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木象嵌 秋明菊

実は1か月以上かけて6枚もデザイン画を提出したお琴ですが最終的に意見が合わずにお断りしました。

最初は貴方のこの龍をお琴にと言われて受けたのですがいつまでも返事が貰えずに最後のデザイン画の上に中国の龍の絵を貼られ。『貴方の龍は千と千尋に出てくるような優しい龍だ。中国の龍はもっと荒々しい。』と言われどんな風に入れたなら三次曲面の焼桐の中に象嵌を入れられるだろうとサンプルを作り検討しながら描いていた物を豪快にお琴に巻きついた龍を求められ技術的にも出来る確信が持てずまた求められるものに私らしさは何もなくこれは受けられないと思いお断りしました。

よって8月から全く収入がなしに。。。

さて、どうしたら良いんだろうと悩む中色んな事に振り回されて寝込んだりもしました。

やはり自分で作った物を売っていかなければいつまで経っても自分らしい物は作れない。
ですが求められる物を作らなければ食べては行けない。。。

とにかくまず売るための物を作ろう。
そしてネットや展示会で売って行こうと机に向かいました。
本当は小さなパネルでよく売れた物を同じ図案で数枚ずつ作ろうと思ったのですが気持ちが乗らず庭に出て秋明菊が揺れているのを眺めているうちに『そうだ今目の前にある物を先ずは丁寧に作ろう。』と思い菊を切って花瓶に挿しました。

庭咲いている秋明菊
目の前の花を良く観察しながらスケッチ

明日はこれを象嵌にして行きます。

まずは心を満たしてくれる物を1つずつ丁寧に。

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