ブランドとは体験のZIPファイルのようなもの

生活向上が行動の根っこにあり、その生活向上を感じている人がカテゴリ需要者で、最適選択として、よりその生活向上を描けるものが優位に立ち、そして需給バランスで最終的に購買行動が決定される。

と数回に渡り伝えて来ましたが、

生活向上が頭に描かれるということで押さえておかなければならないのは、ブランドというものです。

頭に描くということで、人は横一線ではありません。過去にそのモノによってよい体験をした場合は知覚に埋め込まれています。

その認識が定着すると、そのモノのロゴなどを見ただけで「欲しい欲しい」と脳が信号を出すことになります。この段階にある人に対しては、告知をすることで需要が発生される確率が高まるため、ちゃんと告知をするということと、Good体験のさらなる蓄積がマーケティング上では重要となります。

その時点の付加価値というよりも、先を見越したマーケティングをする必要があるわけです。

対して、そのモノに対してブランディングがなされていない人に対しては、それを得ることによってどのような生活向上が実現できるのかという視点が重要になるため、新規の人にアプローチしたいのか、既存のファン層にアプローチしたいか、どっちを軸足にするかで施策というものは異なってきます。

ブランドは購買行動の意思決定に非常に重要な役割があり、過去の体験を圧縮したZIPファイルみたいな存在とも言えます。

企業側としては、伝えるだけで需要が発生するということは非常にありがたいこと。だからブランドイメージなどを大切にするわけなんですよね。

言葉は悪いかもしれませんが、ブランディングとは思考停止にさせる戦術とも言えるかもしれません。

今日は、需要発生や最適選択においてブランドは非常に大きな役割を果たす。という話。

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