ニーズとコストの天秤

人は生活が良くなることと、それによって支払うコストの得るもの・差し出すものを天秤にかけて行動を決定させます。

いくら生活がよくなるとイメージできたとしても、コストがあまりにも重ければ行動決定はされません。

そして、今回お伝えしたいのがもう一方の視点についてです。

例えば、生活がよくなるイメージがそこそこだとして、コストがそこそこだった場合、コストをボトルネックとして捉えて、そのコストを低減することで意思決定がされるでしょうか?

通常の天秤においては、生活がよくなる側が重くなるのでそっちに偏ると思いますが、購買行動においては少し違う気がします。

需要そこそこ、コストそこそこでコストを低減しても、行動喚起にはつながらないと思います。
また、需要MAXでコストもMAXだった場合、人は何がなんでも行動をしようとする動物なんだと思います。
(もしかしたら天秤で考えること自体がおかしいのかも)

例えば、車がそこそこ欲しかったとして、コストである金額がそこそこ削られた場合、車を買いますか?

また、めちゃくちゃ好きなラーメン屋があって、行列に並ばなければならない場合でも並んじゃったりしませんか?行列があるからってめちゃくちゃ好きなものを諦めますか?

つまり何が言いたいかというと、マーケティングにおいて最も人を動かす重要なことは、コストにあたる金額を低下させるよりも、ボトルネックを除去する施策を打つことよりも、「これを手に入れることによって生活がこう変わる!」と多くの人に強烈に思ってもらうことということになります。

これによって○○を手に入れて生活を良くしたいと思った人は、どんな壁でも勝手に乗り越えていきます。

今日は、大切なのは生活向上のイメージ。という話。

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