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面会ラッシュ「友人編2」

今日は遠方からお盆で帰省した友人が面会予定だ。コロナ禍のせいで数年会っていない。それまではお盆と正月たまに主張で近くまで来た時に会えていたので遠距離友人とはいえ年に数回は会えていたと思う。転勤が多い会社なのだが就職した頃の20代中頃から30代前半までは職場が比較的近く、休みの度にお互いの家を訪問しては、ゲームしたりドラマ観たりしながら一緒に過ごしてた。いつもお菓子の差し入れをしてくれて、出たばかりの頃のブラックサンダーを取り出して、これスゴイからって言ってたのを覚えてるよ。そのかなり後で人気商品になったから。
 出会いは中学校からで部活が同じだった事から仲良くなった。頭は良くて優等生寄りだったのに、とにかく話というかエピソードがどれも面白く、すべらない話をいくつも持っていた印象で、笑いのツボが似ていたので、2人でいると、いつも周りを巻き込んで笑っていた気がする。近所にある同じ高校に進学したので、いつも一緒に遊んでいた。徹夜で麻雀したり、ゲームしたりする為に土曜の夜に家の二階から脱走して裸足で走って遊びに来た事なかったっけ?俺たちは、そこまでするかと少し引いてたよ。家が厳しかったから抜け出すのが難しかったらしく、階段を降りる足音を誤魔化す為に弟におんぶしてもらって、あたかも1人で降りたようにする作戦中にお母さんに目撃された話は最高に面白いから他で話したら絶対ウケるよ。

 週末に2人で何してたのと、付き合ってる時の妻に聞かれた時に、一緒にドラマ観たりゲームやったりしてたよと話すと、恋人みたいじゃんと言われてたよ。本当にそんなんじゃないからと言っても怪しまれてたぐらい、まったり過ごしてたのは、お互い気を遣わなくてのんびりしたかったのかもしれないな。
 当時2人で毎週観てたビバリーヒルズ青春白書の続編みたいなので、ビバリーヒルズ再会白書ってのがあるみたいだよ。俺はまだ観てないけど当時観てたドラマのキャストが出てるみたいだから懐かしいだろうな。

 ずっと一緒だったけど不思議とダブルデートみたいなんは無かった気がするが何回か一緒に参加したお見合いパーティでは得意の話術とコンパで培った腕とコンビ芸で猛威を奮っていた事を思い出したよ。たぶん時効が成立してるから話したけど。

俺の方が先に結婚したから少し心配だったけど(むしろ妻の方が俺より心配してたよ)、暫くして素敵なお嫁さんを連れてきた時にはお似合い過ぎて驚いたよ。お互い結婚してからは転勤もあって会う機会も減ってしまったけど、お互いの子供が一緒に遊ぶ日が来るなんて、中学生の時は思いもしなかった。息子は大きくなったのかな?しばらく会ってないから見たら驚くだろうな。転勤後の新居にも旅行ついでに立ち寄る計画があったんだけど治療の隙間なんて、どこにも無かったよ。

 会う回数は減っても1回会うとすぐ元に戻れて毎週会ってるかの様に接する事が出来るのは、会うのが当たり前だったから本当に毎週会ってる錯覚を起こしてるのかもしれない。

 面会時間15分は短い。積もる話なんか出来ないってのは面会を2回経験した上でわかった。面会中に涙が出てきて碌に話せなくなる経験もしたから、今日はちゃんと、世間話や、どうでもいい話ばかりしようと決めていた。それにこんな状況でも恥ずかしいよ。今までありがとうとか言い合うのは。ドラマじゃないんだから。おかげで面会中は涙をなんとか我慢する事が出来たがベッドに戻ると自然に涙が溢れた。最近ティッシュの消費が激しいので妻に差し入れをお願いした。


昔から記憶力が物凄く良くて未だに小学校時代や中学校時代の変なエピソードを話せるから、俺とのいろんな事も覚えてると思うから語り部として俺の事を後世に伝えてくれ。
またな、最高の心の恋人。


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