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映画ドラえもん のび太と竜の騎士

おはこん世界の皆さん、まろんです。
映画ドラえもん備忘録シリーズ、今回は竜の騎士。前回の海底鬼岩城と同じく、映画ドラえもんでは珍しい"何も手の加えていない"現代の地球が舞台となっております。海底と地底の違いはありますが、本作品も海底鬼岩城とはまた違った魅力がある作品となってます。

あらすじ

「現代の地球上に恐竜はいるか」

いきなりこのような会話から始まります。のび太はどこか探せばいる、しかし他のスネ夫、ジャイアン、しずかちゃんはその考えに否定的です。現代の地球上で生きていたら骨のひとつくらい見つかるはず。しかし見つかるのは化石のみ。こういった理由からスネ夫は特に恐竜の存在を否定します。

のび太が悔しがりドラえもんに頼んでひみつ道具「○×うらない」を出してもらい恐竜の存在を確かめようとする。しかしその結果、「地球上に生き残っている恐竜はいない」と判定されてしまう。

場面は変わりスネ夫とジャイアンが多奈川でスネ夫のラジコン飛行機を飛ばしているシーンに。ジャイアンが操縦するが上手くいかず、コントローラーの操作が効かないままスネ夫に渡す。ジャイアンはそそくさと逃げるが、スネ夫は最後まで飛行機を戻そうと必死に。しかし努力虚しくラジコンは多奈川へ落ちてしまう。がっかりしながら多奈川を眺めていると、なんと水面からネッシーのような姿が... 少し目をそらすとその姿は消えていた。

またのび太は0点のテストを隠すため、ひみつ道具「どこでもホール」を使い、地底にある大空洞を発見し、そこにテストの答案を隠す。のび太はしずかちゃんにも共有しようとするが結局ジャイアンとスネ夫にもバレて、みんなで大空洞のスペースに部屋を作り楽しむことに。のび太はいつものように昼寝、ジャイアンは歌、しずかちゃんはバイオリンと各々好きなことに勤しむが、スネ夫は多奈川で見た恐竜をノイローゼにかかったからだと思い、一人静かに過ごしたかったため少し離れたスペースへ。底で見たのは無数の恐竜。一同に話すが自分が一番恐竜の存在を否定していたのもあり信じて貰えずらその日は帰ることに。

後日また皆で地底に行き遊んでいると、スネ夫はみんなの輪から離れビデオカメラ片手に恐竜を目撃した場所へ。そこで見たものは、なんと多奈川に沈んだはずのスネ夫のラジコン。スネ夫はラジコンの幽霊が出たとその場を後にし、見知らぬ洞窟へと迷い込んでしまう。

スネ夫以外の4人がスネ夫を探していると、ビデオカメラのみを発見する。「スネ夫は先に帰ったのでは」という結論になり、カンカンに怒っているママにビクビクしつつ帰宅することに。その後どこでもホールはトラックに轢かれ壊れてしまった。

その後ほどなくしてスネ夫が帰ってきていないことが判明する。しかしどこでもホールは壊れてしまった。どうしようかと頭を抱えている時にスネ夫のビデオカメラの存在を思い出す。早速見てみるとなんと映っていたのは多奈川に沈んだスネ夫のラジコン。そこでドラえもんは思いつく。

「多奈川には大空洞へと続く道がある」

「○×うらない」の結果は〇、つまり多奈川と大空洞が繋がっていることがわかった一行は、スネ夫を救出するべく多奈川へ向かっていった。

多奈川からは無事地底へ入ることができ、奥へ向かうと目の前には広大なジャングルが。そこで河童のような民族と出会い、仲間になろうと近づくと、捕らえられ、食べられそうになる。そんな一同の前にスネ夫のラジコンが現れ、その後恐竜人の騎士であるバンホーが一同を助けてくれた。バンホーいわくスネ夫の身柄も保護していると。一同はバンホーに連れられて地底国の首都エンリルまで行くことになる。

エンリルにて一同はスネ夫と再会し、バンホーの妹であるローに案内され首都観光することに。しかしのび太は偶然の事故で立ち入り禁止と言われた施設へと入ってしまう。そこにあったのは巨大な船で、またのび太は恐竜人が地上を侵略しようとしていることを知ってしまう。

のび太が一同の元に戻りその事を話したあと、皆で逃げようとするが、またもや河童のような民族に捕まり、その後のび太が見た船に乗ったバンホーに助けられる。一同はそのまま船に乗り地上の世界へ。実はこの船、タイムマシンの機能が搭載されており、全員6500万年前のまだ恐竜が滅びる前の太古の地上へと来てしまう。実は恐竜人の本当の目的は、かつて恐竜を滅ぼした原因を突き止め、それを回避することで地上を恐竜人のものにすることであった。恐竜を滅ぼしたのがドラえもん達一行なのではという疑いもかけられ、恐竜人と一行が戦っていると、頭上を巨大な彗星が通り、太平洋に落下。直後巨大な津波が発生する。恐竜人は船に戻り、一行はひみつ道具「ポンプ地下室」により地下室へ逃げ難を逃れた。

落ち着いたあとドラえもんは何が起きたのか説明しに恐竜人のもとへ。巨大な彗星が衝突しそれが原因で現存するほとんど全ての生物が絶滅するだろう、と。それを聞いた恐竜人達は悲嘆にくれるが、ポンプ地下室で作った部屋があまりにも大きかったため、そこに地下水を通しジャングルを作ることで今生きている恐竜が暮らせるような場所へ改造した。

恐竜人はそれに感謝し、一行は大歓待を受けた。バンホーとローに地上へ帰してもらい、いつか地上と地底の国が行き来できるようになることを夢見て別れを告げた。

感想及び締め

途中までバンホーが敵なのか味方なのか、それを考えながら見進めるストーリー構成は適度な緊張感がありとても面白く感じた。結局恐竜人は自分たちの先祖である恐竜を原因の分からない何かから救うことで今の自分たちが地上で暮らせるようになると考えただけであって、のび太たち地上人に直接的な敵意などが無かったのが平和で良かったと思った。個人的にバンホーは良い人であって欲しいと思っていたので、見た目通りの人格者であったことに少し安堵しました。一部タイムマシンが出てくるとはいえ本作品は現代の地球を舞台にした作品である。もしかしたら発見されていないだけで地底深くには文明を持った民族がまだ暮らしているのかもしれませんね。

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