「これは映画ではなく舞台では?」と思った『スオミの話をしよう』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:91/104
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:-
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:114分
ジャンル:ミステリー、コメディ
元ネタなど:なし
公式サイト:https://suomi-movie.jp/
【感想】
※公式サイトより引用。
その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。≪スオミ≫(長澤まさみ)が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが、詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。
やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人…。
スオミはどこへ消えたのか。スオミは一体、何者なのか。
【感想】
※以下、敬称略。
各レビューサイトやSNSで評価の低さが散見される映画ですね(笑)それもあってか期待値が相当低い状態で観たので、個人的には思ったより楽しめました。もともと三谷幸喜監督作品が好きっていうわけではないので特に贔屓もしていません(笑)
<これは映画ではなく舞台>
本作は、ストーリーの面白さよりも登場人物のやり取りを楽しむ作品かなと思いました。なので、話は全然前に進みません(笑)これが本格ミステリーなら、スオミを助けるためにあの手この手を使って行方を追い、犯人を捕まえようとするはず。ところが、スオミを助けなきゃという話にはなるものの、次から次へとスオミの元夫たちが現れてわちゃわちゃするっていう流れなんですよ。内容の8割は彼らとスオミの馴れ初めと、元夫たちとの茶番劇。確かに、これまでもキャラクターの会話劇を楽しむ映画もありましたけど、この作品に関しては舞台となる場所も9割は詩人の豪邸なので、場面転換もほぼないんですよ。さらに、セリフの言い方やキャストの動きもどこかオーバーな感じがして。そこで思ったのが、「これ舞台じゃん」って(笑)
舞台でやることをそのまま映画に持ってきたって印象を受けました。だから、個人的には舞台として観たらもっと面白く感じたかもなーと思いましたね。
<スオミが惜しい>
唯一気になったのは、タイトルにもなってる肝心のスオミですよ。長澤まさみの演技はよかったんですけど、キャラクターとしてはちょっとよくわからなくてですね。。。元夫たちのスオミに抱く印象が全然違うのは、彼女がキャラを使い分けていたからなんですが、そこまでする動機が弱いというか、理由がイマイチつかめずで。てっきり、観る人によって姿形が変わる地球外生命体かとも思っていたんですが、案外普通の設定でした(笑)スオミがそこまでする背景がもっと描かれていれば、彼女にもっと感情移入できたかもしれないなーと思います。そこの設定がふわっとしているのが、映画として観たときにあまりパッとしない要因かもしれません。
<そんなわけで>
元夫たちの掛け合いを楽しむだけの映画でした。個人的には、遠藤憲一の役どころが一番笑いましたね。てか、これだけ元夫がいて、さらなるターゲットも狙っているスオミって、もうメンヘラなのかビッチなのか、、、何なんでしょうね。あと、個人的には最後の歌はいらなかったと思います(笑)
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