ビジネスにおける頭がいいの定義って?

仕事をしていると、横文字であったり抽象語であったりの言葉が飛び交います。これらは人によって解釈が異なる可能性があるので、ちゃんと定義をして仕事を進めていく必要があります。

もし、しっかりとした定義がない場合は、ある言葉に対して個人的にはこう思っていても、他の人にとっては違う意味で捉えていて同じ方向を向いていると思っていても実は違う方向を向いていたということが起こりうる可能性があります。

そういった言葉の代表例は「マーケティング」でしょう。

マーケティングに対しては、集客・プロモーションと定義する人もいますし、調査と定義する人もいます。
調査と定義するのであれば、それはマーケターではなくリサーチャーじゃないかという突っ込みもありつつ。。今日は「ビジネスにおける頭がいい」の定義って何だろう?を考えてみます。

一般的には頭がいいの定義って、IQが高い・偏差値が高い、学歴があるといったところが浮かぶのではないでしょうか?
もちろん、それも間違いではないと思いますが、ビジネスにおいて頭がいい人に期待することは、自社の付加価値を高める(≒粗利益を多く生み出す)ということではないかと思います。つまり、仕事ができる人。

僕の周りでも、マーケターを採用する上では「地頭のいい人」が望ましいと言う人がいますが、「そもそも地頭がいいってどういうこと?」とイマイチ腑に落ちない、定義が曖昧なことがあります。

その人を見ていると、恐らく地頭がいいの定義は、上で述べたような偏差値・学歴が高くて、記憶力もいいということと見受けられますが、それを満たすこと=本当に付加価値をたくさん生み出す人財に結び付くかと言うと疑問が残ります。

それらの人は確かに色々なことを知っていて、記憶力もよいとは思いますが、あくまでも「知識」がすごいのであって、新しいアイデアや現状を打破する解決力などの「知恵」を身に着けているとは必ずしも言えません。

悪いケースだと、学歴や知識量に胡坐をかいてしまい「知識」がすごいということをアピールする。これはちょっと危険で、頭が良さそうに見せて頭が良くな人に向かっていってしまいます。

では、ビジネス上で付加価値を生み出す頭のいい人ってどんな人なのかについて、メンタリストDaiGoさんの記事を見て「これじゃないか?」と思ったので紹介します。
ミシガン大学の研究者が、長年の研究により頭の良さを表す要素を分けています。

・類似性:異なるものの間に共通点を見出す力
 →発想とは既存のアイデアの組み合わせとも言われているので、類似性を抽出する力は確かにビジネス上重要な要素です。

・一般常識に関する考察:常識だから慣例に疑問を持つ力
 →常識にとらわれると思考停止になる。イノベーションはいつでも破壊的

・セレンディピティ:たくさんの情報の中から違う意味や価値を見出す力・ひらめき力

この3要素です。

これらを一言でまとめると、物事の根っ子を理解して柔軟に対応できるということが言え、これがビジネスにおける頭が良いの定義になるのではないかと思います。

知識・過去の実績・頭の回転の良さが入っていないのが一つのポイントですね。AIが発達してくればこれらの要素は、AIに取って代わられ価値が失われてくることは容易に想像できると思います。

また、これらの3つの要素を持つ人が集まる組織というのは、ビジネスを加速させるイメージが持てますしね。

もしかすると、定義は人によって異なるのかもしれません。
重要なのは、同じ組織で定義にちゃんと向き合い、関係するメンバーが共通認識を持ち、同じ方向を向くことなのかもしれません。

■参考
本当に頭がいい人の特徴

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