メールの受信トレイをにぎわす詐欺メール
老若男女問わず、一人一台スマートフォンを持つ時代。ほぼすべてのスマートフォンは重要な個人情報に紐づけられている。スマートフォンはもはや携帯電話ではなく、歩く個人情報と言っても差し支えない。それは持ち主だけに限らず、SNSでつながった家族、友人知人のアカウント名などのID情報までも含まれる。所詮、オンラインでつながっている限り、下記のような個人情報は常に危険にさらされているわけだ。
クレジットカード情報
銀行口座
証券口座
マイナンバー
しかし、最終的に情報漏洩をしてしまうのかどうかは、かなりの確率で持ち主の危機管理能力にゆだねられている。つまり、一線を越えるも超えないも、すべては持ち主の判断次第。
いつからか、ひとつのフリーメールアドレスに、かなりの頻度で多数のフィッシングメールが届くようになった。Phishingー銀行やクレジットカード会社、電力会社、更には、国税庁や内閣府などを騙り、偽サイトへと誘導してカード情報を得ようとする詐欺行為である。
こういったメールが届いたら、送り主のメールアドレスを確認すると良い。大体は、企業名や国税庁などとは完全に無関係で、ランダムなアルファベットや数字が並んだドメインのメールアドレスから送られている。最近届いた詐欺メールアドレスの一例は下記の通り。
内閣府ホームページ事務局
mynumber-info-31@arsnet.ac.jp
東京電力エナジーパートナー
no-reply@dji947.com
日本郵便局
noreply@maazjcq.cn
楽天カード株式会社
info@dzd651.com
AEON日本
mga@newss0.ewyhds.jp
JCBカード
mail@myjcb.co.jp
最後のJCBカードはそれっぽいドメインから送られているが、メール内のフィッシングサイトのURL(https://0jxzsi.com/)があからさまに怪しかったので詐欺認定。どれもメールアドレスを確認しないと、わかりにくいような紛らわしいユーザー名が表記されている。
通常、金融機関やカード会社、内閣府などのよほど重要な通知の場合は書面で届くものなので、焦って慌てて対応しないほうが無難。