カポタストの主でないほうの目的での使いかた
カポタストはギター等で使用する小物です。具体的にはネックに挟んで使い、キーの変更が容易に行える道具です。キー変更には歌うキーと合わせるや押さえるコードを易しくするという目的がありますが、それ以外での使用する場面を考えます。
まずはカポタスト(以下、「カポ」と表記)を使う目的を整理してみます。キーを変更するのは本来の道具の目的なのですが、キー変更の目的がどこにあるかをみてみます。
歌うキーに合わせたい
押さえるコードが簡単になるようにしたい
バッキングのトーンを変えたい
本稿において取り上げたいのが3つ目の「バッキングのトーンを変えたい」
です。 先の2例は、ネット上にいくらでも解説がありますので、そちらに譲るとします。
具体的な楽曲の例を言うと、高いフレット側にカポを装着しますと、「煌びやか」「タイト」の印象の音色になります
スカボローフェア (サイモン&ガーファンクル ) 7カポ
サウンド・オブ・サイレンス (サイモン&ガーファンクル)6カポ
ヒア・カムズ・ザ・サン ( The Beatles ) 7カポ
ホテル・カリフォルニア ( Eagles )7カポ
Em というコードで見てみると、 ローフレットのオープンコードの Em と7フレットセーハによる Em とでは同じコードネームでも印象が違っていることはギターを弾かれない人でも伝わるかと思います。
もちろん、弾きやすさも同時に狙ってる場合もございます。
ということで、カポについて音色・トーンも同時に考えてみるというのも面白いので、もしそのような曲とかに出逢ったら頭の中に入れてみるといいのではないでしょうか。
最後に拙作ながら、 キーが Gの曲を 3カポで キー E に弾くという例を。
スターダストレビューの「春キャベツ」という楽曲からです。
オリジナルでは、ピアノのバッキングが特徴の曲となってます。
(G メジャー)
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