よくわからない!最新WEB技術、活用入門@群馬企活研殿寄稿

初めまして。企活研※1リーダーの丸橋(マルバシ)です。この度は、記事投稿の機会を頂戴し、感謝・御礼申し上げます。(※1 群馬県中小企業診断士協会 企業内診断士活躍研究会(通称:企活研))

私は群馬県の研究機関でマーケティング担当として勤務する傍ら、「食」「WEB」「よろず相談」の専門家として活動しています。

今回は私の専門分野の一つ、「WEB」活用支援について解説いたします。

トピック
1、「WEB」は顧客情報を丸裸にする
2、「WEB」はマーケティングを自動化する
3、「WEB」は日進月歩、勉強沼
4、「WEB」の活用アドバイスをするにあたって

要約としては、最新WEB技術の活用は、中小企業にこそ必要ですが、突き詰めるときりが無くなるので、詳しい人に聞くのが近道という話です。

では早速、何卒ご一読ください。。

1、「WEB」は顧客情報を丸裸にする

唐突ですが、「キーエンス」という企業をご存じでしょうか?電子製品を製造販売し、高額給与・営業が優秀で定評がある大手企業です。

キーエンス社営業の優秀さを物語る逸話として、以下のような話があります。
「キーエンスの営業は、HPを見ているだけで電話をかけてくる」
これは本当でしょうか?

本当です。私の会社もキーエンス社製品を購入しているのですが、実際、こちらから連絡する前に、先方から資料提供の連絡がありました。

偶然や魔法などではなく、こんなことが可能なのか?
実際はタネも仕掛けもあって、それが可能な「WEBツール」を活用しているという一点だけです。

1、クッキー情報からHPを見ている人を特定する。
2、アクセスログ情報からその人の興味がある事柄(ニーズ)を推定する。
3、データベースから連絡先を割り出して連絡する。

知らずのうちに1~3をされていると思うと少し気持ち悪さも感じますが。。現在のWEB技術を使えば「行動」「ニーズ」「個人情報」を丸裸にすることも、普通に可能な世の中なのです。

2、「WEB」はマーケティングを自動化する

MA(マーケティングオートメーション)というWEBツールがあります。このツールでできるのは「HP視聴ページ」「メール開封」「フォーム入力内容」等々の情報を自動的に収集・集計し、営業活動に使える形にすることです。前述のキーエンス社もSFA-MAにAI解析を取り入れた独自ツールを使っています。

WEBツールの導入は、従来業務を自動化(無人化)します。具体的に「面談→ヒアリング・ニーズを聞き取り→資料(見積)作成、提出→クロージング」という営業プロセスなら、前半部分をごっそりMAで置き換える事が可能です。

現在、MAサービスは急速にコモディティ化が進んでおり、中小企業でも手の届く低価格サービスもあります。(無料~月30万程度~月数百万の幅があります)

人的資源に乏しい中小企業にこそ必要で、使ってほしい技術ですし、こういったDX(デジタルトランスフォーメーション)を社内浸透できるかどうかで、企業の将来生存率が格段に変わってくると考えています。

3、「WEB」は日進月歩、勉強沼

よくわからないけどなんか凄そうだ・・将来役立ちそうだし、私も少し勉強してみようかしらと考えたそこのあなた! 勉強沼にようこそ!

WEB技術の業界は、ホームページ作成からプログラム言語、IoT、AI活用まで範囲が広く、似通ったツールも多種多彩、さらに新しい技術が次々に出てくるという、学習に終わりがない分野です。WEBに関する内容が好きであれば、勉強して身に着ける価値がある学問分野ですが、興味がないのに義務感で勉強するのは苦行でしかないと思っています。

興味のある方は「マーケティングテクノロジーカオスマップ」でご検索ください。(私でも内容を理解できていない技術・サービスが多々あります。)

4、「WEB」の活用アドバイスをするにあたって

WEB技術に関して、お金と時間をかけて学ぶ熱意はないけれど、DX推進の流れには乗り遅れたくないし、支援先にWEBに係る改善提案したい人はどうしたら良いでしょうか?

「企業の課題に応じて適切な専門家に話を聞いてみましょう」というのが一番簡単な答えです。

群馬県中小企業診断士協会では、WEB技術活用に精通した専門家が複数います。「HP作成(SEO対策)」「MA」「IoT」「RPA」など専門が分かれているので、私にご相談いただければ、適切な専門家をご紹介いたします。特に企業内診断士の皆様は、それぞれが本業に準じた「強み」「経験」をお持ちですので、協働によるスキルのかけ合わせ、相互作用で、面白い仕事や新しいサービスができそうな気がしています。

私の拙い説明が、「ちょっとWEB活用も顧客に提案してみようかな」といった複雑でよくわからないWEBの世界とあなたをつなぐ入り口となれば幸甚です。

今後とも末永いお付き合いの程、何卒宜しくお願いいたします。

中小企業診断士
丸橋大志

よろしければサポートよろしくお願いします。