ずるいリーダーと損しているリーダー
ユリウス・カサエルの言葉に「指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある」というのがあります。
これは、リーダーとメンバーの役割に置き換えることができるかと思いますが、リーダーのコストとリターンの視点ではリーダーのトリレンマというのがあると思います。
その3つの要素とは、「指示(旗振り)」と「責任」と「報酬」です。
つまり、安定したリーダーというのは、
・しっかりと組織の旗を振って指示をする
・成果の責任をちゃんと取る
・成果によって報酬もちゃんと得る
になります。そして、この3つのうち1つでも掛けると不安定になってしまいます。
例えば、
「指示をしてリーダー報酬も取るけれども、責任は部下に押し付けるリーダー」というのは旗から見て「ずるいリーダー」として写ります。
そして、ルサンチマンが組織に発生してしまいます。
逆に「しっかりと旗振りをして成果の責任は取るけれども、報酬がされない(見合わない)リーダー」というのはかわいそうなリーダーとして写ります。
これはリーダーの立場の本音はやっていられないという心理が発生し、優秀な人材が流出することにつながってしまう可能性があります。
まわりを見てそのようなリーダーはいないでしょうか?
組織的に言えば、リーダーを指名する立場の人はこの3つのトリレンマがしっかりと安定するように努めなければなりません。
今日は、「リーダーのトリレンマは1つでも欠けると不安定になる」という話。
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