これからの工場はどうなるのか・・・

 緊急事態宣言が5月31日まで延長され、自粛ムードが続きますね。観光や飲食程、影響を受けていない製造業でも、とりあえず5月6日まで自粛といった形の企業は多かったと思います。関西では、4月13日に全国的に発令されてから、特にそのような会社が多かったと思います。そのような中で今月末まで延長され、今後製造業はどうなっていってしまうのでしょうか。
 
 もちろん緊急事態宣言が解除されるまでは、自粛ムードはあるものの、工場はそう簡単には在宅ワークにできません。したとしていても、売上が上がることは稀です(人件費や電気代等は下がるかもしれませんが)。
 しかし、6月になったからといって自粛がなくなるわけはなく、今後は感染リスクを踏まえた上での、工場稼働が必要になってくると思われます。
 モノを作ってなんぼの世界の工場で、感染者が出て工場全体が停止となると、大きな損害が出てしまいます。
 そこで、工場でできる感染予防としてどのようなことがあるのか、簡単に調べてみました。
 大きく、・感染を予防するモノ ・人を減らすモノ の2つに別れるのではないかと考え、今日は・感染を予防するモノをまとめたいと思います。


①消毒ゲート
 食品工場の入口にあるようなゲート型のミスト噴射装置。工場入口のアルコール除菌ゲート、人が手で
参考メーカー名(一部):東横サポート、扶桑精機
メリット:全身の除菌ができる。工場内への菌の混入を防ぐことができる。
デメリット:人数が多いと渋滞多い。

②空気清浄機
 業務用の空気清浄機。喫煙所にあるようなものから、次亜塩素酸水のミストやオゾンを出すものまで様々。クーラーのように設置するイメージ。
参考メーカー名(一部):ダイレクトジャパン、ダイキン
メリット:室内全体の空気清浄が可能。移動式にすることで、複数の工場の空気清浄が可能。
デメリット:除菌効果が見れない。比較的高額。

③消毒ロボット
 ロボット・自動搬送車を使い工場内に消毒をまく。ZMP社のパトロと呼ばれるロボットであれば、1時間の充電で4,5時間運転可能で、エレベーターの乗り降りや360°カメラでの監視も可能。
参考メーカー名(一部):ZMP
メリット:1台で工場全体をカバーできる。パトロールも兼ねることができる。安価でレンタルから可能(月額11万程〜)。
デメリット:ロボットが入れないような場所や、高い場所には散布不可。事故の可能性がある。

④電解除菌水
 次亜塩素酸水で、手や物を洗うことで除菌を行う。次亜塩素酸水の入ったパックを購入して、専用の蛇口を水道の蛇口に取り付けて、自動で希釈させる装置や、自動手洗い乾燥機などもある。
参考メーカー(一部):ティーエムエルデ
メリット:次亜塩素酸水だけの場合安価。特に大掛かりな装置が不要。人の手を洗うことができる。
デメリット:希釈率等を間違えると、人体に悪影響がある可能性がある。この水溶液をかけられるもののみ除菌ができる。

⑤発熱監視
 サーモグラフィカメラで人の熱を監視。熱が高いと思われる人だけ体温計で図る等を行い簡易的に検温を行う。腕時計型ウェアラブル機器等で、作業者の熱の変化や熱ストレスを検知して、異変を知らせる。
参考メーカー(一部):フューチャースタンダード、富士通、オプテージ
メリット:簡易的に作業者の健康状態を測ることができる。安価に始められる。
デメリット:除菌自体ができるわけではない。

⑥検知システム
 二酸化炭素系で、部屋の換気状態を把握し、濃度が高くなればアラームを出し、密閉状態を防ぐ。AIカメラで密集状態を検知し、アラームで場所を伝えることで、密集になることを防ぐ。
参考メーカー(一部):フューチャースタンダード
メリット:事前に密閉や密集を防ぐことができる。システムで監視することで、目に見える形で把握できる。
デメリット:除菌自体ができるわけではない。

他にもいろいろあるかとは思いますが、工場内での感染を予防するモノがどういう物があるかを少し紹介させて頂きました。次回は、人を減らすモノを紹介したいと思います。


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