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大前粟生さんのぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

渋谷にある青山ブックセンターのオンラインストアにて購入しました。

リンク貼っておきます。

https://aoyamabc.stores.jp/

青山ブックセンターはセレクトしているのか、僕の地元の本屋ではあまり見かけない本が沢山あって、かつ、面白そうなので、また購入してみようと思う。今は都心の方に出かけるのはまだ控えているけれど、時期を見て一度行ってみたいな。

本題に入ります。

この本は久しぶりにタイトルとジャケットに惹かれて購入しました。所謂、ジャケ買いです。内容は特に知らないで読んだんですが…

ああ…こう言った本なのか…と。笑

いや、貶してるとかつまらなかったとかそういった話ではなくて。余りにもこの話がわかるわぁ…と感情移入し過ぎで、これは良い意味でまずいなとなってしまった。

帯にある"恋愛を楽しめないの、僕だけ?"とコメントもそうなんだけど、"男らしさ"だとか''女らしさ"だとかのノリが苦手なこの話の主人公七森にただただずっと共感してた。

具体的にいうと、まだ、20代の時に頻繁にあった、あの子ヤレる?とかお持ち帰りしたとか直ぐにセックスの話のノリになる感じが嫌とか凄くよくわかった。改めて自分ってこういう人間なんだってちょっと気付かされた。なんかこんな事言うと凄く大袈裟だけど。

うまく言えないけど、付き合うとかそういった固定観念ではなくて、ただ、繋がっていたいって気持ちがわかるなぁ。多分僕は結構拗らせてんだと思う。苦笑

あと、色んなことに対して敏感だから、他人の感情に共鳴し過ぎてしまって疲れてしまう。のも分かる。要するにタイトルの通り優し過ぎるんだよね。七森は。あと、主な登場人物に麦戸ちゃんって女の子も出てくるんだけど、その子も優しすぎる。それは触ったらふって散ってしまうような繊細さ。

良い話というと表現がちょっとおかしいんだけど、良い心の疲労感。

他短編2作品が収録されています。




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