぐらい売れました(当社比)。

マグロ漁船の靴下って何だ?という方もいるかと思いますので、簡単に説明するとびっくりするぐらい分厚い靴下でして、マグロ漁船に乗っていた方が愛用していたという靴下であります。靴のサイズが変わるほど分厚い。

この、マグロ漁船の靴下は、もともと友人の現代美術作家丹羽良徳君の実家で製造していたものでして、毎年冬前に個人的に販売されてきました。私も愛用し破壊的な保温力に感激し、冬の北欧の旅などで活躍しておりました。

どれぐらいの保温力かというと、コンバース布靴でモスクワに耐えたほど強力で日本国内でも普段より肌着を一枚減らせるぐらいのものです。

画像1

ところが2017年に製造中止になってしまいました。これは残念すぎる!と思いまして、SAGYOで復刻したものです。
(そういう経緯なのでネーミング使用権をSAGYOで買取しております)

復刻というと簡単なようで製造中止にするにはそれなりの理由があります。太い糸で織らないと分厚くならないので、古い織り機を持っている工場でないとあきません。そこそこ時間がかかりましたが、無事に復元できる靴下工場を見つけることに成功した次第です。この辺は私ではなく生産まわり担当の岩崎さんの仕事です。

せっかくなので改良もしました。丹羽版のものは素材が綿とアクリルだったので、若干蒸れやすかった。そこでSAGYO版では、吸湿性の高いウール主体に変えて蒸れを抑えました。ウールにすると滑りやすくなったので、滑り止めもつけました。おかげでも部屋でも履きやすく、進化した次第です。

結果として農家さんのみならず作家の方や、おじいちゃんおばあちゃんへの贈り物など多方面の方に使っていただいているようで、メーカー冥利に尽きます。

先日は、北欧、暮らしの道具店の【ときめく手みやげ】に取り上げていただきました。こちらも有難いことです。

スクリーンショット 2020-01-25 17.27.29

少々長くなりましたが、わりとドラマのある品です。
ご参考になれば幸いです。

それでは今後ともSAGYOとマグロ漁船の靴下をどうぞよろしくお願いいたします。

以下、カンパ的な有料ラインです。ただ一句読んでありますので応援していただける方はお待ちしております。民俗資料などの新たな調査研究の費用に充てさせていただきたいと思っております次第です。

ここから先は

22字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?