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DeNAから戦略人事を発信する!「HRBP CRUNCH#01」に参加してきた★

戦略人事・HRBPという概念は数年前から存在していたものの、具体的にどのようなものなのか、これまで対外的に発信する企業は少なかったように思います。

そんな中、DeNA社が「人事から世の中の事業を強くする」をコンセプトに、HRBPに関するコミュニティを立ち上げ、複数回にわたりイベントを開催するということで、記念すべき1回目となる「DeNA HRBP CRUNCH #1 戦略人事の実践を語る」に参加してきました。

・DeNAにおけるHRBPとはどのような存在か?
・HRBPにはどのようなメリットがあるのか?

このレポートを通じて少しでも知っていただけたら幸いです。

DeNAにおけるHRBP体制

そもそも「HRビジネスパートナー(HRBP)」とは、経営者や事業責任者に対するビジネス上のパートナーとして、特に人と組織の面からサポートを提供し、事業成長を実現するプロフェッショナルのことを指します。「戦略人事」を実現する上での重要なポジションとされ、近年日本でも注目が高まっています。
(参考:https://bizhint.jp/keyword/14194

そうしたなかでDeNAはHRBPを
「戦略人事を実践するHRゼネラリスト」と定義しています。

人事と事業、経営と現場、戦略と戦術、現在と未来、専門と汎用。
こうした各面で両利きの人材として事業経営をドライブさせる存在。

実際どのような体制でやっているのかというと、DeNAの中でも1,000人規模組織のゲームエンターテイメント事業部には、事業部付でHR本部とは別に独立したHR部門を置いているそうです。まさにHRBPですね。

そしてそのほかの事業部については採用担当者は独立で置きつつ、HRBPをHR本部から必要に応じて派遣しているのだとか。

DeNA規模の会社ならではですが、面白い体制だなと感じました。もちろんこれは実験的な試みで、今後も状況に応じて体制は随時変更していくそうです。

戦略人事の実践をはばむのは「人事部門」の問題が多数

ちなみにイベントの中でもとりわけ興味深かったのが「戦略人事の実践をはばむ壁」についてでした。(出典:日本の人事部)

図を見ていただくとわかる通り、人事部が取り組むことで改善できる項目が多数あるようです。

1位「人事部門のリソースの問題」
3位「人事部門の位置づけの問題」
4位「人事部門のメンバーの能力の問題」
5位「人事部門の経営視点欠如の問題」
6位「人事部門の意識の問題」

通常の人事の仕事をしているだけでは、HRBPは担えないことが伝わります。

なお、HRBPにはどのような要件が求められるのか?についてはDeNAのオウンドメディア「フルスイング」に掲載されているこちらの記事も参考になります。

実践・戦略人事!Doable(やれること)からDeliverable(やくだつこと)へ

イベント内では実際にHRBPをされている方から実例をまじえたトークセッションがありました。

未経験からゲームエンターテイメント事業部のHRBPに抜擢された菅原さんは、配属当初「自分が人事としてできることをとにかくやろう」と採用や社員面談を行っていたそうです。

しかし、半年ほど経過したところで「本当に自身が求められている戦略人事を担えているのか」と疑問がわいてきました。

そこで対処療法ではなくもっと事業成長のための戦略に食い込むため、現場と密にコミュニケーションをとり、やがて「ゲームクリエイターの採用・定着に苦戦している」という事業部課題を発見したそうです。

(そのためにフロアの異なるHR本部から、ゲームエンターテイメント事業部にデスクを移したというからすごい熱量!)

そこから経営に提言し、採用強化とマネジメント強化を行うのと同時並行で、他事業部から未経験でポテンシャルのある人材を異動させ、ゲームクリエイターを0から育てることに取り組みました。

結果的にこの施策はゲームエンターテイメント事業部の事業成長に大いに貢献したとのこと。

「大切なのは事業部から人事に言われる前に、人事側から戦略的に動いて事業部課題へ提言できたことです。」と語る菅原さん。

その過程で「菅原さんはあちら側の人間だと思っていたけれど、こちら側の人間だったんだね」と声をかけられるなど、事業部との信頼関係をがっちり結んだエピソードも心に響きました。

まさに人事としてできることだけではなく、さらに踏み込んでHRBPとしての役割に取り組んだ事例です。

また施策実現のスピード感をうかがっていても、DeNA内でしっかりと権限委譲がされて戦略人事が機能していることもうかがえました。

より深くHRBPを知りたい方へ

本レポートは「HRBPを知らない・DeNAのHRBPに興味がある!」という方に向けて、個人的に参考になった点などをコンパクトに抜粋させていただいております。

当日は菅原さん以外にも、DeNA  IPプラットフォーム事業部のHRBPの取り組みに関するパネルディスカッションなど、盛り沢山の内容となっていました。

さらに深く知りたい方は、HRnoteさんが当日の記事を公開されているので合わせてご覧ください。

また、HRBP CRUNCHはHRBPの視点から戦略人事を追求するコミュニティとして、今後もテーマを変えながら定期的に開催するそうです。興味がある方はぜひ足を運んでみてくださいね!

第二回の案内は↓からどうぞ★

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

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