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DTM用パソコンの選び方(後編)

こんばんは。
ようやくMacBookに慣れてきたMaruCooです。

今回は、前回に引き続き、DTM用パソコンの選び方について書いていきます。

前編では、創作意欲を損なわないような「いつでもどこでも、素早く、簡単に」使えるノートパソコンをお勧めしました。後編では、もう少し深掘りしてみます。

◆こんな人に読んでほしい
 ⇒ 家電量販店で「DTM向けのパソコンはどれですか?」と聞いたら店員さんが固まった人
◆こんな事を伝えたい
 ⇒ 創作意欲を削がないスペックのPCを選ぶこと。
◆キーワード
 ⇒ メモリ容量、ストレージ容量、画面サイズ(解像度)

①メモリは多めに積むべし

まず、注目すべき点はメモリです。CPUも大事ですが、メモリが足りないとそもそもDAWなどのソフトウェアが動きません。

メモリは、よく「机の広さ」に例えられます。引き出し(ストレージ)から必要な情報を取り出して、人(CPU)が見やすいように机の上に広げる様を模しているのですが、、、逆に分かりにくい気もします。

音楽風に例えるなら、ステージの広さでしょうか。ドラムやギター、ベース、キーボード、管弦楽器など同時にステージに立つ事ができる「広さ」がメモリの容量です。ステージが広いほど、多くの奏者が立ち、多くの楽器を同時に鳴らす事が出来ます。

ステージが狭いと、使わない楽器はケースにしまって裏方に置いておきます。演奏する番が回ってきたら、裏方に行ってケースから出して調律して・・・という事を毎回行わなければなりません。時間かかリますよね。

2020年現在、メモリは8~16GByteが主流で、ゲームやクリエイター向けのノートパソコンですと16~32Gbyte、デスクトップパソコンでは32Gbyte以上搭載することも一般的になっています。

DTMは、比較的大容量のオーディオファイルをリアルタイムに処理するうえ、ソフトウェア音源やリバーブなどのエフェクターを動作させながら、複数トラックを処理するため、メモリを大幅に消費しますので、出来るだけメモリを多めに搭載するようにしましょう。

僕のメインパソコン「VAIO S11」は8Gバイトのメモリを搭載していますが、少しエフェクトをかけるだけでブチブチノイズが入ったり、コマ落ちします・・・。なので、今年買ったMacBook Airは16Gバイトにしました。

②ストレージも多めに積むべし

ストレージとは先の例で言うと「引き出し」や「裏方の広さ」です。裏方が広ければ、多くの奏者や楽器を待機させることができます。

以前はハードディスクが主流でしたが、現在は、高速なSSDへシフトしてきています。若干高価ではありますが、得られる快適さはお値段以上。どのくらいの容量が必要かと言うと、用途次第です。が、ノートパソコンだと500Gバイト~1Tバイト、デスクトップパソコンだと4Tバイト~8Tバイトあたりが主流でしょうか。

DTMでは、サンプリングされたオーディオファイルを分割して貼り付けて楽曲制作する手法もあり、数百~数千のサウンドセットを持つライブラリをパソコンにインストールすると、すぐに数十Gバイト、数百Gバイトを消費してしまいます。

ノートパソコンの場合、物理的に、本体内に搭載できるストレージの数が決まってしまうので、USB Type-Cなどの高速I/F経由で、外付けSSDに保存する人も多いと思います。

③ディスプレイは作業領域を広く取ることが出来る高解像度のものを選ぶべし

パソコン本体の話ではないのですが、大きくて高解像度のディスプレイをお勧めします。楽曲制作の際は、曲の全体像、編集中の小節、楽器の一覧、ミキサーなど、多くの情報を同時に見たいシーンが多くあります。表示領域の広いディスプレイは、制作が捗ること間違いなし。

「広い」と言っても、ディスプレイのインチのことではなく、縦横のピクセル数で表される「解像度」のことを指します。よく、Full HDとか4Kとか聞きますよね?

お勧めは4K(60kHz)ですが、画面のサイズが小さい(21インチ~24インチあたり)と、文字が小さすぎて読めない場合があるので、32インチ以上は欲しいかもです。(ちなみに、僕は、23インチの4Kです。文字が1mm以下の場合もあり、老眼と相まって、ストレスを感じることがたまにあります)

また、ノートパソコンはディスプレイサイズを後で変更することが出来ないので、外部ディスプレイを接続可能かどうか確認しておきましょう。HDMIやthunderbolt3の端子があれば、必要になった場合に外部ディスプレイを活用できます。ただし、HDMI出力の場合、4Kの60kHzに対応していない場合があるので気をつけてください。DTMにおいては、色域や反応速度はそれ程求められないので、そこにお金はかけなくても良いです。


その他はお好みで・・・

クリエイターパソコンのスペックを見ると、GeForceRTX2060といったグラフィック性能を謳った機種がありますが、DTM用途ではオーバースペックです。CPU内臓のグラフィックチップでも困ることはないと思います。

マウス、トラックパッド、キーボードは打ち心地が良ければなんでもOK。

スピーカーについては、そもそもパソコン本体のスピーカーは音量も音質もイマイチなので、癖の無い、モニターヘッドフォンやモニターイヤフォンを利用しましょう。

まとめ

DTM用パソコンを選ぶ時のポイントはいくつかあり、どれも重要といえば重要なのですが、そこにかけるお金をオーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどに充てるべきだと思います。

クリエイターやミュージシャンは、Macを好んで利用されているようですが、Windowsパソコンでも出来ることはあまり変わりません。この辺りも意識して、パソコンを選んでみてください。


以上、MaruCooでした。

Twitter(@marucoo0301)SoundCloud(MaruCoo)もよろしくお願いします。



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