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人生初の大食いチャレンジ!結果はいかに・・・

実は昨年、後輩と一緒に人生初の「大食い」にチャレンジしました!
内容は「鉄鍋餃子100個、60分勝負」。

「神谷さん、ここ行きませんか?」
突然の後輩からの連絡。
何だろうかと思ってメッセージのURLを開くと、内容は大食いチャレンジ!

しかも、メニューは神谷が大好きな餃子!
それを60分間で100個食べる内容だった。

「もちろん行くさ!」
無意識のままにこう返事をした気がする。気づいた時にはメッセージを送信していた。

とはいえ、大食いは初挑戦。大食い系TV番組やyoutubeは見たことがあるが、、、
「俺に大食いなんてできるのか」という不安もなくはない。
しかし、以前に「食いしん坊」という大食い漫画にもハマっていたこともあり、どうすれば大量に食べられるか、というなんとなくのイメージはできていた。
※「悪食三兄弟」というキャラが印象に残っている笑笑

大食いの道は険しい。なんの準備もなしに完食するのは難しいと思った神谷は、後輩にこう提案した!

「餃子を食べる前に思いっきり筋トレをして、精魂尽きた状態にし、餃子を求める体に仕上げて、店に行こう!」

彼も二つ返事で同意してくれた。

大食い出陣の時間は夕方だったが、僕らは昼に集合した。
向かった先はそう!スポーツジムだ!!

ここで全てを出し尽くすこと誓った僕達は、ありとあらゆる筋トレ機械に挑戦した。
初めて見る機械に、「一体これはどこの筋肉を鍛えるんや?」という疑問を抱きながら片っ端から使っていった。

一通り筋トレを終えた後、シャワーを浴びに行こうかと思ったら、出入り口付近に“何者“かがいることに気付いた。
よく見てみると、その正体は“バランスボールめちゃくちゃ跳びはねマン“だった!!

“バランスボールめちゃくちゃ跳びはねマン“とは、バランスボールに座って、めちゃくちゃ跳びはねる男のことだ。しかも、ただ跳びはねているだけではない。めちゃくちゃ楽しそうに跳びはねているのがポイントだ!

僕達とあまり年は変わらなさそうな青年が、めちゃくちゃ楽しそうに跳びはねているのを見て我慢できなくなった僕達は、隣に行ってバランスボールで跳びはねた。
20代の3人がバランスボールでめちゃくちゃ楽しそうに、めちゃくちゃ跳びはねている。想像してみると、なんだか笑けてくるwww

色んな筋トレ機械を試した僕らだったが、結局バランスボールに満足してジムを出た!
さぁ、本番はここからだ!

チャレンジするお店に着いた。お店の名は「屋台屋 博多劇場」。居酒屋である。
すると・・・

「いらっしゃいませえええーー!!!」
「ありがとうーございましたーーー!!!」

文章では表しきれないほど元気のいい店員達の挨拶が聞こえてきた。
あまりの元気のよさに、僕達は圧倒されてしまった。

「おいおい、俺達は今からこんなところで餃子100個食うのかよ!」

店に入ると、「100個チャレンジ入りまーす!」と掛け声がかかった。
お客さんの視線が僕らに集まった。

「おぉ!今から男2人が餃子100個大食いにチャレンジするのか!」
「ガタイもいいし、数々の大食いを経験してきた手練れなんじゃないか」

と言わむばかりの視線だった。

「待ってくれ!!俺たちは今日が初めての大食いチャレンジだし、しかも店員の掛け声にも圧倒されて、胃袋もなんだか縮んじゃっているんだよ」

心の中でこう叫んだが、そんなことは誰も理解してくれない。

そして、遂に運ばれてきた「鉄鍋餃子100個」。

「おい、これ工場とかによくあるオレンジ色の羽根の扇風機くらいデカい鉄板じゃねぇか!」

色んなことを思った。
そこに店員がやってきて「食べている途中、トイレには行ってはダメです」といった注意事項の説明を始めたが、何も頭に入らなかった。「頭が真っ白」とはきっとこういうことだ。

そして、いよいよ始まりの時。
店員:「100個チャレンジ始まりまーす!カンカンカン(鈴の音)」
俺ら(心の声):「おい!みんなが見てやりづらいから鈴とか絶対鳴らすな!!」
不安しかない中で食べ始めた餃子。

まず熱い!!!・・・だけど、味はめちゃくちゃ美味い!!
お客さんも「頑張れ」と応援してくれた!

「あれ、これいけんじゃねぇか」と思った矢先、大体40個くらい食べた頃だろうか。

アゴ痛い!
ニラ臭い!!
油しんどい!!!

トリプルパンチが襲ってきた!!!
そこからは全く箸が進まなかった💦

気がおかしくなったのか。
後輩は「食べるフリ」を繰り返した。箸で餃子を取って、それを口に入れようとして結局食べない・・・。
また、生地がしっかりしている餃子だったことから、食感もしんどくなり、「モソモソして、ずっと草を食べてるみたい」と言い出した。
「おい、正気を保て!」と思いつつ、気持ちは大いに理解できた。

お客さんが「まだいける。頑張れ!」と応援してくれたが、心の中で
「もう無理だよ!食えねえよ!ニラの匂いがきついし、油しつこいし、喉通らねえんだよ!応援されると余計きついから、応援しないでくれ!!!」
と発叫していた。
応援されるって苦しいことでもあるんだな、と実感した。

そして60分が経った。
結果、お互い60個までしか食べられなかった。

不甲斐なさと、お店側、食べ物への申し訳なさでいっぱいだった。
か細い声で「お会計をお願いします」と伝えた。

すると、レシートにはこう記されていた。
「餃子100個失敗 11,000(円)」

あぁ、俺らは負けたんだと思い知らされた。

大食いチャレンジじゃないにしても、お腹いっぱい食べた経験はこれまでにもある。
そういう時は、歩くのもできないくらいしんどい。
が、この時は意外にも難なく歩くことができた。

なぜ歩けるくらいの余裕があるのに、俺たちは餃子100個食えなかったのか、と道中に考えた。

結論として、
①生地の硬さ、②油のしつこさ、③ニラの臭さ
と総括した。
つまり、俺らの胃袋であれば、100個と言わないまでも、もう少し食べられるキャパシティなのだろうと。

そう総括した瞬間、僕らの中に「再挑戦の気持ち」が芽生えた。
「次こそは〜〜といった対策を取れば、食べられるはずだ!」
「今回は、店員の元気の良さが予想外だった。それがわかれば次こそは・・・」

そういうことを話しながら、帰りがけにセブンで1リットルの紙パックオレンジジュースを買い、胃袋に溜まった餃子の油を洗い流すように2人でがぶ飲みした。

「オレンジジュース、うまっ!!」

今までで一番、オレンジジュースを美味いと感じた瞬間だった。 ーー完

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