2000年、私は二十歳だった。

もうすぐ37歳になる。

子供の頃想像していたそれとは全く違う。

特に恋愛面。

こんなに経験ないまま結婚して子供産むことになるなんてね、と驚く。

旦那とは紹介されてではあるが、一応恋愛結婚なので、色々あるにはあったけれど、過ぎてしまえばまるでなかったかのよう。

ただいま私は結婚中。

でもこれは恋愛中、とは違う気がする。

旦那としかまともに付き合ってない私が言うのもなんだけれど。

17才の夏も、
1999年ノストラダムスの大預言にドキドキしながら過ごした19才の夏も、恋愛とはマンガの中だけのことだった。

憧れはゼロではないどころか、ものすごくあるせいで、自分のような人間がときめいたりときめかれたりあれこれするのが恥ずかしかった。ときめきは、マンガの中のそれを安全圏内で眺めていたかった。

なのに、高3の冬彼氏ができてしまう。

告白され渋っていると「いいから!とりあえず付き合お!ね!!」と押し切られ始まったこのお付き合い。

そこまで強引にされなきゃ恐らく付き合わなかったので、学生時代の男女のお付き合いという青春の一ページが出来たこと、これはありがたい。

高校の帰り一緒に下校をしたり、家電にかけられたり、かけたりして話をする程度のその付き合いは、やはり恋愛に関する全てが恥ずかしかった自意識過剰の私のせいで終わる。

手を繋ぐまではなんとかいけた。しかしキスを迫られた時にとてつもなく恥ずかしく「私はこの人をそんなに好きだろうか?」という自問が頭のなかをグルグル駆け巡り。そのグルグルに耐えきれなくなった私から、その日別れを告げた。

そんな彼とは今も近所に住み会えば談笑する仲。

元カレはその彼だけ。
なんとも恋愛面平和、なのである。

とりあえず、今日までは。

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