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世紀末な焼肉屋

「チャラそう」、「オシャレ」、「知る人ぞ知る」。
一般的にはそんなイメージがありそうな街、西麻布。

個人的には、近くに電車の駅がないってことで、
不便極まりないと感じることも少なくないのですが、
そんなところにわざわざ足を運ぶ人たちは、
ある意味「こだわりが強い」人種かもしれません。

そして、そんな人たちをおもてなしするってんだから、
自然とおいしいお店も集まるのでしょう。

六本木・西麻布界隈は都内でも焼肉激戦区だと思います。
「うしごろ」、「游玄亭」、「十々」などの高級焼肉店から、
「ニクアザブ」のようなコスパのいいお店まで、
いろんな焼肉店が名を連ねます。

そんな西麻布に、世紀末感あふれる焼肉店が
昨年オープンしたことをご存知でしょうか。
その名も「けんしろう」

無数のパンチを繰り出してきそうなこの名前、果たしてどんな味なのか。。。気になったので行ってみました。

情緒あふれる入口を抜けると、全席個室の店内。
席について最初に目についたのが、このきらびやかなメニュー表。
だいぶパーティー感ある。さすが西麻布。

ここは基本コースのみで、食べたい場合は、
別途アラカルトで頼めるというシステムです。

まずはお通し。すりながしとサラダ。
すりながしって、まあ汁物です。
うまうま。

続いてお肉のお刺身。
赤身の新鮮なお肉、口に入れるとその柔らかさに心うたれます。

しかしここまではね、普通のおいしいお店なら、
出てきてもおかしくないかなと思うわけです。
「ヒャッハー!世紀末もこの程度かあああああ!!!」
と思ったのも束の間、次からのメインの料理に、
完全にぶちのめされることになるのです。

まずこちら。
手前がタン、奥2つがカルビです。

お店の人に焼いていただくんですけれども、
これね、カルビね、もうカルビじゃないの。
食感がちょっとハラミに近いの。
カルビって脂っぽいイメージじゃないですか。
なので、30歳も過ぎるとちょっと胃にくるなーって、
そういうの想像してい たんですけど、まったく脂っこくなく。
それでいて柔らかく、なんかハラミに近い感じで、

「なにこれ、うまああああ!!!」って。

尾崎牛っていう種類の牛さんらしいんですが、
これまでいろんな牛を食べてきて、
正直違いがよくわからず「うまければ何でもいいよ」って思ってたんですが、
この尾崎牛のカルビやばああああって。
今までと全然違ううううって。

そして次。
これがね。もうね、ホントね、すごいの。
「神のハラミ」
コースの中にはなくて、予約したときに唯一別で頼んでおいたやつ。

「このハラミ食べたら、他のハラミ食べられなくなりますよ」

って、支配人さんがおっしゃるのですが、
まあ、そうおっしゃいますよね~~って半ば信じてなかったんですよ。
何でも神ってつけ りゃいいもんじゃねーぞって。
でも食べた瞬間、、、

「ついに打たれました、北斗百烈拳」ってぐらいの衝撃。
今まで食べたハラミとまるで食感が違う。
柔らかく、噛みやすく、脂っこさもなく、歯ごたえもあり、

「ほ、本当にこれはハラミなのですか、、、」

と聞いてしまったぐらいのうまさ。
神だ、これは神だ。ついに天上界からご降臨くださった神だ。。。
でね、このハラミのうまさをさらに引き立てているのがこれ。

特性オニオンソースです。
ステーキとかならまだしも焼肉にオニオンソースなんて、
けっこうめずらしくないですか?
このお店で都内の焼肉屋112店舗目だったんですが、
たぶん初めてだったんじゃないかな。。。
(僕が単に気づかなかっただけかもしれないけど)

焼肉なのに、このソースをかけると、一気にステーキっぽさも増し、
さらなるおいしさと食べごたえが増すという究極のソースでした。

続いてがこちら。「赤身肉のけんしろう焼き」
低温で熟成させた特製のお肉なのですが、
これがまたウンマイ!!

お鍋の中からボワッと出てくるのはインチキおじさんだけかと思ってたけど、
こんなに人を幸せな気持ちにさせるお肉も出てくるんですね。

ちなみにこの白いやつ、スモークです。
調理場からここに運ばれてくるまでの30~40秒ぐらいで、
香り付きのスモークで肉を包むのです。

この後も、春野菜の酢の物が来たり(写真撮り忘れw)、
特製塩モツ煮込みが来たり、

本日のタレ肉では、箸でつかめる卵とのすき焼きが最高すぎて

〆のカルビうどんのピリ辛ぐらいも絶妙すぎて、

デザートのゴマアイスもおいしくて、

昇天しました。。。

そして最後にガムではなく特製フリスクwww

なるほど、たしかに「けんしろう」は世紀末の救世主かもしれません。
ここに来た時点ですでに死んでいた可能性があります、僕は。


しかも今回は、一番下のコースだったので、
別のコースだとさらなるびっくりが待っているかも、、、?!

多少値は張りますが、ここは一度行っておいて損はないと思います。

http://kenshiro.tokyo/

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