神託

「あなたにしか出来ないことを始めなさい」

神がそうささやいた。

それを今ここに書いたら
「そういう風には言ってないわ」

すぐに神がそう言った

ええっと

それは
あなたの能力を発揮しなさいだったか
隠れたパワーを出しなさいだったか

そんな感じのニュアンスは、
いや、本質も違うかも知れないけれど、

わたしの記憶に残ったのは冒頭に書いた感じだ。


自分にしかできない事ってナンだ?

周りが
こなして居る事を
自分だけが出来なくて
他の人は易々とできる。

また自分に出来ることあっても
それは大抵の人が出来ること。
そんなことばかりなのに。

「探してもダメよ。見つけるの」

次の声が聞こえた。

探すのじゃなく
見つけるの?
どう違うんだ?

「それはね……

決まった範囲を
決めた条件で
チェックしてまわる

それが「探す」

手に取ったときに
しっくり来る
それが「見つける」
なのよ」

それって積極性の問題?
でもそれだと
偶然の方が
探して回るより良いって事?

「違うわ。
探すと言うことは
探し出す条件を
初めから自分で決めているの。

見つけると言うことは
手にしたその時に
すぐに判ると云う事よ。

求めるモノを
決めてしまわないで
触れたモノに
引きつけられるかどうか

やっていれば
あなたに適したモノが見つかるわ」

うーん
直感に任せて
触れて回ればいい

と云うわけ?

「半分正解。
直感は大切。
それに触れて回るのもね。

足りないのは、直感を磨くこと」

えー
自分にも
直感があるのはわかるけど
それを磨くって、どうするんだ?

「あなたがいつもやってる事よ。
美味しそうって
食べ物を見て思うでしょ。

食べてみたら
そうでもない時もあるわね。

でも
感じてから
食べて見るを繰り返していると
外れなくなってくる」

総当たりに食べて回って
美味しいかどうかを確かめるの?

自分にあった
自分に適した事を
見つけるのって
大変そう。

「自分の好みを信じなさい。
嫌なことを続けるのは無理があるわ。
好きなことはやってて楽しいはず。

義務感や修行、伸ばすための練習
そう感じながら
続けてもダメよ。
好きなことは
苦にならないものよ。
好きなことを
好きなだけやりなさい」

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