祭りのお手伝いで出会った人

三国祭

ご存じですか。

三国祭は、北陸三大祭りのひとつとも言われる福井県のお祭りです。毎年5月に3日間かけて行われ、大きな武者人形をのせた山車が街中を練り歩きます。

わたしは大学のサークルで、地域の祭りをお手伝いしたり、自分たちで地域と関わるイベントをしたりしています。その活動のひとつとして、三国祭のボランティアに行ってきました。

今日の話は、顔見せ(1週間前の土曜日、山車を引いて町内を一周します)のときにお話させて頂いた方の話です。

その方は、社会人9年目で、お手伝いさせて頂いていた地区の出身なのか、親戚がおられるのか、とにかく外部のお手伝いの1人として参加されていました。

最初に興味をもったのは、単純に好きなプロ野球選手に雰囲気が似ていたからです。ちなみに東京ヤクルトスワローズの石山泰稚投手です。(石山投手、復帰をお待ちしております…!) まあそんなこんなで優しそうな方だったので、顔見せのあとお話を聞いていただきました。

よく聞くと、その方、大学は建築学科を卒業したとのこと。わたしも建築を学ぶ人間ですし、設計の話だったり、模型制作の話だったり、たくさんのお話を伺いました。

しゃべりすぎて、同期に止められました。

それぐらい、話すのが楽しかったのです。

わたしは祭り当日、まあ今日なんですが、大学の授業の関係で終盤だけの参加だったので、終わったあと、お疲れ様でした、という言葉とともにもう一度話させていただきました。

その方は一日中お手伝いされていたそうです。しかも、担当していたのも方向転換などを行う超重要なポジション。ほんっっっまに、お疲れ様でした!!!ぐらいのテンションでした。

8年後

三国祭の山車は、8年に1回の当番です。

詳しくは聞きませんでしたが、あの地区だったからその方はお手伝いに来たのでしょう。たとえ応募して手伝いに来られたとしても(ボランティアの募集があるそうです)、来年もその方が来られる保証もありませんし、別の地区の担当になれば会うこともありません。

8年後どうしてるのかなあ。

わたしがそう呟くと、その方は「設計事務所かな」と言ってくださいました。まあわたしが建築士を目指していることをお話していたので、そう言って頂けて嬉しかったです。

まあ1番話したいのは、そのあとのこと。

「まあ、ゼネコンとか、あとはJRとかかもしれませんね」

わたしがそう言ったあと、その方はこう言われました。

「…ちなみに俺、そのJRやねんけど」

めちゃくちゃびっくりしました。

高校時代、採用ページを真剣に見まくったことがあるぐらいには、夢の企業です。もちろん賛否両論あるとは思いますが、わたしはJRが好きなのでとても嬉しかったです。初めてJRで働いておられる方とお会いしました。

詳細は伏せますが、だいたい働いている職務内容?もお聞きして、本当に夢の時間でした。わたしが夢のように感じていた場所を知る方がいるなんて、という気持ちです。

もうきっと、この方とは会うことがないのかもしれません。しれない、というか、会うことはないでしょう。

けれど、こうしてお話させて頂いたことはとても楽しく、嬉しいことでした。近くに感じられたことが、嬉しかったのです。

どこかで、その方が働いておられる場所に、わたしも立つかもしれません。それは気づかないうちに同じ空間にいて互いに気づかないかもしれないし、本当にもう一度お話できるかもしれません。

分かりませんが、この出会いは忘れたくないと思って早めに文字に起こしました。

この出会いに感謝して、まずは建築の勉強に取り組みたいと思いました。企業はその先なのでまだまだ悩むつもりです。

この週末、バイトが始まったりなんなりで色々書きたいことはあるのですが、レポートがやばいのでもう少し先にさせてください。

もう会うことはないかもしれませんが、お元気でお仕事される姿にいつか出会えればと思います。

ありがとうございました。