リーダーのトリレンマ

トリレンマとは三位一体という意味です。この3つの内、1つでも欠けると良い影響が発揮されない(悪い影響が出てくる)ということを意味してリーダーのトリレンマという言葉を作ってみました。

内容自体は前に記載した内容と同じなのですが、そのときにはトリレンマという言葉が出てこなかったので、改めて記載してみます。

リーダーのトリレンマとは何かというと、
・旗振り(方向性の提示と皆を向かわせる力)
・責任
・報酬
です。

何かの共同体でリーダーになった人は、その共同体がどこに向かうのか?その方向に皆に向かってもらう「旗振り」がまずは重要になります。
そして、その方向性を提示した場合、当然ながら責任というものが発生します。
方向性が間違っていて失敗したら責任を追わなければなりません。
そして、もしそのリーダーが率いることで成功した場合は、それに見合う以上の報酬がなければなりません。

もし、これら一つが欠けたらどうでしょう。

わかりやすい例として、お宝を探しに行く船の旅のリーダーという役割があったとして、「こっちに宝がある可能性が高い。みんな向かおう」という皆を巻き込むことや方向性を提示できないリーダーで、報酬や責任だけ負っているのは単なる傀儡化しているリーダーと言えます。大概はそのリーダーの裏に裏ボス的な存在がいて、その人が方向性を決めている。でも責任や報酬はそのリーダーが負う形ですね。

リーダーが旗振りをしっかりしていて、こっちに宝があるぞ・みんな行こうと導くことができたとして、もし宝がなくその度は失敗に終わったとしても責任を追わないリーダーには誰も人がついていきません。「メンバーが離れる」という悪い影響が出てきます。

逆に、成功したにもかかわらずそれに見合った報酬がリーダーに付与されない場合、旗を振ることには相当のパワーを要して、責任には大きなストレスを抱えるので、リーダーはやっていられない気持ちになります。この場合は、上とは逆で「リーダーが離れる」という悪い影響が発生することになります。

いかがでしょうか?リーダーのトリレンマを意識するとリーダーを選定する人は間違った報酬・責任を課さないようになるのではと思います。

今日は、リーダーのトリレンマ。の話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?