公園から砂場が消える日
もう先週の放送だったんですけど
あまりに面白すぎたので書きます。
ラジオ文化放送
『村上信五くんと経済クン』
テーマは「砂と経済」
世界で暗躍する”砂マフィア”に迫る！
解説はフリージャーナリストの下村靖樹さん。
いやいや…「砂」ですよ😅
最初は〝なんやそれ〟って
他人事のように聴いてたんですけど…
途中から〝マジか！？〟とのめり込み
ホント経済の奥深さ痛感しちゃって…
〝こりゃ他人事じゃない〟と驚愕(･･;)
この興奮、どこから話せばいいか…
やっぱ、まず〝砂の大切さ〟からですね。
地球上から砂が急激に減っている。
原因は、もちろん我ら人類。
砂が何に使われてるかって？
そりゃまあ色んなもんに…です。
圧倒的に消費するのは、コンクリ。
そう、ビルや家屋、あらゆる建物。
でもそれだけじゃない。
例えば、ガラス類に半導体。
半導体なんて、車・PC・スマホ、生活のど真ん中。
〝産業の米〟とも言われる半導体に砂が使われている…
つまり砂は、人類の繁栄を支えてると言っても過言じゃない。
なんと我々は、1日で
一人あたり18kg！もの砂を使っている。
地球規模では、年間500億トン！！
コレ、過去20年で3倍に膨張(ﾟoﾟ;;
地球の天然資源として
水に次いで2番目に消費されてるのが
この〝砂〟なんだとか…
ここまで聞いて、ひとつ疑問が…
砂なんて、砂漠や海岸に行けば
無限にあるじゃん？？
それが実は、ダメなんです…
砂漠の砂は粒子が細かすぎてコンクリに使えない。
海岸の砂は塩分を取り除くのに多額のコストがかかる。
だから〝川の砂〟じゃなきゃ使えない。
ちなみに、川の砂が一粒できるまでに、何年かかると思います？
岩石が川の流れの中で何度も何度も砕かれ、まぁちっちゃーい、一粒の砂になるまで…
果たして何年かかるか？
答えは
なんと、1000年以上！！(￣◇￣;)
自然の川の流れの中で、岩石が砕かれて砂になるまでに、1000年以上！
その時代を生きる人類にとっては
事実上、再生できないということ…
だからこそ、奪い合いになる(T-T)
かくして地球規模で〝砂戦争〟が勃発。
各国が輸入を競い合う事態に…
例えばシンガポール。
国土を広げるため、莫大な砂を輸入して海岸線を埋め立てた。
そのせいで、インドネシアから24もの島が消えたとか…
日本も非難できない。
輸入量では、世界で上位。
人口こんなに減ってるのに、都心にビル建てまくってるせいか…
そんな必要あるのかな。
日本一の高さを競って何になるんだろ。
家を建てるのに砂200トン…
病院だと3000トン…
ヒルズやミッドタウンなんて
きっと天文学的な量になるでしょう…
こうした世界的な輸入戦争で
生まれたのが〝砂マフィア〟
不法に砂を闇で売買する輩たち。
世界の砂の取引において、不法な闇取引が
7割をも占めているとか…
ここまで聴くと、事態の深刻さに驚く…
「SDGsって、水だけじゃなくて砂のこと言った方がええんちゃう？」
村上くんの感想に激しく同感。
ホント、彼は率直なコメントで共感を誘うのが上手い。
専門家の話を分かりやすく何かに例えたり
隙があればチャーミングに突っ込んだり
子供のように無邪気に驚いたり感心したり
語彙と表現力がなんと豊かなことか(^^;
そして脇を支える坂口さん。
局アナらしからぬ〝素〟の喋りやリアクションが、村上くんと相性抜群😍
時折きこえる彼女の笑い声が、またいいんです…
スタジオの楽しい空気感が伝わってきて、こちらも自然と笑顔に🤗
ラジオって、当然ながら音声だけでの勝負。
それには情報を伝えるだけでは足りなくて
いかにリスナーを巻き込めるか？が問われている。
その意味で、村上くんと坂口さんのコンビは最強。
おふたりのコメントやリアクションが
専門家の話をより面白く興味深く料理する。
あと、村上くんが専門家にたまに言う
「ホンマ目のつけどころが素晴らしい」
そのコメント、熨斗つけて
そっくりそのままお返ししますわ。
経済を謳う番組なのに
ネタのセレクト秀逸すぎ。
今週話のテーマなんて
〝修行0日で寿司屋をオープンして大繁盛〟
前に取り上げた
〝ゴミと経済〟も、めちゃオモロかった…
取り上げるジャンルやテーマが
意外性あって興味そそりまくり…
ここは作家さんやディレクターが
相当に頑張ってるからに違いない。
政治、経済、科学とか
庶民には難しいジャンルこそ
こーいう敷居を下げてくれて
入りやすくしてくれる番組って
ホンマ貴重だと思うんです。
だって何事も〝まず知る〟ことが大事。
現実を知らなきゃ何も始まらないし
知るだけで、意識が変わることもある。
私に砂を作ることはできないけれど
砂が使われている製品を大事に扱ったり
リサイクルしようという意識は持てる。
こういう番組こそ
永く続いて欲しいなぁ。。
そんな想いで、これからも
ゆるーく欠かさず聴き続けまんがな。
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