思い通りに動かす代償

ビジネスでも政治でも動かざるを得ない何かによって人は誰かの意図どおりにに動かされています。

身近な例を言うと、赤信号だったら人も車も動きを止めますよね?これも誰かに動かされているわけです。
同僚にAをした方が良いよと言われてしっくりこないのでBに動いたとしても、上司にAにした方が良いと言われればAに動きますよね。同じ助言であっても上司の言う事なら従う。これも動かされているわけです。

つまり、自分自身としては本当は違う動きをしたいのに、「動かざるを得ない」という状況というものはあちこちあるわけです。

では、その動かざるを得ない何かとは何なのか?

それは、

暴力、弱み、依存、ルール、空気の5つです。

中国がその経済力で他国を思い通りに動かしているのは依存。
信号で止まるのはルール。
上司の言うことを聞かなければならないのは弱み。
ジャイアンがのび太を動かすのは暴力(笑)。

そして、この5つの順序もとても重要で、左のほうがそれを行使することで高い確率で相手を動かすことはできますが、代償も大きくなります。

もしあなたが組織のリーダーだとして、部下に言うことを聞かせるために暴力を振るっていたら、その時点の行動はあなたの意図通りに動かすことはできるかもしれませんが、組織は崩壊しますしその前にコンプラであなたの立場は失われますよね。
だから、まずは右から順に取り組むことがベストとなります。
左3つの暴力、弱み、依存の行使は少なからず代償を払うことになりますので、組織のルールづくりや空気づくりに取り組むことが、中期的によいリーダーとなるために取り組むことであるとも言えます。

これってビジネスだけではなく子育ても言えるわけで、親として左の3つを使ったらどうなるか誰でも想像できるかと思います。

今日は、動かざるを得ない5つの要素で使っていいのは2つだけ。という話。

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