ストリートファイターIII 3rd STRIKEの稼働日(雑記)

タイトルの「ストリートファイターIII 3rd STRIKE(サードストライク)」、略して3rdが今日で稼働21年目…という事で思い出した事をつらつらと綴っていきます。

1999年5月12日の登場から20年を越えてプレイヤーさん、オーディエンスの皆さん、そして5vの不良でチップヒューズが飛ばなければロケーションの皆さんから常に愛されて続けている名作3rd。 スケジュール通りに進んでいれば、闘神祭'20 で我らが湾岸マキシシリーズと同時に大会を開催する予定でしたが…、世界を覆う'禍'の影響で開催までは少し時間が必要な状態です。


私まるえにとって3rdは、湾岸マキシシリーズに携わる前に色々な方と「関わり」を持たせていただいた、思い出深いタイトルであり、プレイヤーとして楽しんだ格闘ゲームの一つでもあります。 ちょうど3rdをプレイしていた頃、初のSNSでもあるmixiに招待してもらいソチラでも縁を広げておりました。 が、先日mixiへ完全にログイン出来なくなってしまったので、新たに自分の覚えメモとしてnoteに綴ることを思いついた次第です。 ※Twitterとmixiは連動させていたので、もし私のmixiアカウントでツイートが今でも表示されていたら、どなたか教えて下さい…



3rd稼働初日、勤めていたメッセ102四街道店の中央対戦シマのド真ん中で3rdが稼働していたのを、出勤した時に見たのを覚えています。 アルバイトのS君がダッドリーを使って友人M君たちと対戦、台の周りには3〜4人が集まり新キャラの感想や旧キャラの変更点を熱心に話しながら楽しんでいました。  18時を過ぎたあたりから更に人が増え、22時以降は1セットの対戦台を10人くらいで回しているような状況だったと思います。 二日後にS君と一緒に勤務でしたが、その時から「対戦台の増台」と「トーナメント大会の実施」を懇願されます。 で、稼働したばかりの基板だからスグには増やせない、でも大会は出来るかも…と上司へ相談し、店舗大会はその一ヶ月後に実施した…そんな記憶があります。 その大会はS君が進行役で仕切り。シフトには私とT朗が入りフロアを回していました。 「エントリーがギリギリ足りないので、お二人も出て貰えませんか?」とS君から頼まれ、大会に出た時が私の3rd初プレイでした。 いざ出番になって対戦相手のS君へ挑むのですが、私がどんな技を振ってもほとんどをブロッキングで取られ逆にダメージを喰らう、その繰り返しで何も出来ずに終わり「初プレイで大会出るだけで恥ずかしいのに、もうこんなゲームやらねーよ!」と3rdから距離をおくようになってしまいます。

そんな稼働初期から半年、一年と時間は経ち3rdも稼働が落ち着いていきます。 そんな中でもプレイしたい!と要望が挙がることはありました。 が、「店舗移動時に持病(ゲーム筐体側の5v電圧が適正では無い場合、3rdのカートリッジ内にあるチップヒューズが飛んでしまう)のせいでゲームが立ち上がらなくなる」ため、会社内で稼働できるCP-III基板が時間が経つごとに減っていき、最終的には3rd自体が会社から無(亡)くなってしまい稼働できなくなってしまいました。 そこそこ稼働していても、要望があって動かすたびに一枚ずつ基板が壊れてちゃった…て事ですね。 初期販売版なのでCDドライブもあってソレも故障原因の一つでしたし、CP-III基板上のシムが移動時に他の荷物に触れて差込み、接触不良などで認識できなくり動かない…、仮に稼働していてもいつ故障するか分からないCP-III基板をロケーションでは敬遠し始めてたんですね。※故障原因とコストをカットしたリース仕様のノンCD版もありましたが入手も出来ず、そして3rd自体がまだまだ現役稼働のため中古市場に出回ることもなく…。 当時メーカーも全力で修理対応していたので治す事は出来ましたが、メーカーに基板を送って、戻ってきたものを筐体に入れるとまたすぐ'怪しい画面'になってしまう…そんな事もしばしば。※今の私ならまずカートリッジ、CDドライブを組んでいないCP-III基板を筐体に組んで電圧チェックしてから順に接続、稼働まで至るのですが、当時はそんな事も知らず…で、お恥ずかしい限りです。 とにかく故障が多い基板、それが当時の3rd(CP-III)のイメージで、お客様から「3rdやりたい!」て言われても入れたくなかった、というのが私の正直な気持ちでした。 

ただそれを推して『3rdやりたいっス』と言ってきたのが、北海道からやってきた伊集院サン(決してプレイヤーネームでは無く、りょーた氏やこまつ君が言ってたあだ名ですが)でした。 3rd稼働から一年以上経ったある日、KOF勢の伊集院サンから3rdの事を聞き、上司に頼んで東京の系列店から海外版3rdを持って来てもらいました。※豪鬼がAKUMAのヤツですね!  そして伊集院サンのプレイを観て僕は驚きます。 CPU戦がめちゃくちゃ面白そうなんですよ。 前述の大会でさんざん泣かされたブロッキング、このシステムを使って「被ダメージでブロッキングを続けると上がっていく」点数、車のボーナスステージは「正しい順番で壊すと高得点」、ブロッキングのボーナスステージはもちろん20発すべてブロッキングすれば『All light that's cool!!』と気持ちよくスコアが伸びたり、最後のボス・ギルを倒す際にリザレクションを使わせた後に倒すと更に高評価になって「グレードジャッジシステム」を経て点数が伸びる…等々。 対戦で嫌気がさしていた3rdが一人用だと凄く楽しそうに見えてきたのもしっかり覚えています。 その後伊集院サンから「やっぱり対戦もしたいですね」と言われて、りょーた氏と私と三人くらいで津田沼に出掛け、当時まったく面識の無かったフェリシ様とまぐさんの対戦を見かけ「やっぱ現役3rd勢の対戦はすげー!」と感じたものです。 


その後伊集院サンが転勤で去り、四街道からまた3rdが撤収されてしまいます。

全国の3rd勢がアツくなるのはその頃から少し時間が経ってから『闘劇』が開催されてから、です。 試合内容がメディア化され多くのプレイヤーが壇上での激しいプレイに魅せられ、刺激を受けた人が新たなプレイヤーへと変わっていきます。 

そんな中私が勤めるメッセ102四街道店も、りょーた氏を先頭にウメ兄や深々侍、塚見君やまっする君の力を借りて、闘劇各タイトルの予選を開催するようになっていきます。 お店の知名度も少しずつですが上がっていきメッセ102をホームとするプレイヤー達が「四街道勢」と呼ばれるのは、更にもうちょっと後のお話です。


それはまた、別の機会に…。

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