今は設備投資のチャンス??①(経済対策に関して)

 こんにちは。今回は、今は設備投資のチャンスかどうかというところを、補助金や設備費用の観点から考えたいと思います。なぜなら、設備費用は、売れている時(景気が良い時)は高く、景気が悪くなり売れなくなってくると安くなるイメージがあるからです。先行きが見えず、投資も見送りになりがちですが、補助金や、経済対策が出ている今が、実は設備投資のチャンスではないかと思い、調べてみました。そこで今回は、国からの出ている資金繰り支援や補助金等の経済対策の観点、及び設備費用の観点から検証しました。まずは経済対策の観点から紹介します。

経済対策・補助金に関して
 現在経産省からは、主に中小企業向けに資金繰り、及び設備投資の2点で対策が発表されております。詳細はこちら。https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200408002/20200408002.html

1. 資金繰りに関し
 簡単にまとめると、日本政策金融公庫からの貸付と民間からの貸付の2パターンがあり、「特別利子補給制度」を利用すれば、実質無利子(3年間)で借りることができるというものです。(各詳細は、経産省HPをご確認お願い致します。)
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経産省「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf から抜粋 
 

 資金繰りに関しては、運転資金や設備投資が目的であれば、特別利子補給制度をしようして3年間実質無利子で融資を受けることができるため、今は設備投資のチャンスと言えるのではないかと思います。さらに日本政策金融公庫と民間とでそれぞれ支援を受けることができるため、予算を集めやすい状況と言えます。3年間は無利子のため、運転資金ように直近のキャッシュが必要になっていなければ、設備投資用に借りてから、投資判断しても良いのではないかと思います。

2.補助金に関して
 設備投資に対する補助金制度も多数出ております。簡単にまとめます。(各詳細は、上記資金繰りと同じ経産省HPをご確認お願い致します。)
・ものづくり補助金
 こちらに関しては、特別枠を利用しても、補助上限額が変わらないため、20,000千円以内の設備を買う場合にのみ影響がございます。

・サプライチェーン対策のための国内投資促進事業
 こちらは、対象が大手企業も含まれること、及び上限が特に設定されていないことが特徴です。条件は、生産拠点集中度が高い製品・部材の供給途絶リスク解消のための生産拠点整備になります。(中国の生産拠点に依存していた物を日本国内にも拠点を確保等)
 生産拠点の内製化という面で、このような補助金はなかなか出ないため、当てはまる場合は、設備投資のチャンスではないかと思います。

・海外サプライチェーン多元化等支援事業
 製品・部材の海外製造拠点を増やす場合の補助金になります。補助率も高く(中小グループ3/4、中小2/3、大手1/2)、大手企業も対象なところが特徴です。
ものづくり補助金を利用したいが、海外拠点向け設備のため、利用できなかったといった企業には非常に良いのではないかと思います。

・JAPANブランド育成支援事業
 地域産品を活用した新商品の開発や、開発をする中小企業に対して支援をする事業者を補助する補助金です。
(例:地域産品を活用した新商品を開発し、諸外国のECサイトに掲載する事業者や、そのような事業者に対してクラウドファンディングの活用をサポートするような事業)
 コロナ禍で新たな販路開拓しなければならない事業者にとっては設備投資のチャンスではないかと思います。

 経済対策面での結論
 コロナ禍で出ている経済対策面で、今設備投資のチャンスかを考えた場合、無利子貸付を受けられることや、従来出ないような事業に対しても様々な補助金が出ていることから、チャンスではないかと考えます。
 次回は、設備費用の面から、投資のチャンスかを考えたいと思います。






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