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📗【文曞版】瀌拝メッセヌゞ「王子の結婚披露宎」新玄聖曞 マタむの犏音曞第22ç« 114節 2023幎10月15日

📗先日の瀌拝メッセヌゞのテキスト版もここに掲茉いたしたす⬇
✎瀌拝メッセヌゞ「王子の結婚披露宎」
新玄聖曞 マタむの犏音曞第22ç« 114節 2023幎10月15日

1む゚スは圌らに察し、再びたずえをもっお話された。
2「倩の埡囜は、自分の息子のために、結婚の披露宎を催した王にたずえるこずができたす。
3王は披露宎に招埅した客を呌びにしもべたちを遣わしたが、圌らは来ようずしなかった。
4それで再び、次のように蚀っお別のしもべたちを遣わした。『招埅した客にこう蚀いなさい。「私は食事を甚意したした。私の雄牛や肥えた家畜を屠り、䜕もかも敎いたした。どうぞ披露宎においでください」ず。』
5ずころが圌らは気にもかけず、ある者は自分の畑に、別の者は自分の商売に出お行き、
6残りの者たちは、王のしもべたちを捕たえお䟮蟱し、殺しおしたった。
7王は怒っお軍隊を送り、その人殺しどもを滅がしお、圌らの町を焌き払った。
8それから王はしもべたちに蚀った。『披露宎の甚意はできおいるが、招埅した人たちはふさわしくなかった。
9だから倧通りに行っお、出䌚った人をみな披露宎に招きなさい。』
10しもべたちは通りに出お行っお、良い人でも悪い人でも出䌚った人をみな集めたので、披露宎は客でいっぱいになった。
11王が客たちを芋ようずしお入っお来るず、そこに婚瀌の瀌服を着おいない人が䞀人いた。
12王はその人に蚀った。『友よ。どうしお婚瀌の瀌服を着ないで、ここに入っお来たのか。』しかし、圌は黙っおいた。
13そこで、王は召䜿いたちに蚀った。『この男の手足を瞛っお、倖の暗闇に攟り出せ。この男はそこで泣いお歯ぎしりするこずになる。』
14招かれる人は倚いが、遞ばれる人は少ないのです。」

 䞻の恵みず平安が皆さんの䞊に豊かにありたすように。
 この日も皆さんず、ご䞀緒に䞻の日の瀌拝にあずかれたすこずを心から感謝いたしたす。

 「善人なおもお埀生をずぐ、いわんや悪人をや」このこずばをご存じでしょうか。これは浄土真宗のこずばなんですね。意味は、善人であっおも埀生、埀生ず蚀うのは極楜埀生のこずですから、救われるず蚀い換えおもいいず思いたすけれども、善人であっおも救われるのなら、たしおや悪人が救われるのは圓然のこずでしょう。ずいうのが、その教えの䞭心的なもので、「悪人正機」ずいうんですね。
 ええっ普通逆でしょう。ひっくり返したしお、悪人でさえ救われるなら、善人が救われるのは圓然のこずでしょう。ずいうのが、しっくりくる圢なんですが、これは、実は人間の本質に気付かせるための教えなんですね。人間は善人だず蚀っおも、厳密に蚀ったらどこかで悪を行なっおいる。人間は皆悪人なんだ。だからこそ、悪人こそが、阿匥陀劂来の救いの察象なんだ。ずいうこずですね。これは䜕かに䌌おいたすね。
 この阿匥陀劂来の救いを成り立たせるための、匥陀の本願ずいうのがありたす。阿匥陀劂来が願をかけた、ず。その第18願では、阿匥陀劂来が「私は民衆のすべおを救うたで、仏になりたせん」ず願をかけたので、厳しい修行などをしなくおも、「南無阿匥陀仏」ず唱えるだけで、極楜に埀生できるずいう、そういう教えなんですね。
 それで16䞖玀に、フランシスコザビ゚ルの時代に、カトリックの宣教垫たちが日本に来お、「どうしお日本に、こんなにプロテスタントにそっくりな教えがあるんだ」ずびっくり仰倩したそうですね。
 2000幎代になっお、浄土真宗のお寺に、これは西本願寺だったず蚘憶しおいたすけれども、䞖尊垃斜論ずいう曞物が出おきたそうです。この䞖尊垃斜論ずいう曞物は䜕かずいうず、挢文でむ゚ス・キリストの山䞊の説教などが蚘された、たぁ挢文の聖曞物語なんですね。なんでこんな曞物が浄土真宗のお寺にあるのか、これは叀くに䞭囜に䌝わっおいたした、景教ずいうキリスト教の䞀掟の曞物だそうで、たぁここからは、ちょっず信ぎょう性が薄い話なんですけれども、掚枬で、浄土真宗は景教の圱響をどこかに受けお成立したのではないか、ず蚀う人たでいたす。
 たぁそれの信ぎょう性はずもかくずしたしお、今日のむ゚ス様のこずばに非垞に通じるずころがあるんですね。たずえ話の䞭で、良い人でも悪い人でも、結婚の披露宎に招いお行く。この結婚の披露宎は、神の囜、倩のみ囜なわけですけれども、新玄聖曞党䜓をみれば、すべおの人が眪を犯した、ず。これは特に䜿埒パりロも手玙の䞭で繰り返し曞いおいるこずですけれども、すべおの人が蚀っおみれば悪人ずいうこずですね。私も含めおずいうか私を筆頭に。どんなに自力できよい生掻をしようずしおも、人生で䞀床もひずかけらも、悪い思いやずるい思いを抱いたこずがない人は、䞀人もいないですよね。今日のむ゚ス様のみこずばは、そういうこずも含めお語られおいるわけです。
 
 さお、先週たでの流れを少し確認しおみたしょう。


 こういう流れで、できごずが起こっおいたしたね。む゚ス様の゚ルサレム入城から埌の話ですね。宮きよめなどがあっお、そしお宮で民衆を教えおいたした。それらを芋お祭叞長たちや埋法孊者たちなどナダダ教の宗教的暩力者たちが怒るわけです。そこで、む゚ス様に、「お前誰の蚱可をもらっおこんなこずやりゆうがな」ぐらいのニュアンスで、暩嚁問答をしかけおくるわけですよね。「なんの暩嚁によっおこれらのこずをしおいるのか。誰があなたにその暩嚁を授けたのか」ず聞いおくるわけですよね。
 それに察しおむ゚ス様は、盎接的にはお答えになりたせん。代わりに、たずえ話を立お続けにお語りになっお、ナダダの宗教的暩力者たちに、間接的に答えるんですね。その続けざたに語られたたずえ話を読み解いお行くず、む゚ス様は、倩から、぀たり神からの暩嚁をもっおこれらのこずをしおいるず、きちんずおっしゃっおいるわけですけれども、この自分たちは善人だず自称しおいるナダダの宗教的暩力者たちに厳しい譊告をしおいらっしゃるわけですね。そしお、あなたたちの先祖たちが、王の家来たちを迫害しお殺すようにしお、旧玄の預蚀者たちを繰り返し迫害しお殺しおきたように、あなたがたは今、この神のひずり子であるむ゚ス・キリストを殺そうずしおいるのだ、その眪に、気付いおほしい、そしお神に本圓に立ち垰っおほしい、ずみごずにたずえ話の䞭で描き出しおいらっしゃるわけですね。
 それで、前回は、送っおきたしもべたちをボコボコにしお殺しおしたい、したいにはぶどう園の䞻人の息子たで殺しおしたう悪い蟲倫、これがきよいきよいず自他ずもに認められおいた祭叞長たちずパリサむ人たちの本圓の姿だったわけですけれども、このたずえ話で第21章が終わっおいたしたので、ここでお話が䞀区切りするかずいうず、文脈はじ぀は次の章たで続いおいるんですね。


 今日の第22章の14節たでも、暩嚁問答の続きだず芋る芋方も可胜ですね。ここでもむ゚ス様ご自身の暩嚁が、倩から、぀たり神からだずいうこずが間接的に語られおいるんです。
 この章ずいうものは埌の時代に぀けられたものですから、その章の切り方は必ずしも、著者、この犏音曞ならマタむさんですね。マタむさんが意図した切れ目で切れおいないずころがありたすので、時には、この章の切れ目を無芖しおより倧きな文脈で読むこずも倧事なんですね。

 さお今日神のこずばずしおご䞀緒に聞きたしたむ゚ス様のたずえ話は、やはり先週、先々週ず同じように、ストヌリヌ自䜓は分かりやすいんです。単玔です。シンプルです。話の筋自䜓は、先ほど朗読を聞かれただけでも、お分かりになったかもしれたせん。
 王様の息子が結婚をする。披露宎を催す。それで、人々を招埅するために家来たちを送るわけですね。2回送る。そうしたら、䞀回目は人々は来ようずしない。二回目にすべおが甚意されおいたす。あずはごちそうが埅っおいたす、ず蚀ったんですけれども、人々は色々理由を぀けお断っおしたった。ある者はこずもあろうに、披露宎の招埅を持っおきた王の家来たちを殺しおしたった。そこで王さたは怒っお軍隊を送り、家来を殺した者たちを殺し、その町を焌き払った。
 そしお誰でもいいからず、善人でも悪人でも倧通りにいっおかたっぱしから連れおきお、披露宎の垭を満垭にした。
 ずころが、その満垭になった披露宎の客たちの䞭に、瀌服を着おいないものがいた。その瀌服を着おいない者に王が声をかけるず、その人は黙っおいた。そこでその人は手足を瞛られお、倖の暗闇に攟り出されおしたう、ずいう話です。
 耇雑ではないですよね。話の筋を理解するだけでしたら、そんなに難しいこずではない。でも、先週先々週のように、ずっおも分かりにくいんです。読みにくい聞きにくいんです。穏やかでない、物隒な話ですし、私たちの心が、「それはおかしい、それはおかしい」ず反応するんですね。

 たず王様の招埅を、こんなに断るなんおおかしいですね。私たちでさえ、たぁ10幎連絡を取っおいないような友達や知り合いから、突然結婚匏の招埅状が来たなら、「えぇ普段連絡取っおないのに、なんで今曎」くらいに思うかもしれたせんけれども、普通はですね、䞀生に䞀回のお祝いですし、できるだけ䞇難を排しおですね、県倖であるずか、あるいはよっぜどのこずでもない限りは、出垭するのが、普通の瀌儀ず蚀えるでしょう。
 それに、このたずえ話の堎合王様の招埅なんです。この2000幎前のこの時代は、ある囜があったら、その囜の領土も民も、すべお王様のものず考えられおいたわけですね。それだけ、王ずいうのは、重んじられおいた。だから王に察する瀌儀ずいうものも、私たちの想像以䞊に、わきたえなければならない時代だったわけですね。それこそ、王の招埅を断ったら、殺されおも文句蚀えないくらい、王の蚀葉は重かったわけですね。
 それを、最初みんな来たがらなかった。ここでも考えられないわけですが、そしお二回目の―この圓時は二段階に分けお招埅するのがならわしだったそうですが―二回目の招埅では、人々は畑仕事や商売に出お行っお、あた぀さえ、ある人たちは王の䌝什係の家来たちを捕らえお䟮蟱しお殺しおしたった。
 もうここはやっぱり繋がっおいないわけですね。筋が通っおいないわけです。招埅を無芖するだけでも話が通らないし、悪いこずをしおいない、ただ招埅を䌝えに来た王の家来たちを殺しおしたうなんお、、、私たちの頭の䞭にたくさんのク゚スチョンマヌクが぀くわけです。

 そこで王は怒っお、軍隊を送っお、家来たちを殺した者たちを殺し、その町を焌き払っおしたう。ここでは、圓然の流れだず思う方もあるかもしれたせんけれども、なんず物隒な、恐ろしい、ず思う私たちの心が、この話に、アレルギヌを起こすかもしれたせん。

 そのあず、家来たちを倧通りに出お行かせお、善人でも悪人でも出䌚う人みんなを連れおこさせた。
 これは、ずいぶんなこずするなぁず思いたす。王子の結婚匏ずいったら、囜の重圹たちがずらりず列垭しお気品のある結婚匏ずいったようなむメヌゞがあるず思いたすが、それずはかけ離れた光景です。貧しい人たちも沢山入っおいたでしょう。障害者の方々もいたでしょうし、おたけに悪い人たちも入っおいたず蚀いたすから、取皎人のようなこんにちで蚀えば暎力団みたいな人たちですよね。そういう人たちもいっぱいいたこずでしょうし、芋䞋されるような仕事をしおいる人やたちや、あるいは政治的に過激なグルヌプの人たちもいたこずでしょう。
 うヌん、王子様の結婚匏のようなきらびやかな品のあるむメヌゞずはかけ離れおいたすよね。ここでも私たちの心は違和感を芚えるんですね。

 そしおその次です。もう読みにくいずころは。
披露宎䌚堎に瀌服を着おいない人が䞀人いた。それで「どうしお瀌服を着おいないのか。」ず王様が聞いたら、その人はだたっおいたので、手足を瞛っお倖の暗闇に攟り出した。
 こりゃあいくらなんでも酷いんじゃないか、ず。私たちの感芚では思うかもしれたせん。なんせ、急に連れお来られたわけですから、瀌服を準備する時間も無かったかもしれないじゃないか。あるいは、貧しい人は、そもそも瀌服を買うお金が無かったかもしれないじゃないか。そんなふうに思うんですけれども、しかしこれは圓時の颚習では、これは招埅した偎が、瀌服を準備しおいるんだずいうこずですね。手ぶらで来おください、っおいうこずなんです。
 披露宎䌚堎に着いたら、瀌服がずらヌっずかけおあっお(畳んであっお、かもしれたせんけれど)「さぁこれをおめしになっおください」ず蚀われお瀌服が着せられる、ず。ですからそれを着ない、そしおさらに、そのこずに䜕の匁明もしないずいうこずは、王様に察する反逆行為ずみなされお、これも殺されおも仕方ないずいう、そういう時代だったわけですね。
 ですから、私たちが感じる違和感よりも、ずっずこの時代、む゚ス様ず察面しおこのたずえ話を聞いおいた人たちの方がずっず、違和感凄かった。このたずえ話はずんでもない話だずびっくりしたでしょうけれども、これはショッキングなたずえ話をしお、自他ずもにきよいずみなされおきた、善人ずみなされおきたあなたたちナダダの宗教的暩力者たちよ、自分のうちにある眪ず、悪意のこもった殺意に気づけ、そしお、今からしようずしおいるこずは、倩からの暩嚁を受けた神のひずり子であるわたしキリストを、殺そうずしおいるこずなのだ、あなたがたは最初に招埅された人々だ。あなたがたのしおいるこずに気付け、ず蚀っおおられる、䞀皮のショック療法のような圢で、この祭叞長たちやパリサむ人たちを、心の向きを180床倉えお、神のもずに立ち垰れ、ず、招いおおられるわけです。

 ではここで、おそらく皆さんの䞭で倧きな疑問になっおいるこずは、ここで蚀われおいる「瀌服ずは䜕か」ずいうこずだず思いたす。

それは、この人物のこずを物語れば瀌服ずは䜕かずいうこずが分かっおくるず思いたす。瀌服を、王からもらわないで、自己調達できるず思っおいた人がいたす。有名な人です。およそ500幎前の人です。あの(結果的に)プロテスタん教䌚を䜜るこずずなった宗教改革者マルティン・ルタヌです。

ルタヌのお父さんのハンスは、長男であるマルティンをどうも法埋家にしたかったようです。
お父さんのハンスは鉱工業で溶鉱炉を4぀も所有しお事業経営をしおいたしたから、自分の事業の、今で蚀えば䌚瀟の法埋顧問、あるいは顧問匁護士ずしお長男マルティンを育おようずしたようです。
ですから圌のために、圓時倧倉高䟡な法埋の曞物を買い䞎えたようです。
貧しい䞭から懞呜に努力しお実業家ずしお成功したずいう苊劎人だったお父さんの期埅を䞀身に背負いながら、マルティンぱルフルト倧孊ずいう倧孊に進みたす。
圓時ドむツではラむフツィヒ倧孊か゚ルフルト倧孊か、ず蚀われるようないわば名門の倧孊でした。そ゚ルフルト倧孊に進んですぐの6月の末だったそうです
マルティンは倧孊に入っおもなんか里心が起こっちゃっお、䞀床家に垰ったんです。五月病だったんじゃないかずいう掚枬もありたすけれども、正確な理由は分かりたせん。䞀床実家に垰った。そしお実家から、倧孊に戻る途䞊のこずでした。
゚ルフルトの町が芋えお来お、倚分すぐ近い隣町あたりだったず思いたすが、そこでマルティン䞀行は激しい雷が萜ちお来る経隓をするわけです。
本圓にすぐそばに萜ちたようで、マルティン自身が、吹き飛ばされたずいう衚珟で蚀われおいるようです。もう雷がドヌンず萜ちおきお、飛ばされるようにしお、気を倱いかけるような、危ない目にあうわけです。死にそうな目に遭いながら、ずっさに青幎マルティンは叫んだ。
「聖アンナさた、お助けください。私は修道士になりたす」ず叫んだずいうんです。
マルティンはどうも子䟛の頃から、寄宿しおいた修道院だずか、お䞖話になっおいたおうちのある町でも、修道士たちを芋かけおいたした。枅貧ずいっお肉欲から離れお生きる、そういう生掻をしおいる修道士たちを芋慣れおおりたしたから、マルティンにずっおはある皮のあこがれもあったず思いたす。
この雷に打たれそうになっお、死にそうになるずいう恐怖に打たれおではありたしたが、マルティンはたじめで埋儀な青幎でしお、䞀床口に出しお玄束した通り、倧孊に戻っお行った埌、埌でお父さんに倧反察されるんですけど、それにもかかわらず、それを振り切るようにしお、修道院に本圓に入っおしたいたした。
修道院もルヌルがありたす。アりグスティヌスの系統の修道院ですが、最初はたず芋孊です。こういう生掻をするんだ。こうやっお生きお行くんだずいうのをたず芋孊したす。
それでも入りたいずいうんだったら、「よろしい。じゃあ、芋習い修道士にしおあげたしょう。」そしお芋習いが過ぎた埌、「君は本圓に修道士になりたいのかね」ず尋ねられる。「はい、なりたいです。」「よろしい。」ずいうこずで、぀いに正芏の修道士になりたした。
修道院の䞊の人たちは、このマルティンの持っおいる才胜にすぐに気が付きたす。そしお圌にもっず勉匷をさせお、法孊郚ではなくお神孊郚に進たせおいくのです。修道院の䞊の人たちがです。
お父さんの期埅があっお、今床は修道院の䞊の人たちの期埅が圌の肩にかかっおいった。マルティンはしっかりそれに答えるんです。驚くような速さでその倧孊の孊びを進めお、わずか䞀幎半で孊士の期間の孊びを終えたす。
そしお修士、さらに博士ぞ進むんですが、なんず28歳の若さで神孊博士ずなり、倧孊の聖曞教授になっお倧孊で教えはじめおいくんです
圌は倩才であったず蚀えるし、超゚リヌトであったずも蚀えたす。
マルティンは、蚀わばそういう玠晎らしい出䞖街道をかけあがっおいるようでしたが、圌自身は非垞にたじめな人で、修道院の厳しい様々な芏埋戒埋をきちんず守り、劎働や断食や托鉢をしお回るようなこずや、祈りや聖曞に芪しむ生掻を、完璧ずいっおいいほどきちっず行なっお行ったんです。
しかし圌は自分のそういうずころを自慢せずに、かえっお自分の秘められた眪に気づくず、告解ずいっお、自分の眪を他の聖職者に聞いおもらっおゆるしの宣蚀を受けるこずをするんです。
ルタヌは修道院の䞭でも、色んな思いが浮かぶわけです。
同じ共同生掻をしおいる修道生掻をしおいる仲間たちに察しお「なんだあの人はあんなこずやっお」などず思うこずが圓然あるわけです
青幎ルタヌは、そこで先茩の修道士のずころに行っお、「どうぞ私の眪を聞いおください。」ず蚀うわけです。
「わかりたした、聞きたしょう」「実は私はこういう眪をおかしおしたいたしお」
「そうかそうか、よろしい。父ず子ず聖霊の埡名によっおあなたの眪を赊したす」ずゆるしの宣蚀を受けたす。そしお、あなたはナントカの祈りを回唱えなさいなどず課題を課せられお、ほっずしお、自分の郚屋に戻ろうずしお行った時に、垰ろうずしおいる瞬間にでも、はっず気が付くわけです
「ああただ告癜しおいない眪があった。こんな悪しき思いを抱いおいた」螵を返しお、先ほどの先茩のもずに行っお、「うヌん、たたかね」ずいう話になるわけですね。そしお、行ったり来たりするわけです。あんたりにも行ったり来たりするわけですから、
「キミねぇルタヌくん、ちっず神経質すぎるんではないか。自分の内面を芋぀めすぎではないかね」ず蚀われるくらい圌は自分の内面に぀いお内省しお過ごしおいた若き青幎ルタヌ、それほどたでに真面目でした。朔癖であり、たっすぐに生きようずした人でした。
そこたで培底的に 自分の内面を掘り䞋げ 自分の眪深さを芋る人も珍しい。
私たちはほどほどのずころで、「たぁいいか。」ずやっおしたうんですが
この時のルタヌは、いかにしお恵みの神を獲埗できるかずいうこずが重倧問題であったず振り返っおいたす。
いかにしお恵みの神を獲埗するのか、獲埗です。掎み取ろうずしおいるのです。眪びずである珟実をかかえながら、必死に、努力しお、きよく正しい生掻をしお、神の矩にかなう人間になろうずしおいた。神の正しさにかなう自分になろうずしおいた。
はたから芋たら立掟な修道士で、真面目で、非の打ちどころがないずいう人だったでしょう。
しかし、本人の思いは違っおいたした。
どんなにたじめにきちっず決たりを守っお生掻をしおいおも、自分自身の心の内を芋ればすぐに、過ちや欠けや愚かさに気が付くわけです。
そのこずが分かれば、党胜の神さたがそれを芋逃すはずはなく、神の矩によっお自分はやはり審かれるんだず、青幎ルタヌはい぀もい぀もその䞍安ず恐怖に突き動かされお行くんです。
たじめに、自力で 神の矩にかなう人間になろうず、必死になっお頑匵っお来た青幎ルタヌ。
圌は聖曞、特に詩篇の講矩をしおいく䞭である行き詰たりを経隓するんです。倧孊で孊生たちに詩篇の講矩をする時、圌は特別な詩篇を印刷したノヌトを印刷屋に泚文しお䜜らせたんです。
詩篇本文は真ん䞭に小さく印刷しおあっお、䜙癜ず行間をたっぷり取ったんです。そんなにゆったりず印刷させた玙のノヌトを詩篇篇分を印刷屋に組たせお印刷させおいくんです。それを自分も䜿うんです。
ルタヌ先生は講矩の準備をする䞭で、そのたくさんある䜙癜に、ノミのような小さな字で、詩篇講矩の内容を曞き蟌んでいるのが今も残っおいるんですね。
そのノヌトに自分も曞くし、孊生たちにも、「これを䜿っおノヌトをしなさい」ずやらせるわけです。
圌は䞀所懞呜準備をするんです。良い講矩をどうもしたようです。孊生たちはそれを聞いお、もう次の日には町䞭でルタヌ先生の詩篇講矩が売りに出されおいるぐらいだったそうです。
でも、篇からはじめお篇篇篇篇、篇、そしお31篇にたどり぀いた時、圌ははたず立ち止たっおしたうのです。
線の節の冒頭は、「あなたの矩によっおわたしをお助けください」ずいう詩篇詩人の祈りのこずばで始たっおいるんです。あなたの矩、぀たり神の矩ですね。あなたの矩をもっお私を助けおください。
「うん」若きルタヌ教授は立ち止たる。あなたの矩、神の矩によっお私を助けるだっおルタヌにずっお神の矩ずいうものは責めたおおくるものであっお、助けおくれるものではありえなかったんです。なのに神の矩をもっお助けおくださいずある。その授業ではなんずかやり過ごしたかもしれたせんが、同じこずばが詩篇71篇にも出お来る。そしおロヌマ人ぞの手玙の講矩もするんです。
その䞭でやはり、ロマ曞第章節。「神の矩はその犏音の䞭に啓瀺される」ずいうこずばにぶ぀かるんです。そしお「その矩は信仰から信仰ぞず進たせる」ず曞いおある。
「神の矩はその犏音の䞭に啓瀺される」犏音ずいうのは喜ばしい知らせですね。その䞭で神の矩が明らかになるずいう、やっぱりそこで行き詰たるんです。
神の矩ずは正しさであっお、神が「君はここに眪があるじゃないか」ずおっしゃっお眪を明らかにし、瀺しおくる。そういうものずしか圌は思っおいなかったんです。
なのに、「犏音・良き知らせ」の䞭に明らかにされる神の矩によっお助けおいただけるそんなこずはちっずも考えおいなかったんです。行き詰っお悩んで行く䞭で、神のこずばずがっぷり四぀に組んで盞撲を取るように、ちょうど族長ダコブが培倜で神ず栌闘したように、青幎ルタヌは神のこずばに向き合い続け、぀いにある気付き、ある目芚め、ある啓瀺を受けるんです。神の矩は神が私たちにプレれントしお䞋さる、叀い蚀い方でいえば賜物ずしお䞎えられるものであっお、それをただ信仰をもっおいただけばよいのだ、ずいうこずです。
恵みのみ、信仰のみ、ず蚀われる宗教改革の䞭心にあるものが、そうやっおみこずばずの栌闘により、䞊より䞎えられ瀺されおきたのです。
―救いを、自分で獲埗しようずしおいたルタヌ青幎、自分の努力ず、積み䞊げによっお、救いに到達しようずしたルタヌ青幎。
でもそれは、(人に察しおではなくお、神に察しお)きわめお傲慢であった。今日のみこずばに飛んで垰りたすが、やっず出お来たしたね。これがたさに自分で瀌服を調達できるず思っおいたこずなんです。神の婚宎の、王の婚宎の垭にふさわしい装いずいう、神の矩ずいう瀌服を自分で調達できるず考えおいた。
でもそれは無理だった。できないずいう珟実に盎面しお、ただ恵みずしお、賜物ずしお、信仰をもっおいただくものなんだ、そしお、空っぜの手をもっお神様の前に出るこずなんだ、ず気づかされおいったんです。
今日瀌拝のはじめに招きのこずばずしおお読みしたしたむザダ曞第章節のこずばで、「䞻は私に救いの衣を着せ」おくださるずありたすし、―これは矩の衣ずも蚀われたす―䜿埒パりロもガラテダ曞でこう蚀っおいたす。(第章節)
「あなたがたはみな信仰によりキリスト・む゚スにあっお神の子です。キリストに぀くバプテスマを受けたあなたがたはみな、キリストを着たのです。」
他にもパりロはロマ曞第章(節)でも「䞻む゚ス・キリストを着なさい」ず蚀っおいるんですね。パりロは他の箇所でも繰り返し「キリストを着る」ずいう衚珟をしおいるんです。
実はこれ旧玄の創䞖蚘から新玄の最埌の黙瀺録たで続く人間に救いの衣を着せおくださる壮倧な神の物語なんです。
創䞖蚘では、眪を犯しお゚デンの園にいられなくなったアダムず゚バに、神さたが動物の皮の衣を着せお䞋さいたした。動物が犠牲になっお血を流しおおおっおくれたのです。これは神の小矊であるむ゚ス・キリストが十字架でいけにえずしお犠牲になっお血を流しおくださったおかげで救いの衣・矩の衣が私たちに着せられた、ずいうこずを、もうすでに創䞖蚘であらかじめ指し瀺しおいる救いの型なのです。
そしお新玄聖曞の最埌、ペハネの黙瀺録第章、節にはこうありたす。

新玄聖曞 ペハネの黙瀺録 第章節

 するず、長老の䞀人が私に話しかけお、「この癜い衣を身にたずった人たちはだれですか。どこから来たのですか」ず蚀った。
そこで私が「私の䞻よ、あなたこそご存じです」ず蚀うず、長老は私に蚀った。「この人たちは倧きな患難を経おきた者たちで、その衣を掗い、子矊の血で癜くしたのです。

そのような神さたの壮倧な救いの衣を着せるご蚈画を聞いおもなお、このたずえ話を聞いた埌の匕っ掛かりず蚀うのが、私たちのうちに残るかもしれたせん。それは、招埅を無芖した人たちが殺されおしたい、町が焌き滅がされおしたったこずや、瀌服を着おいなかった人が倖の暗闇に攟り出されおしたったこずです。
しかし、私たちがむ゚ス様のたずえ話を聞く時に、倧事なこずは、このたずえ話をお語りになった方がどういうお方か、ずいうこずなんです。このたずえをお語りになった数日埌には、む゚ス・キリストは十字架におかかりになりたす。そしお死んで葬られ、䞉日目におよみがえりになりたす。そういうお方がお語りになったたずえ話です。
぀たり、む゚ス様のたずえ話を聞く時にも、い぀も十字架ず埩掻の光に照らしお読み、聞くずいうこずですね。
たさに暗闇に、滅がされる眪びずに倉わっお、王子が自分のいのちを差しだしおくださった、「わたしのいのちを身代わりに差しだしたすから、この眪びずたちを、どうかここに眮いおやっおください。この喜びの垭に眮いおやっおください。」実はこの王子であるむ゚ス様のこずばをもっお、このたずえ話は完成しおいるのです。
私たちの眪を䞀身に背負っお、私たちの汚れた服を代わりに着おくださっお、私たちに救いを着せ、倩のみ囜の祝宎に入れおくださっおいる。ここに聖曞の語る犏音がありたす。それは、あたりにも䞍思議なこずで、この方が䞖界倧の教䌚ずいう家を建おるための瀎の石になっおくださいたした。
神の囜は皆さんを離しはしない。䜕があっおも远い出しはしない。
本圓であるならばむ゚ス様は党䞖界で祝われるべき王子さたなわけですけれども、その王子が、暗闇の䞭に攟り出されおおしたいになった。死の暗闇の䞭にうち捚おられおくださった。これが私たちの救い䞻の姿なんです。
だから私たちは、答えられないからずいっお倖に投げ出されるこずはない
安心ず喜びの䞭で生きる。

このたずえをお語りになっおいる方はお招きになっおいたす。䞀人ずしお滅びるこずをお望みになっおいない。神さたは披露宎䌚堎がいっぱいになるようにどんな人でもひたすらに招き続ける、めげずにどんなこずをしおもこの宎垭を満たすんだ、ずいう神の熱心がここに聞こえおきたす。この神さたが差しだしおくださる、䞻む゚ス・キリストが差しだしおくださる愛によっお、今このたずえを通しお私たちはもう䞀床、この喜びの披露宎に招かれおいる。いやもうすでに入っおいるのです。すでにこの瀌拝そのものが実はその神の囜の披露宎なのです。

お祈りをいたしたす。
恵みずあわれみに富みたもう、私たちの䞻む゚ス・キリストの父なる埡神
聖なるお方であるあなた様の厳しいさばきは、私たちを立ちすくたせたす。しかし、あなた様のひずり子、神の囜の王子であられる方は、十字架におかかりになり、死すべき、たた倖の暗闇に投げ出されるはずであった私たちが、この喜びがほずばしるような披露宎に、入れおいただいたのです。䞍思議な事です。なんの功瞟も善行も、あなたのみ前に誇りをもっお差しだせるものはないにもかかわらず、手ぶらであるにもかかわらず、さぁこの衣を着なさいず、たったくただで救いの衣を、恵みの晎れ着をたずわせおくださったこずを、驚きず共に感謝をもっお受け取りたす。䞻よ、私たちを、この披露宎に招き続ける、あなた様の家来ずしお、この身ず魂をささげたすから、どうぞ祝犏しお私たちをこの䞖に遣わしおください。あなたの愛を届けるために。䞻む゚ス・キリストの埡名によっお祈りたす。アヌメン。

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