製造業にもオンライン商談?

 先日、S1グランプリという営業方法を紹介いただくイベントをオンラインで見させてもらいました。様々な業界(特にIT)の営業スペシャリストが営業方法に関してプレゼンを行い、どの方法が一番参考になったかを競うという主旨でした。さらに6名の非常に実績のある方々がゲストできていて、パネルディスカッションを行うといったイベントでした。
 そのイベントを通して、世間では既にオンライン商談が当たり前になっていることをしり驚愕しました。なぜなら私の周りでは、オンラインでの会議はありますが、商談全てをオンラインで行うようなことは聞かなかったからです。これは早急に引き出しの一つとして、オンライン商談をできるようにしておかなければならないと感じました。

 しかしオンライン商談が本当に必要なのかを改めて考えて見ました。
オンライン商談のメリット
・資料の共有をしやすい。
・事前に準備をしやすい。
・アポイントが取りやすい。(直接の面談を避けたがる方も多いので)
・移動時間が削減される。

オンライン商談のデメリット
・ちょっとした会話ができない。しづらい。
・相手の感触がわかりにくい。
・あまり長い時間ディスカッションができない。(飽きられる)
・相手側にもITリテラシーやIT環境が必要になる。

ざっとこのように挙げてみました。これだけを見ると、デメリットもありますが、対面営業をしづらい今、初めのアプローチ段階ではオンライン、その後煮詰まって詳細打合せを行う場合は、訪問営業という形が良いのではないかと考えました。
 この意見が、製造業のユーザーに対しても当てはまるかを考えてみました。
製造業のユーザーの特徴(生産設備・工具等の生産財販売の場合)
・各社それぞれの現場の課題に合わせた設備を買うため、オーダーメイドになることが多い。 →オンラインのみでは打合せやイメージし辛い。
・現場に出ていることも多い。 →常にPCを触っているわけではないため、事務所にいる時間も限られる。
・在宅勤務は少ない。 →在宅勤務時間が増えたわけではないから、家で暇な時間が増えたわけではない。
・事務所に大勢の人がいることが多い。打合せ場所は会議室というより、打合せブースが多い。 →なかなか自分の席でPCでオンライン面談できる人は少ないのではないか。

ざっとこれらのイメージから、製造業のユーザーに対して、オンラインのみで商談をしていくというのは、今のところ難しいのではないかと考えました。しかし、訪問の必要がなければ、今の時期にも遠慮せず営業ができ、何より時間短縮にも繋がるため、初めのアプローチはオンラインで行い、具体的な引合が出た場合は、訪問して打合せを行うパターンが一番良いのではないかと考えました。一度この形でトライしてみようと思います。

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