購入側の立場に立ってみて考えたこと(営業の自分が初めて発注者になってみて)

 こんにちは。今日はつい最近、小額のクラウドサービスではありますが、初めて会社でお金を使う側を経験したので、そこで感じたことを書こうと思います。今までは買ってもらう立場でしたが、買う立場になってみて、初めて気づくことが多々ありました。

1. 概要(詳しくはかけませんが、経緯だけ)
大まかには①〜④です。
①自粛期間中に営業システム系のウェビナーに複数参加。
②1社から訪問面談を受け、考えていなかった小額のクラウドサービスの提案を受ける。
③費用面から現実味があり、効果も予測できたので、社内申請。
④相見積も取り、稟議申請。最初に提案を受けた会社に発注。
 5月の自粛期間中に社内のシステムのIT化を考えており、様々ウェビナーに参加していました。ただ社内全体のシステム変更となるとあまりにも現実味がないので、何もできないまま日が経っていました。
 そんな時にウェビナーに参加した企業の一人から、訪問面談の電話がありました。「私には社内システムを変える決定権がないので、きてもらっても意味がない」とお断りしましたが、「話だけでも…」という私もよく使う文句で会うことになりました。会って提案を聞くと、私では全く考えていなかった小額の月額制クラウドサービスがあることを知り、これは現実味があるのではないかと思いました。
 上司にはすぐOKをもらいましたが、社内稟議には相見積が必要なため、調べて見ると同じようなサービスで少し安いところもありました。しかし初めから自分で考えていた案ではないこと、少し高くてもセキュリティ面の信頼性が高いことから、初めに提案をしてくれた会社が良いと思い、最終的にはそこで稟議申請、発注することになりました。

2. 初めて購入する立場にたった自分の行動・感情から考えたこと。
①ユーザーは自分で情報を取りに行く、調べたい。(ネットやウェビナーで触りの情報はとれる)
②面談することで自分が知らないこと、考えていなかった案を提案されると価値がある。(進まないと考えていた課題も進むことがある。)
③競合と比較する際、あまり詳しくない分野であれば価格以外の違いがわかりにくい。ましてや社内に説明することが難しい。
④最初に自分の知らなかった案を提案してくれた人は裏切りにくい。注文で返すことでその人を喜ばせてあげたいと思ってしまう。
⑤実際に自分がそこで良いと決めていても、稟議や様々な人に相談する中で、情報が増え、感情、状況が変わることがある。

3. この経験から
 機械とクラウドシステムでは、金額も全く異なり、ユーザーの方が詳しいことも多く、他社であるメーカーとも協力しなければならない点が違いますが、2.の①〜⑤はある程度同じではないかと思いました。
 一番大切だと感じたのはやはり”提案すること”です。BtoB営業であれば当たり前と思いますが、ユーザーの意見を聞いてその通り行動するだけでなく、課題を把握して解決策を提案することがユーザーにも価値を生むことを実感しました。そしてそのような提案をしてくれた人にはユーザーも頼りたい、取引したいと思うことも実際に経験できました。今までもこちらから提案することを念頭には置いて営業を行っていましたが、ユーザー側の立場を経験することで、より自信を持ってこだわりをもとうと考えました。
 この経験を通して、ユーザーごとの課題にあった提案することにより、ネットで調べるだけ、ただ単に会うだけでは得られない価値を提供することにこだわりを持とうと強く決意することができました。まだ発注したばかりのサービスの導入、立上も行っていかなければなりませんが、非常に貴重な経験ができたと思い、ここに書いてみました。

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