[詩]サーキットランナー
猫は走るよ くたくたになる絨毯
猫は走るよ ソファーはもうめちゃくちゃさ
何故そんなに焦っているのか 僕も焦らなきゃ
犬は走るよ 舌を巻き巻きしながら
犬は走るよ テニスボールが臭くなる
何故そんなに遊びたいのか 僕も遊ばなきゃ
何時か見ていた335 手に入れて持って帰ろう
そんな金がないから 僕は情けないのさ
君は走るよ 遅刻しそうに見える
君は走るよ 途中でタクシーを呼ぶ
何故そんなに時間気にする 僕も気にしなきゃ
鳥がさえずるよ 誰かの物まねしをして
鳥がさえずるよ 良く聞きゃ僕の真似だ
何故そんなに聴き分けがいいのか 見習わなくちゃ
いつか見ていたテレキャス 70年代のいいヤツ
そんなものまで欲しいよ 何でも欲しいよ
猫が走るよ 犬のニオイ気になるらしい
犬が走るよ 君のシュシュを目指し
君は走るよ 二匹の異常な親しみを
鳥はさえずるよ 彼らの実況中継
僕は走るよ 現実逃避するよ
僕は走るよ 現実逃避するよ
僕は走るよ 現実逃避するよ
僕は走るよ 現実逃避するよ
何もしない僕は一番だと言う証明をしてよ
だけど君は怒り狂って 僕の手を掴んでこう言う
「君が欲しいものは何?」 そんなの言えるはずねえ
猫が走るよ I wanna escape sadline
犬が走るよ I’m laughing always
鳥が囀るよ We are singing-in the blues
君が走るよ 僕が走るよ
最初にばてたのは 紛れもなく猫だ
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