見出し画像

映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち

おはこん世界の皆さん、まろんです。
映画ドラえもん備忘録シリーズ、今回は翼の勇者たち。2001年公開の本作品、私も2001年生まれなので謎の親近感が...笑

あらすじ

世界のニュース報道で、干ばつやタンカーから漏れ出た原油が原因で苦しんでいた鳥たちが一夜にして忽然と姿を消すというニュースが流れた。

のび太は宇宙人が連れて行ったと訳の分からないことを言い出したが、出来杉くんは実際にそのような伝説があるから鳥人のような宇宙人がいてもおかしくは無いと。

鳥人と聞いたのび太は自分の翼で大空を自由に飛び回る妄想をし、木や厚紙を用いて翼を作成し裏山で飛ぼうとする。

飛べるわけが無い。かなりの高さから飛ぼうとするのび太が命知らずすぎる。

そんなことをしていると目の前にしずかちゃんの飼っているカナリア、ピー子が。追いかけていると突然超空間が現れピー子がその中へ、逆に小型の飛行機に乗った鳥人間であるグースケがその超空間から出てきてのび太とぶつかり墜落、気絶してしまう。

のび太の部屋で介抱すると目を覚まし、飛行機を取り戻すために裏山へ駆けて行った。

発見した飛行機はボロボロで修理が必要。のび太は手伝うと言い、2人で協力しながら飛行機を修理することに。

飛行機の修理が完了したあと、試しに飛んでみることに。その様子を見ていたスネ夫とジャイアンは飛行機にしがみつきそのまま飛んでしまう。そこにまたもや超空間が現れ、グースケはそこに入っていく。ドラえもん、のび太、しずかちゃんもそれに続いて入っていった。

超空間を通り抜けた先は緑生い茂る場所。そこには鳥人間が生活していた。カラス警備隊に追いかけられながらも何とか逃げ切り、たどり着いた先でグースケと再会する。

グースケが暮らすこの世界はバードピアと呼ばれ、いわばパラレルワールドである。

カラス警備隊に捕まっていたスネ夫とジャイアンを助け出し、正体を隠すためみんなでひみつ道具「バードキャップ」(新型)を被り鳥人になってバードピアを探索する。

グースケの家でご飯を食べている際、グースケのガールフレンドであるミルクからこんな話題が。

イカロスレースに出る

渡り鳥パトロール隊の入隊試験であるイカロスレースに出るために、グースケは飛行機を使って特訓していたのだ。実はグースケはトラウマがあり自分の翼で飛べないため飛行機であるスノーグース号でイカロスレースに出ようとしていた。話の流れでのび太とスネ夫、ジャイアンの3人もイカロスレースに出ることにした。

その裏でカラス警備隊の長官であるジークリードが、人間界を侵攻するためフェニキアというはるか昔に封印された強大な力を目覚めさせようとしていた。

イカロスレースでグースケは他の参加者とデッドヒートを繰り広げ、同着1位となる。皆で喜んでいるとジークリードが、自分の翼で飛んでいないからという理由でグースケを失格とし、逆に自分の力で最後まで飛びきったものにはパトロール隊の入隊を許可した。

自分の翼で飛ばなければならないという大きな壁を目の前にして苦悩するグースケ。そんな折、グースケの師でありフェニキアの研究をしているフォー博士が連れ去られたという事実が判明する。一行は伝説の鳥人で今は監獄塔に囚われているイカロスの協力を仰いだ。

イカロスに連れられてジークリードを追う道中、イカロスの回想でグースケがイカロスの息子であることが分かるが、それをイカロスが話すことは無かった。

その後ララアト山へ到着。そこで一行はとある立体映像を目にする。

それは22世紀の鳥類学者、鳥野守という人物が残したものだった。人間が嫌いだった鳥野は鳥たちと暮らすためタイムマシンを使って過去へ行こうとしていた。その道中、時空間が乱れパラレルワールドに辿り着き、そこにバードピアを創造した。バードピアの鳥人たちは鳥野が鳥を進化させて創り出したものである。そのバードピアでは鳥人たちの天敵となる存在が。それがフェニキアという名の怪物であった。鳥野たちはフェニキアをララアト山へと誘導し雪山に生き埋めにした。立体映像はそのフェニキアを目覚めさせてはならないと警告するものである。

しかし警告虚しく、ジークリードはフェニキアを目覚めさせてしまう。

バードピアを襲うフェニキアを一行は鳥野博士が乗ってきたタイムマシンのもとまで誘導する。道中のび太がフェニキアの攻撃でバードキャップを落とし墜落しそうになるが、イカロスの励ましによってトラウマを克服したグースケが自らの翼で飛び、のび太を救った。その後フェニキアをタイムマシンもろとも地球のできる前の宇宙空間に飛ばした。これによりバードピアに平和が戻った。

そしてバードピアに別れを告げ、一行は地球に戻った。

感想及び締め

昔の80年~90年代の映画ドラえもんと比べて、子供向けというかストーリーが重いと感じることは無かった。

前半、グースケがのび太たちを急に信頼し始めたシーンはどのような心境の変化がグースケの中で生じたのかがよく分からず、そこは漫画などで詳しく読んでみたいとかんじた。

そして安定の出来杉くんである。主要人物5人よりも先にセリフを与えられていた出来杉くんだが、最初のちょっとした解説だけの出番で、すぐ出てこなくなった。可哀想すぎるので出来杉くんが活躍する映画を出してあげて欲しい、頭脳戦とか楽しそうだと思います。

最初のニュースで流れていた苦しんでいた鳥たちは、バードピアへ避難させられていた。そこで回復させた後に地球へ帰すということだったが、今回のメッセージはまさに鳥に対する人間の行動、という所になるだろう。ジークリードも心無い人間に翼を撃たれ、その結果人間を憎むようになってしまった。野生動物に対する人間の行動はしばしば問題視される。今作はその中でも鳥に焦点を当てて社会風刺も含みながら作成されたのだと感じた。

ワクワク感はあまり感じられなかったものの、メッセージ性というのは強く感じられた。鳥野とかいう学者は倫理観がないということも分かった。個人的な評価としてはそこまで高くは無いが、明らかに今までの映画ドラえもんとは雰囲気の異なる作品だったので、ジブリとか好きな人にはおすすめしたい作品だと感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?