『トランスジェンダー問題』雑感

漸く『トランスジェンダー問題』を読み始めた。第一章読了。フィールドワークの資料のドキュメント言語化。問題が複雑なので帰納的推理のデータ総覧で終わらないと期待して読み進めます。多面的な問題点の抽出、分析と明瞭化を期待してます。
第3章まで読了。
セックスワークの問題がLGBTQ +の問題の中心だと言う主旨の言葉があり、同意します。
が、これまでの人生で全く接点が無い。自ら売買春しようとは全く思えない。生温い幸福者かも知れないが過去のトラウマも大きく関わる。
幼児期より売買春廃止主義P216にほぼ同調していたと思うが非犯罪化の方が本質的な問題解決に至るように思います。
幻冬舎文庫の当事者エッセイを数冊読んだり、TwitterでのSWキャリアのコメント読んだ程度。菊地夏野氏の『ポストコロニアリズムとジェンダー』の占領下の沖縄の論文は拝読しました。
『トランスジェンダー問題』第5章まで読了。
UK移民抑留センター、産獄複合体、警察組織、性別承認制度、ゲートキーパー、ハンガリー、スウェーデン、イタリア、US、UKと場所が変わり、トランス女性、トランス男性、ノンバイナリーと主体が変わる。
申命記22章5節異性装禁止
前掲書第6章第7章でのトランスの立ち位置。
トランスフォーブ宣伝による同性愛との分離工作でLGBTQ +の運動全体の弱体化を保守派が画策。教皇フランシスコの同性愛言及に両手を挙げて喜べない。悪用されなければいいが。
本文は読了。
清水晶子氏の解説も読了。
ショーン・フェイ氏の描くUKの反トランスジェンダーの状況がそのまま日本でデジャヴするような内容に戦慄を覚える。
マタイ伝5章44節を読んで少し思ったけど、
トランスジェンダーは自認するジェンダーをリスペクトしていると思う。でなきゃトランスできないよね。プライドの理由を自分で壊したら悲しすぎるし残念すぎる。
MEYEROWITZの『HOW SEX CHANGED』にSUSAN STRYKERの名前を見つけて何故か安心している自分に行き着く。
「分析フェミニズム基本論文集」のタリア・メイ・ベッチャー氏の項を読み始める。初めの殺人事件の描写にショックを受けた。続く内容をよみながら考えた。本人の性自認の精神的な形成と周囲のその人(の性器)を見る性他認とでもいうべきコミュニティ形成のギャップが本人のコミュニティへな参加に齟齬をきたす。性器の性別に、性自認を従属させなければいけないのか。肉体に精神を従わせる以上のことは考え過ぎなのか?

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