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『他人軸』と『他者視点』の違い

こんにちは、こんばんは。martです。
中間管理職の皆様、今日も板に挟まれてますか??←

さて、今回は、『他人軸』と『他者視点』の違いについて話したいと思います。

最近よく自己肯定感って言葉を聞きませんか?
自己肯定感の説明では、「人からどう評価されるか気にし過ぎてはいけない。」なんて言われます。
他人からの評価を気にし過ぎること、それがまさしく『他人軸』なのです。

ではなぜ、他人軸では自己肯定感が上がらないのか。
人からの評価を気にするあまり、ネガティブな思考回路に陥りやすいからです。
「こんなこと言ったら変かな?」とか、「笑われたらどうしよう」とか、そういう気持ちです。

ビジネスだけでなく、プライベートでもそうですが、好きな物だったり得意なことだったり、十人十色ですよね。
それが個性ってやつです。
いきなり、笑われたっていいやとは考えにくいですよね。
分かります。
でも、そうやって「みんなから笑われないように」行動を決めていると、判断基準が他人になります。
それがだんだんと自分で考えずに、他人の軸で全てを判断するようになるということです。
仕事だと、言われたことに疑問を持たず、過去のやり方をなぞる毎日。
職場からの帰り道には空を見上げて「何やってんだかな…」とか思ってませんか?
それでは自己肯定感は上がりませんよね。

では、先の例を真逆から見てみましょう。

言われたことに疑問を持ち、過去のやり方を変える毎日。

ちょっと楽しそうじゃないですか?
そうです。楽しく過ごすということが自己肯定感をあげることの最短ルートだと思います。

しかしながら、当然落とし穴もあります。
これはこうしないといけないって明確なルール(法律とか)がある場合に、指示に疑問を持って改善しようとしたらどうなるでしょう??

例えば、親を殺されたとして、その犯人のことを死んでしまったらいいのに、殺してしまおうか。と思ったとします。
でも、相手が誰であろうと、この考えを実行すると殺人罪で捕まってしまいますよね?

以前書いた改善のススメでは、「改善の本質は時間を作ることにある。」と書きました。
上の例の場合、犯人を捕まえて殺してしまうのが一番早いですね。
でも、それをやってしまうと自分もその犯罪者と同じになってしまう。
なので、その犯人を捕まえて、裁判をして、刑を確定させるんです。
圧倒的に時間はかかりますが、人の人生を左右する判断をするという意味では妥当な時間なのではないでしょうか。

ちょっと脱線しましたが、要するに、自己肯定感をあげるためには他人軸ではいけないけど、だからといって、効率だけで物事を考えることが必ずしも正義では無いということです。

ではどうするか。
昨今よく聞く「コンプライアンス」と、「他者視点」かなと思います。

日本で生活している以上、どんなに文句があっても、法を犯すことはいけないことです。
税金高すぎるとTwitterでつぶやくのは勝手ですが、納税しないと怒られます。解せませんが。
それが法律です。
そういった法律を遵守しようねってのがコンプライアンスですね。
これは全ての行動とパラで存在しなくてはなません。

もうひとつ重要なのが、『他者視点』です。
今日の本題ですね。

人からの評価を気にしすぎた結果、自分で考えなくなる『他人軸』とは異なり、『他者視点』の人は『自分軸』です。

他者視点とは、要するにあの人だったらどうするか考えることなのです。

マネジメントの基本としてよく言われる他者視点。これに合わせて『メタ思考』もよく言われる言葉ですね。一度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか。

メタ思考とは、俯瞰でものを見ることですね。
恋は盲目状態だと周りは見えませんよね。
ことビジネスにおいては、判断ミスが莫大な損害が出ることもあり、広い視野でものを見る必要があります。また、見てる高さ(視座)が低いと、見える範囲は限られます。
なので、視座を高めて物事を見るメタ思考が必要であるとされているのです。

ただ、それでもなお、自分から見える範囲なんて限られてますよね。
そこで必要なのが『他社視点』なのです。

ある問題があるとしましょう。
あなたは、その問題をメタ思考で見つけました。問題の正面側が見えています。
物事には色々な側面があるので、正面から見た問題が果たして本当に問題なのか、色々な角度から見たくなると思います。
でも、自分の視点からだとその面しか見えない。
そこで、その問題の向こう側にいる人の「視点を借りる」のです。
そうすれば裏が見えます。
問題の右や、左にいる人の視点を借りれば側面も見えますし、上司の視点を借りれば上面も見えます。
そうやって多角的に見ることで、問題の本質を見抜き、無駄なく解決することが出来るということですね。

では、問題の向こうにいる人は誰でしょう?左右にいる人は?

ここで必要なのが、コミュニケーションのうりょくです。
誰が何をやっていて、どんなに人なのか、どんな見方をするのか、一朝一夕では理解できません。
だから日頃からコミュニケーションを取るんです。
相手は部下かもしれないし、同僚かも、上司かもしれません。
いつどこで誰の視点が必要になるのか分かりません。
だから日頃からコミュニケーションを取りやすい職場にしようということになるんですね。

このような理屈抜きに、末端だけを見て、「風通しの良い職場」や「マネジメント」、「改善」というていの良い言葉で丸められ、中身を知らないまま目標になり、上部対応で達成したと報告しているから何も見を結ばないのです。

所詮仕事かもしれませんが、されど仕事です。
人生の中でいちばん元気な時間のほとんどをつぎ込む仕事において、自己研鑽しなくては、何者にもなれません。
逃げるような転職と、キャリアアップの転職、どっちがいいですか?

改善のススメでも言いましたが、現状維持は退化です。
時代に取り残されたジジイなんかどの会社も欲しくありません。
現代は、もう終身雇用なんて時代でもありません。
もっとお金を稼ぎたければ、どんどん新しいことに挑戦する。お金を稼げる場所に移動することが求められます。その時にあなたの武器はなんですか?と必ず問われるわけです。かっこよく応えたいじゃないですか。

そんなもんでいいと思うんです。
自分が見て、頑張ったなとか、今日はこれができるようになったとか、どんなに些細なことでもいいので、とにかく考えましょう。

他人がどう評価してくれるかでは動けなくなっていきます。
あの人はどう見るかを考えることは、その人を巻き込むことへの近道でもあります。また視点を借りるにあたって、コミュニケーション戻っているので、結局のところ巻き込むことになります。なので要するにどんどん動くようになります。

自己肯定感を自意識過剰にしてもいけません。

どこまでも自分軸で、メタ思考で、他者視点で。きちんとしたマネジメントを身につけ、楽しく日々を送りたいものです。

mart

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