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長野旅❷御射鹿池と上田城

翌朝7時くらいに起きてこれまた美味しいご飯をいただき、9時過ぎに東山魁夷も描いた御射鹿池へと向かった。途中スーパーで飲み物を調達する。友人がクーラーボックスを持ってきてくれたので冷えている飲み物を飲めてとても快適だった。ビバクーラーボックス!ありがとう友よ!


御射鹿池

折れ曲がった道を通り、どんどん車は登っていく。だいぶ山深くなってきたと思っていると御射鹿池に到着した。

御射鹿池
午前の陽の光でとても美しかった

そこそこ人がいると思ったが、友人曰く紅葉の時期は比ではないらしい。駐車場が満杯なのは当然のこと、今登ってきた道の途中まで車が列を為して駐車場が空くのを待っているというのだからゾッとする。
そんな時期じゃなくてよかった…

天気は良く見晴らしもとても良い。風が少し吹いていて水面が少し波立っている。標高もいままでより高いので風が涼しい。

最高だ。最高としか言葉がでない。

緑は綺麗で風は涼やか、日差しは少しきついが暑くは無い。池の向こうの木立の香りがこちらまで届いてきそうだ。
思わず同じような写真を何枚も撮ってしまった。

水面を数羽の鴨が気持ちよさそうに泳いでいる。波紋が静かに水面に広がり、美しい模様を描く。トンボも水面付近をとびまわり少し秋の気配を感じた。同じように池を見ていたおばさまの服の袖にトンボが止まってなかなか離れない。
近くの草にトンボが止まってそのまま動かずにじっとしている。
青い空に白い雲が綺麗に映えゆっくりと動き、とにかく穏やかだ。

なにもかもがゆったりと流れる時間。

ずっとこうしていたい。


しばらく池のほとりでのんびりしたあと上田城に向かった。
元来た道をもどって上田に向かう地途中、お昼ご飯をたべた。

長野にきてはじめてのお蕎麦である。少し待って入店できたが、かなり混んでいた。人気のお店らしく、次々と人が来ては去っていく。
山菜の天ぷらもたっぷりのっていてとてもおいしかった。もちろん蕎麦湯もしっかりといただく。


上田城

上田城はお城の見学というより、跡地を見て想いを馳せてください、という想像力を遺憾なく発揮できる見学だった。
門に入る手前に顔ハメパネルがある。

抜けるような綺麗な青空だ。門をくぐるとまず眞田神社がある。風鈴がたくさん飾られており、風がふくと涼やかに鳴っていた。
ガラスが奏でる音色はとてもきれいだった。

上田城公園内には江戸時代から残る西櫓がある。中には入れず外から見るのみで、外観はそこまで古さは感じられずむしろ最近建てたのか、と思うくらい新しかった。

入り口近くの東虎口櫓門、南櫓、北櫓の中は資料館になっていて当時の資料や内部を見学することができる。
上田城や真田家について説明した映像もあったが、椅子に座って見ていると風が良い感じに吹いていて気持ちよくなっていつのまにか寝てしまっていた。なんとか寝ないように頑張っていたつもりだったが、友人にはばれてしまっていたらしい。

櫓から門の外が見えたので覗いていたら、真田信繁とお供の方が接待しているのが見えた。このくそ暑い日光の下きっちりと具足を身に着け、陣羽織まで羽織っておられる。赤が晴天にとても映えて目立っていた。お疲れ様です!

帰り際、殿の横を通り過ぎたときに大きな犬を撫でまわしているのがとてもほっこりした。

そのあとは公園内を歩いて本丸跡で人心地ついた。緑に視界の全て覆われたベンチでくつろいでいると、お尻に根っこが生えそうだった。
公園内はそこそこ人がいたが、本丸跡には誰もおらず、とても静かで落ち着い空間を堪能することができた。

帰り際、門の横の石垣をふとみると、ものすごく大きな巨石を発見した。

入ったときは全然気が付かなかったな。
なんと高さ幅は約2.5×3mもあるらしい。立札によると、信繁の兄信之が父の形見として松代に持っていこうとしたが微動だにしなかった、という謂れがある石なのだそうだ。
昔の城にはぎょっとするようなバカでかい石があるがよくも運んだものだなといつも感心してしまう。農民の方々、本当におつかれさまです。


ホテルでは鉄分が非常に多い温泉に入った。鉄というだけあって心なしか血のような香りがするようなしないような…茶色に濁っていて、入る前はドロっとしているのだろうかとも思ったが入ってみるとさらりとした滑らかな湯であった。しっかりつかったあとは身体がポカポカと温まり、季節も相まって暑いくらいだった。

正直ここでは覗きカメラの騒動があったりホテルの対応が良くなかったので良い思い出かというと不満の方が大きい。それでも湯はとても気持ちよかった。
最近温泉地域での盗撮事件が多発しているようで(そんなことをするやつはくたばれと思うが)、行く際は十分に気をつけようと再度心に誓う。


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