フィンランドの教育インフルエンサーであるヤルノ・パーラスマー氏の記事
国家教育委員会のカリキュラム作成メンバーであり、彼が校長を務めるシュタイナー学校はフィンランドでは珍しい私学の学校
教育関係に影響力のある彼の発言が、現在のフィンランド教育のトレンドになっていることは間違いないですが、記事にはいろいろとツッコみたいところがある
まず、発達障害の問題には一切触れておらず、子どもの起こす問題行動を「親のしつけ」に集約させるような印象になっている事
個人的には、この記事を始めとした彼の主張により、フィンランドの発達障害への解像度は圧倒的に遅れたのではないかと思っています
記事では制限と自由のバランスが大事と言ってますが、明らかに制限を徹底するような言い回し
ある種、しつけをしない事で子どもの将来が絶望的になるとプレッシャーをかけまくっているのですよ
彼の主張では、フィンランド全体で子どもに対して優しすぎて、秩序が保てなくなっていることに警鐘を鳴らしていたのですが、多くの教育関係者や親に誤解を与えています
いまやフィンランドの教育界隈は、懐古主義で昔のように子どもには厳しい躾けが必要であり、もっと子どもを制限して管理しないといけないという空気になっている
本人はそれを否定しているのですが、大人の権限で子どもに厳しく強要した方が楽ですからね
解釈する側の問題なのかもしれない
背景としては、学力の低下と子どもが教師の指示を聞かない事に対して、子どもに体罰・懲罰・大声で叱るなど厳しい指導や、(スマホなど)持ち物の没収などが法律的にできなくなったというのがあります
教師たちからは子どもに強くでる行動を正当化するのにちょうどいい言説だったのでしょう
日本の教育現場でも、数年前に同じ課題にぶち当たっているかと思いますが、声のかけ方や療育で解決する方向に舵を切っている印象
なので、日本からフィンランドに視察に来る先生方は、先祖返り的な考えにビックリしていきます
現在、フィンランドで若者の間で犯罪や鬱、ドラッグが蔓延しているのも、こうした大人からの抑圧が強くなり、2次障害でメンタルを壊してしまう子どもが多いのではないかな
あと気が付いたのは、日本で言われる友達親子のデメリットとは全く違う事
友達親子は、子どもが親を忖度していい子で在り続けようとして、自己主張ができなくなる傾向と言われてます
そう考えると、フィンランド人は自分のわがまま通すばかりで、友達を大事にしないの?
以下、私の個人的見解や愚痴です
興味のある方はどうぞ!