圧倒的理不尽さに対峙したとき
先日、交通事故を目撃した。
人生はじめての出来事であった。
仕事が終わった帰り道
「洗剤がなかったな~」と思いドラックストアについて
自転車を止めているときに
「ぎゃーーーーーーーーー」と
ものすごく大きな悲鳴を聞いた。
悲鳴の方を振り向くと
車と建物に挟まれて苦しそうにしている女性がいた。
一瞬頭がフリーズした。
ニュースでよく見る
高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えて
駐車に失敗して
建物に突っ込んでいる映像が目の前に映っている。
こわい。
どうしよう。
私にはなんの力にもなれないが
せめて少しでも早く救急車をと
119番を押した。
救急車が来るまでの間
何もできなかった。
おろおろおろ。
パトカーが到着し
私にはできることは何もないと思い
その場を立ち去った。
立ち去ってもなお
彼女の叫び声
傷口が脳裏から離れず
ぶるぶる震えている。
あと数秒早くその場から立ち去っていたら
彼女は挟まれずにすんだのに
もう少しお店にとどまっていれば
彼女は無事にすんだだろうに
なんて運命は残酷なのだ。
そして、もし私が数秒早く店についていたら
挟まれていたのは自分だったかもしれない。
平凡な日常が一瞬にして奪われてしまうさまを
はじめて目のあたりにし
心のざわつきがとれない。
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これだけ交通事故のニュースがあふれている世の中で
高齢化社会が進んでいる日本で
この手の事故は増え続けてしまうのだろうか。
早く自動制御機能車が広がることを心から願っている。
そして、
リスクを0にすることはできなくとも
・車の前後には絶対に近寄らない
・青信号になってもすぐに渡らず右左を見る
子どもにも徹底させていきたい。
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