シェアハウスのはじまり

シェアハウスを始めた。
正確には、私が3ヶ月前に転がり込んだ。

高校の同級生3人で過ごす空間は、
家族ともまた違うリラックス感があり、
穏やかであたたかい場所である。
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2024/3/9  寄りかかる洗濯物

朝、9時頃気持ちよく起きた。
早起きを頑張ろうと思っていた時期もあるが、
気持ちよく起きれるのが一番ではないか!と思い立ち休日は急がない。

前の週に山に出かけたこともあり、
洗濯物が溜まりに溜まっていた。
外に干そうと思って窓を開けると、
ビューンビュンッと不規則に強い風が吹いている。

今日は風が元気だなぁ。などと悠長に構えていると
ガタンッと音が鳴る。
みると洗濯物干しが窓に寄りかかっているではないか。
立て直し、様子をみる。
またガタンッと倒れる。
これを、きっと5回くらいは繰り返した。いや、3回かな・・・

やっと洗濯物を干し終えて手を離すと、またガタンッ
最後の最後にもう一度立て直し、倒れないでね。とお願いしながら部屋に入ると、
朝ちゃんが起きてきた。

「今日強い風でさ〜。」と言うと
「え〜、そうなんだ。」と窓を開ける朝ちゃん。

「あ。物干し倒れている」

・・・窓の外をじっと見る朝ちゃん

しばしの沈黙のあと

「でも・・・このままにしておいた方がいっか〜」

私は彼女のこの穏やかな一言が、なんだか無性に嬉しかったのである。

「そうだよね!!!そう思うよね!!!」
すごい勢いで言ってしまった。

こんなに小さなことでも、気持ちが通じ合うってのは嬉しいもんだなあと、
ニヤニヤしながら家を出た。

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