サーフィンにハマる理由を変動強化で考えてみる

学生時代から今に至るまで、20年近くサーフィンを趣味としています。
毎週末は海にいって波乗りを満喫しているのですが、なぜこんなにもどっぷりハマっているのかを行動分析学の視点から捉えてみたいと思います。

サーフィンに限らず、ご自身がハマっていることやパチンコなどのギャンブルになぜ依存性があるのかも共通しているので、記事を見ていただければと思います。

行動分析学では、固定強化と変動強化というものがあります。

固定強化とは、何かの行動を時に規則正しく報酬が得られるもので、子供に対して「10回片付けをしたら1回ご褒美をあげるよ」なんかは規則性があるのでこれに該当します。

変動強化とは、行動を起こした時に毎回ではなく時々報酬が発生するというもの。規則性があるわけではなく不規則に報酬が発生する類のものです。
「先月は5回釣りにいったけど釣れなかった」「今週は同じ回数で1回釣れた」なんかは変動強化にあたります。

で、固定強化よりも変動強化をした行動の方が、その行動が強化されます。
そして、その行動というものは消去されにくい。(離脱しにくい)

サーフィンに話を戻すと、サーフィンの環境というのはかなり不規則です。
波のサイズであったり風向きだったりの天候や、そのポイントにどれくらいの人が入っているかなど。外部環境が毎回、そして波ごとにも違ってくるのです。

だから、サーフィンに行けば必ず報酬を得られるというわけではなく、どちらかというとほとんどが満足しきらないというのが日常です。
そんな中でも、時折自分が納得するライディングができたり、普段できなかった技がたまたまできてしまったりするわけです。その時の興奮は何にも代えがたいものです。

このようにもろ変動強化をされているわけですね。

あまり、自分の趣味でこのような視点で考えたことがなかったのですが、この視点で考えると、DVをされる人がなぜ離れていかないのか?パチンコにハマる理由は?なんかは共通していることがわかります。

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