初めての外来抗がん剤治療に向けてcvポートの話

こんにちは~。
タイトルにもある外来抗がん剤治療を2/10に行ってきました。今回の治療より入院ではなく外来で対応。
何故かというと、今年1月から始まった治療は例えば月曜に治療したら、翌週の同じ曜日にまた治療(そのまま退院)という入院期間が長い治療になるからです。

1月に入院した時看護師さんから「美玖さんの治療は日帰りで出来るよ!」と教えていただいた時は嬉しくて嬉しくて。

でも、外来で抗がん剤をするなら、cvポートという血管の代わりに針を刺して薬を投入するという器具を入れなくてはいけない、という条件付きのもの。

はいこれがcvポート


これをこうやって埋め込む

cvポートのサイズは本当に小さくて、例えていうならペットボトルの蓋の一回り小さく、厚みは1cmあるかどうか?なんですが、私は絶対に入れたくなかったのです。

去年より抗がん剤治療を始め(昨年は9回行った)生きが良い血管の持ち主といつもお褒めに預かっていた私ですが、さすがに回数をこなすと、8回目の時に血管痛が出て。
あまつさえ翌月その血管痛が元で外科に行って、さらに翌月痛み止めの注射まで打ったのです。

痛てぇな、ほんと。

入院中、治療中の諸先輩たちから、ポートの話を聞いてメリットは知っていたけれど、お医者様に

「美玖さん、頼むからポート入れようよ」

って言われるまで、絶対入れたくなかった。

だって、例えば今の抗がん剤終わって、よし経過観察だ!もしかして大丈夫そう?!ってなっても、ポートあるといつでも治療出来るよ?いつ転移しても、いつ影が出てきても、すぐ治療出来るよ?

って、治療に終わりがないことを毎日おフロでまざまざと見せつけられることになる。
そんなのは絶対イヤ。
そう思ってた。

だけど、針から液が漏れて細胞が壊死する話も聞いたし(患者さんから聞くのは生々しかった...)
実体験として、6回打ち直されたこともあったから、看護師さんの負担も減るんだろうなと思ったし

何より一番魅力的に思えたのは、入院しなくて良いこと。
これに尽きる。

看護師さんも、私の生活スタイル(仕事は継続したい等)には外来の方が良いと勧めてくれたし、いつも相談にのっていただいている癌サバイバーの先輩にも電話で相談してポートを入れることを決めたのです。

お医者様にお話した時「え?いいの?本当に?よく考えた?!」って焦らせてしまった。
だってあんなに嫌がっていたのに、ものの30分くらい、ホント電光石火で決めたからね。

で、話がまとまって、ちょうど1月の入院中に埋めて貰えることになったのでした。

小手術は担当の婦人科ではなくて放射線科の先生。
お若いのに術前の説明もわかりやすくて的確で、この先生なら安心出来るなって思えた。

そして当日。
いつもの手術室ではない、無音の部屋に通されて(そこも大掛かりではないにしろ、小さめの術場)
え?無音?局所麻酔だから、音、全部聞こえちゃうよ?え、コワイ。

既に顔にビニールみたいなのをかけられていた私は気配を頼りに「あのー音楽とかかけないんですか?」って誰かに聞いてみた。
そうしたら「あ~そういえばかけないねぇ笑」って。
え?この無音の中器具がカチャカチャいったり、先生達の「うまく入らないな(妄想)」とかいう会話がダイレクトに聞こえちゃうの?!って焦って
「じゃあ誰か漫談とか何かしてくれたりしますか?」って言ったら大爆笑されて「そういう準備も考えなきゃだね~笑」って華麗にスルーされました。

なので、怖くて手すり握りしめながら、頭の中ですべらない話の兵動大樹の話を思い出したながら耐えた次第。兵動大樹ありがとー!

あ、電気メスで皮膚を切られた時の匂いで、一瞬はだしのゲンも思い出したけど、ホントに一瞬で、新しくなった原爆記念館に今年は行けるかな?ってまた色んなこと考えて気を紛らわせていました。

小手術が終わって、婦人科の看護師さんが車椅子で迎えに来てくれたのを見てびっくり!
歩けますよ~って話したんだけど、術後だから何かあったら困るしね、って乗せてくれた。

ポートを入れて3日後に初めてそこから薬を入れての治療をした。
え?何これ?腕に針を刺すより痛くないやん!
失敗もないし、ええやん、これ!

ってことで、つつがなく治療を終え、その日は無事に退院出来ました。

ポートを入れる時どうしても切ってるので傷跡はあるけれど、小さいし、お腹を切った時に貼って劇的キレイになったアトファイン(↓)を貼って、頃合を見てプラセンタの美容液塗ったら無くなるレベルだなと推測。

しばらくして、傷跡が落ち着いたら、ポートの状態とともにUPしますね。

快適な外来抗がん剤治療については、また後ほど。

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