総裁選に見るvol.2 やるとは言っていない。

今回も総裁選ネタ。候補者の討論において今日本が抱えている課題について、どのように対処するかを聞かれ、各候補者が自らの考えを回答するのを複数の番組で見かけますが、候補者自身の思想と国民が求めていることが一致していないのに言葉で切り抜けているなというシーンが多々あります。

例えば、候補者自身が左派で親中だった場合、国民は中国に対して警戒をしているため、政治家として票を取るために、中国に寄り添うなんてことは思っていても言えない状況です。

そういった中、中国への対応について聞かれた場合、(対中国への対応を)「検討しなければならない」とか「有力な選択肢」とか言うわけです。

これで、国民世論と同じ方向を示すことができるので、その場を切り抜ける事ができてしまいます。
でも、やるとは言っていない。
つまり、自身の思想と異なった回答をしなければならない状況においては、このように考えの方向について同意するという手法をとっているわけです。

マーケティングのファネルで伝えるとわかりやすいかもしれませんが、
興味関心→行動というファネルがあったとして、考え方の同意は興味関心に該当するため、行動するわけではありません。

そして、その候補者にとっては切り抜けることがその場の目的になるので、行動に結びつくことはないでしょう。

今日は、切り抜ける手法としてマーケティングファネルの興味関心を使っている。という話。

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