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アンティーク着物

着物が好きです。

母は昔、着付けの上手いパーマ屋さんだった。
母自身も着物が好きで、普段から着物を着て仕事してて、
サザエさんのフネさんみたいに当たり前の光景だった

だから、小さい頃から着物が身近な環境にいた。

それから、私の七五三のお着物は、当時は珍しい青紫の地に金と真っ白な鶴の刺繍があってとても美しかった。

それがとても好きで、幼稚園に着ていくんだと駄々をこねた記憶さえある。

憧れます

特に憧れるのはやっぱり銘仙(めいせん)のアンティークな着物。

銘仙は江戸に始まり、大正~昭和初期の頃まで庶民的に着られていた着物で、柄の縁が曖昧な織りなのが特徴。

たて糸とよこ糸を わざとずらして織る、絣技法の絹織物。

絹で織るか、綿で織るかで、呼び名も変わるんだなぁ。

銘仙は、THE 明治レトロ THE 大正ロマンって感じの柄で、より古い方はアール・デコの影響で幾何学模様が多く、

後期になると、アール・ヌーヴォーで植物柄など、もっと華やかになる。

着物自体の歴史的にも江戸の贅沢できなかった時代の質素な色合いの小さな柄より、明治~大正はとても豪華で明るい色合いの着物が流行った。

洋画の影響でバラや百合やチューリップの柄さえあるし、
自動車や飛行機のユニーク柄もある。
(個人的にチャップリン柄がとても欲しかった。)



人体の不思議

それで、アンティーク着物は 私もいくつか持っていて、式典じゃない、ちょっとしたお出かけやハロウィンやお正月には必ず着てます。

しかし!

アンティーク着物は、アンティークなだけあって、歴史を物語りるよねぇ。

人類の歴史よ。

古着屋さんで、とても柄も状態もいい銘仙をみつけた!やった!

って思うじゃないですか。

でも、必ず裄も着丈もちんちくりんなんです。

あれ?5分袖なのかな?ってほど小さい。

なんなら前幅も完全に足りない時もあります。

江戸時代~昭和初期って、とりあえず体格が違いすぎる!

江戸時代の平均身長は

男性の平均身長=約155cm
女性の平均身長=約143cm だそうな。

明治時代の平均身長は

男性の平均身長=157cm
女性の平均身長=147cm

大正時代の平均身長は
男性の平均身長=160cm
女性の平均身長=149cm

ねえ。。。

みんな、小さくない?
可愛いんですけど。155cmのお侍さん。

昭和時代の平均身長は

男性の平均身長=171cm
女性の平均身長=158cm

さすが、昭和は長いからグンと数字が伸びたものの、
それでも私の身長には足りない。

160cmの壁

私、164cmあります。
なので、憧れの銘仙のお着物を見つけても、子供服?と思う。
洋服なら140~150のサイズなわけで。

でも、どうしても着たいから、和洋折衷を採り入れます。

襦袢の下にハイネックやレースのシャツを着て裄の短さをカバーし、ロングチュールやカラータイツにブーツで着丈の短さをカバー。

普通に洋服の日なら、そのまま羽織って和柄なコートとして使ったり。

柄にもよるけど、ロングカーデみたいで可愛くなる。

基本的に私の着物は友禅みたいなthe和柄なものはなくて、
幾何学模様かレース柄、小紋柄。

なので和洋折衷向きでもあります。

まだまだアンティーク着物や着物の歴史を独学してるところだけど、奥に行くほどさらに奥が広がる。

まるでピラミッドの内部みたいな着物の世界。
職人さんたちの生きた証でもあり、生活を垣間見れる資料でもある。

思うことあって、前職を辞める時、
「この先、一生続けられる仕事」を考えた。

「古いものが好き、着物が好き、ヘアメイクが好き、アートが好き、クリエイティブなことが好き、地元が好き、接客が好き。コーヒーが好き。猫が好き。」

そんな自分の好きなことだけを集めてこの先 生きて行けたら?

一生、素敵やん♡

なのでアンティーク着物ショップを開業したい。

地元の観光地に小さくてもいい。
ステンドグラスの綺麗な入口に、椎名林檎の世界みたいな色合いの店内に、セット面1台。着付け室6畳。
待ち時間には美味しいコーヒーが出て来て、猫がくつろぐ。

憧れの店内↑

そんな夢をみている。

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