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人が抱えてる感情は決してキラキラした感情だけではない。

常に慈愛の心、慈しみの心を持って人間は生きていない。

綺麗事だけでは語れない、人間の心の闇の破壊衝動、破滅の波動を語った歌です。

序盤のCITY POPな展開から後半の倍テンポになる強烈な構成はまさに『土星のゆめ』というタイトルに相応しい程のスケール。

カッシーニ(土星の探査機)よりも果てしなく破滅の願望は広がっていくのです。

この曲のキモはこんな人間の負の感情を歌っているのにそれを微塵も感じさせない程CoolでCuteなアキシブ系Musicに仕上がっていること。

今回のアルバムの中で1番の推し曲です!
普通はこんな歌は森田童子の『ぼくたちの失敗』とかさだまさしの『つぐない』みたいなノリになるんですが、フーリンキャットマークがそうさせない!

こんな暗い陰鬱な歌詞なのに曲を聴くと可愛くてフワフワ不思議な感じ…!

感情の置き場所がどこかへ飛んでいってしまいそうな勢いです。

この曲は当初そのコンセプトのまま谷高が作詞を手掛けたのですが、それをより先鋭化して過激に鳴紗さんがブラッシュアップして出来上がった力作です!

沢山聴いて欲しい!
夢と恋とお菓子だけじゃない、とても複雑な気持ちの正体を『土星のゆめ』の中に見出して下さい。

どうせみんな跡形もなく消えるんです。
人も音楽も何もかも…

こんな歌が聴けるのもフーリンならではですよね。

フーリンキャットマークは深夜の首都高をドライブしながら魔法とお菓子の世界に生き、恋する女子大生でありながらそれらを全てぶち壊したい衝動に駆られているのです…!

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