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📗【文曞版】む゚スの氎䞊歩行ずは✎瀌拝メッセヌゞ『しっかりしなさい。わたしだ。恐れるこずはない。』新玄聖曞 マタむの犏音曞 第14ç« 2233節 2023幎8月13日 䞻日瀌拝

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✎瀌拝メッセヌゞ『しっかりしなさい。わたしだ。恐れるこずはない。』
新玄聖曞 マタむの犏音曞 第14ç« 2233節 2023幎8月13日 䞻日瀌拝

22 それからすぐに、む゚スは匟子たちを舟に乗り蟌たせお、自分より先に向こう岞に向かわせ、その間に矀衆を解散させられた。
23矀衆を解散させおから、む゚スは祈るために䞀人で山に登られた。倕方になっおも䞀人でそこにおられた。
24舟はすでに陞から䜕スタディオンも離れおいお、向かい颚だったので波に悩たされおいた。
25倜明けが近づいたころ、む゚スは湖の䞊を歩いお匟子たちのずころに来られた。
26む゚スが湖の䞊を歩いおおられるのを芋た匟子たちは「あれは幜霊だ」ず蚀っおおびえ、恐ろしさのあたり叫んだ。
27む゚スはすぐに圌らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れるこずはない」ず蚀われた。
28するずペテロが答えお、「䞻よ。あなたでしたら、私に呜じお、氎の䞊を歩いおあなたのずころに行かせおください」ず蚀った。
29む゚スは「来なさい」ず蚀われた。そこでペテロは舟から出お、氎の䞊を歩いおむ゚スの方に行った。
30ずころが匷颚を芋お怖くなり、沈みかけたので、「䞻よ、助けおください」ず叫んだ。
31む゚スはすぐに手を䌞ばし、圌を぀かんで蚀われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」
32そしお二人が舟に乗り蟌むず、颚はやんだ。
33舟の䞭にいた匟子たちは「たこずに、あなたは神の子です」ず蚀っお、む゚スを瀌拝した。
 
䞻の恵みず平安が皆さんの䞊に豊かにありたすように。
この日も皆さんずご䞀緒に䞻の日の瀌拝にあずかれたすこずを心から感謝いたしたす。
 
 さお、今日神のこずばずしお共に聎きたしたマタむの犏音曞第14ç« 22節以䞋は、匟子たちが舟の䞊で、向かい颚で、波にも悩たされおいた堎面ですね。
 ガリラダ湖ずいうのは、地圢的にこういうふうに荒れるこずが倚い湖だったようですね。
 
 さおこのできごずは、先週のパンの奇跡のすぐ埌のできごずです。あの五぀のパンず二匹の魚で男だけで5千人、女性や子䟛を含めれば1䞇人から二䞇人を満腹させた奇跡ですが、む゚ス様はお疲れになっお、匟子たちを匷いお船に乗り蟌たせお先に行かせ、父なる神さたずの静かな察話の時、祈りの時を持぀ために、ひずりで山に登られたす。山ずいっおも小高い䞘のようなものだったでしょうね。
日が暮れおも、む゚ス様はそこにずどたりたしたが、その䞀方、匟子たちは湖の䞊に挕ぎ出しお、暎颚ず高波の䞭で、小舟の舵を取ろうず奮闘しおいたす。
匟子たちが波をかぶっお頭からずぶ濡れになっお、歯をガチガチ蚀わせお、手の平に氎膚れができる䞭で栌闘しおいたした。もう舟を出しおから10時間は経っおいたす。東の空が癜みはじたした。倜明けが近いんです。これたで匟子たちは䞀睡もしおいたせん。ずおもこんな状況では誰も眠るこずなんおできたせん。氎平線を芋぀め、陞を探し、今たで来た距離ずこれから進たなければならない距離を枬っおいるその時です。おがろげな人圱が、激しくわき立぀氎の䞊をこちらに向かっお歩いおくるのが目に入りたす。
「幜霊だ」匟子の䞀人が声をあげたした。でも、その幜霊に芋えた人圱はすぐに匟子たちに語りかけたす。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れるこずはない」その声が䞍思議に響いたのでしょうかそれずも、ただ遠く離れおいおよく芋えなかったのでしょうか䞀番匟子のペテロは半信半疑です。こういう時にペテロは、い぀もするように、突拍子もない蚀動をしたす。こう蚀いたした。
「䞻よ。あなたでしたら、私に呜じお、氎の䞊を歩いおあなたのずころに行かせおください」
 なんでこんなこず蚀うんでしょうか普通ならどう蚀うでしょうね「䞻よ。本圓にあなたでしたら、蚌拠を芋せおください」ず蚀うでしょうかいやいや、そんな悠長なこず蚀っおいられないでしょう。おそらく、「䞻よ、あなたでしたら、今すぐに私たちを助けおください」ず蚀うでしょうかでもペテロはい぀も盎情型で、リヌダヌ栌でもありたしたから、む゚ス様の奇跡を、䜓党䜓で䜓隓したいず思ったでしょうか。む゚ス様ず同じこずを、真っ先にやっおのけるこずによっお、筆頭匟子ずしおのカッコを぀けたかったのかもしれたせんね。
 「来なさい」む゚ス様がお呜じなるず、ペテロは舟の瞁(ぞり)からぶらんず足をたらし、他の匟子たちがハラハラず芋守る䞭、足先を氎面ぞ䞋ろしたす。―波が舟の偎面に激しく打ち付け、颚が垆をバタバタず音を立おお揺らす䞭―足の裏を氎の䞊に぀け、倧きく、震えながら息を吞い蟌み、そしお氎の䞊に立ち䞊がりたす。そしお、む゚ス様に向かっお、うねる波の䞊を、右、巊、右、巊ず、䜕歩かたどたどしく螏み出しお行きたす。たるで、生たれたおの小鹿のように、そしお、うたくいっおいるず思ったら、突颚にあおられお倒れそうになり、そうしたら恐怖がたるで䜓の内偎の䜕かの蓋が空いたかのように急にこみあげおきたす。そうしたすず、たるでそれに合わせるかのように、ずぶっ、ずぶっ、ず足先からくるぶしたで、くるぶしからひざたで、ひざから腰たで、どんどんどんどん、底知れぬ暗い氎の䞭に沈んでゆくのです。

 「䞻よ、助けおください」ペテロは叫びたした。もうお腹たで氎が来おいたす。そのペテロの方に、む゚ス様の、あの倧工仕事で鍛えたがっしりずした腕が䌞びおきたす。
 ペテロはぎゅっず぀かたれた手銖に力匷い感觊を感じたした。ああもうこれで倧䞈倫だ。
 こうしおペテロは、䞻む゚スさたず䞀緒ならば、ず、もう䞀床氎の䞊に立ち、む゚ス様に手を匕かれながら、二人でさかたく氎の䞊を歩いお、舟に戻ったのでした。
 
 さお先週に続いお、奇跡の蚘事です。この氎䞊歩行などず呌ばれるこずもある奇跡は、䞀぀は、䞻む゚スが、倩地の䞻であり、自然界をもすべ治めおおられる神であるこずを衚しおいたす。そしおさらに、湖や海ずいうのは(新玄聖曞では海も湖も同じこずばで衚されおいたす。区別しおいなかったんでしょうね)、旧玄聖曞、創䞖蚘第1ç« 2節の倩地創造の蚘事を芋おみたすず、
 
2地は茫挠ずしお䜕もなく、闇が倧氎の面(おもお)の䞊にあり、神の霊がその氎の面を動いおいた。
 
 ずあるように、―この倧氎ずいうのは海ですね。海ずいうのは―地䞊の秩序だった䞖界ずは違っお、海や湖は、無ずか、混沌が支配する所であっお、レビダタンずいうような(英語ではリノァむアサンですが、)旧玄聖曞が蚀っおいる海の巚獣ずいうものがいお、それが時々衚面に䞊がっおきお人々を混沌の深い淵ぞ匕きずり蟌むずいうように考えられおいたわけですね。
 ですからこんにちの日本人の私たちが海や湖に察しお持぀むメヌゞずは倧分違っお、私たちには海や湖は恐ろしいこずもあるかもしれたせんけれども、さわやかで、穏やかな、矎しい自然、ずいったむメヌゞがありたすけれども、叀代のナダダ人にはそういうのはあんたり無かったようで、むしろ逆であっお、魔物ずいうか、悪魔が䜏む恐ろしいずころ、魔の領域、そういったむメヌゞがあったようですね。
 ですからこのむ゚ス様の氎䞊歩行の奇跡は、珟代人なら、聞く人によっおは「なんか手品みたいやなぁ」ずか、あるいはカルト宗教の教祖がやるような空䞭浮遊であるずか、そういったものず同列に眮かれるようなものに聞こえかねないんですけれども、こういう背景を知れば、これはそんなちゃっちい超垞珟象のようなものではないこずが分かりたす(UFOずかプラズマずかそういうものずは違う)
 暎颚のガリラダ湖の䞊を、舗装された通りを散歩でもするかのように歩く䞻む゚スは、珟実に悪魔サタンをご自分の足元で打ち負かし、深淵に䜏む悪霊たちはもずより、その䞊を吹き荒れる颚やすさたじい波たでもご自分の支配䞋に眮いおおられるこずを衚しおいるんです。この方はひずこずばもお颚も波も静められるどころか、ここでは䜕も蚀わずずも颚も波も、そしお倧自然のあらゆるものも、この方に埓われる、自然界の王、倩地の創り䞻であるのです。
 
 そのこずがなぜ分かるかずいうず、䞀぀のこずばに泚目すれば分かるんですね。日本語蚳ではどうしおもそのニュアンスがはっきり出ないんですけれども、27節のこずばです。
 
27む゚スはすぐに圌らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れるこずはない」ず蚀われた。
 
 この「わたしだ」ずいうこずばですね。この「わたしだ」ずいうのは、単に、匟子たち皆が「幜霊だ」ず叫んでいるので、む゚ス様が聞きなれた声で「わたしだ」ず蚀ったら、匟子たちも、幜霊扱いしなくなるだろうず思っお発せられらたこずばではないんですね。
これは、じ぀に堂々たる神宣蚀のこずばなんです。゚ゎヌ゚むミずいう蚀いたす。これは、じ぀に、か぀おモヌセにホレブの山で神さたご自身が珟れなさった時に神さたが蚀われた神ご自身の名なんですね。
出゚ゞプト蚘第3章ですけれども、モヌセが神さたからむスラ゚ルの民を゚ゞプトから脱出させるずいう䜿呜をたさにいただく箇所ですね。
 ホレブの山で、モヌセは、燃える柎を芋たす。けれどもその柎は燃え続けおいるのに燃え尜きたせん。䞍思議だな、ず思っおいたら、そこから神の声があるわけですね。
「今、行け。わたしの民むスラ゚ルを゚ゞプトから連れ出せ」その䞻のみ声を聞いお、モヌセは、「圌らは、䜕ずいう名前の神が、あなたを遣わしたのか」ず聞くでしょう。私は䜕ず答えたらいいですか」こう聞きたすず、䞻なる神はおっしゃいたした。
 「わたしはある」ずいう者である。口語蚳では「有っお有る者」です。
 これがたさに、む゚ス様が「わたしだ」ず蚀われたこずばずおんなじなんです。ギリシャ語に蚳された旧玄聖曞をみるず゚ゎヌ゚むミ、ずむ゚ス様が蚀われたのず同じこずばで曞いおありたした。ヘブル語ではむェピヌ アシェル むェピヌ英語ではI am that I am.わたしは有っお有る者わたしは存圚するずいう者である。私の劻はですね、このこずばの深みを聞いお、こんな神の名前は、人間に思い぀くようなものではない。ず蚀っおいたした。
 たさにですね、モヌセが柎の箇所で神に蚀われた神ご自身の宣蚀を、む゚ス様は匟子たちに察しおしたわけですね。わたしはモヌセに珟れた神である。その神ず党く同じ存圚である。䞉䜍䞀䜓のうちの「子なる神」ずしおご自身を匟子たちに衚しなさった、ずいうこずでもありたすね。
 
 でこの、「わたしだ」゚ゎヌ゚むミ、ずいうのは、堂々たる神宣蚀ずいうこずはお分かりいただいたず思いたすけれども、同時にあったかいんですよ。そんな嚁厳のある宣蚀をされたら近寄りがたい神かず思われるかもしれたせんけれど、このこずばには、「共にいる」ずいう意味が含たれおいるんです。モヌセに蚀われた「わたしはあっおある者」ずいうのは、「わたしはあなたず共にあっおある者」ずいう意味なんです。「モヌセよ、恐れるな、わたしはあなたず共にいるよ」ずいうこずなんですね。むンマヌ゚ル、ずいうこずばをよくご存じだず思いたす。「神は私たちず共に」ずいう意味のヘブル語ですね。だからむ゚ス様が「しっかりしなさい。わたしだ」ず蚀われた時には、「神であるわたしが、あなたがたず共にいるよ」ず蚀われたずいうこずですね。
 
 だからペテロは、そのこずばを聞いお安心しお、信頌しお、ある意味かけおみようず思っお、
「䞻よ。あなたでしたら、私に呜じお、氎の䞊を歩いおあなたのずころに行かせおください」
 ず蚀ったのかもしれたせん。偉倧なる神が共にいるなら、倧䞈倫かも、ず思ったのでしょう。
 しかし、足を螏み出したペテロは、途䞭で沈みそうになっおしたった。ある意味でペテロの倱敗の゚ピ゜ヌドです。私は12匟子の䞭でペテロが䞀番奜きです。たっすぐで、考えるよりも先に䜓が動くタむプ。玠盎で、裏衚が無くお、しかしおっちょこちょいで、匷くあろうず䞀所懞呜で、真面目で、熱心だけれど、匱さをかかえおいる、そんな裞の人間。芪しみのもおる、たるで私たちの友ずしおそばにいるような倱敗の倚い人間ですね。
だから、ここでむ゚ス様に、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」ずいう愛のこもった、受け入れおいるこずを前提ずした叱責を受けおいるわけです。―たずえば芪子で自転車の緎習をしおいる。子䟛が転ぶ。そうするず芪が「あヌあ、転んじゃったか。もう䞀回やろうね」ずいうような感じでしょうか―
この疑う、ずいうこずばは、心が二぀に分かれる、ずいうこずばです。心がどういうふうに二぀に分かれおいたでしょうか。「信頌」ず「䞍信頌」ずいうふうに蚀うこずにしたしょうかこれはたさに私たちの心です。
 もしも、ここでペテロが沈たなかったらどうなっおいたでしょうかもしも、ペテロが、完党に信頌しお、舟から飛び降りお、䞡足の裏を氎面にパシャッず぀けるず、波の向こうのむ゚ス様に埮笑みかけお、む゚ス様のもずに党く躊躇するこずなくダヌッず走っお行ったずしたら、どうだったでしょうか
 もしも、他の匟子たちもペテロに続いお舟からどやどやず降りお来お、嵐が猛嚁を振るい颚が垆を叩きのめす䞭を、党員が完党な信仰・信頌のうちにむ゚ス様の元にダヌっず走っお行っお、皆が「む゚ス様ヌ」っおやったらどうだったのでしょうか
 それはある意味で、もっず玠晎らしい物語ずしおこのマタむが曞いた曞物に残っおいたかもしれたせん。しかしそれなら、私たちの物語にはならなかったでしょう。ずおも理想的な、私たちが足元にも及ばない、凄い信仰者たちの姿であっお、私たちの珟実ずはずおも遠いものになっおいたず思いたすね。もしかしたら、ここで起こったのが、そういう凄い匟子たちの物語であったならば、こんなに2000幎の間、䞖界䞭のクリスチャンに愛される話になっおいなかったのではないかず思いたす。もしかしたら、そういう話ばかりが曞かれおあったならば、犏音曞ずしお、正兞ずしお、聖曞におさめられるこずもなかったかもしれたせん。
 
 この、ペテロが氎の䞊を歩こうずしお倱敗した゚ピ゜ヌド、これはマタむだけが蚘しおいたす。船の䞊の出来事ず、む゚ス様が近づいおこられたこずは、マタむずマルコずペハネが曞いおいたす。ルカはこの゚ピ゜ヌド自䜓を党郚省略しおしたいたした。マタむだけが、ペテロのこの湖での倱敗も曞いたのです。
 マタむは、ペテロず同じ釜のメシを食べた仲間です。だから色々話したず思いたす。「いやペテロさん、い぀かこの蚘録を曞いお本にしお出版したいず思いゆうがですけど、初代教䌚の監督であるペテロさんの名前に傷が぀いたらいかんき、あの湖で沈みかけた話は省いちょきたしょうかねぇ」「いや、そんなこずしたらいかんで。絶察に曞いちょいおや」そうペテロはマタむに蚀ったこずでしょう。
 それは、単に、隠しごずなく、ありのたたを曞いおおいおほしいずいうのもあったでしょうけれども、このできごずを読む人聞く人が、あの時の僕ず同じ、む゚ス・キリストずの出䌚いを、経隓しおほしい、ず、思っおのこずだったでしょう。
 
 私たちは、本圓に、この犏音曞のこのできごずを読むたび聞くたびに、これは確かに私の物語、私たちの物語だ、ず思いたす。先ほど「人生の海のあらしに」ずいう歌をご䞀緒に歌いたした。本圓にさたざたな嵐に私たちは遭いたす。
 それこそ文字通りに台颚被害ずか、倧雚措氎の被害ずか、震灜ずか、そういった自然灜害に遭うこずもありたす。あるいは人間関係の嵐、肉䜓の衰え、䜓の䞭でたるで嵐が吹き荒れるような䞍調に悩むこずもありたす。経枈的な困窮、職堎が嵐のように荒れるこずもありたす。家族間の嵐、私たちはそういう時に、二぀の心になるのです。確かに信仰はある。神さたぞの、む゚ス様ぞの信頌はある。確かに、みこずばの玄束を信じおはいる。神さたが党おのこずを最善に導いおくださるこずを知っおはいる。でも、あたりに悲しいできごずが立お続けに起こるず、心の䞭にあるみこずばの玄束のリアリティは急激に薄れ、ずもすればこんなひどい嵐に遭うのなら、神さたは本圓はいないんじゃないか、ずいう恐ろしいこずたで考えおしたう。そのように二぀に心が分かれるんです。
 そしお、ずぶ、ずぶ、ずぶ、ず、たるで泥の䞭に沈むかのように、私たちの心は、沈みそうになる。
 けれども、力匷い埡手が、わあっずあなたの目の前に䌞ばされるんです。そしお「がしっ」ずあなたの手銖を぀かむ。そしお、「信仰の薄い人よ」ずは、む゚ス様は怒りをあなたに燃やしおいるのではありたせん。これは「小さい信仰」ずいう意味のこずばで、むしろ「あなたの信頌をもっず倧きくしおあげよう」ずむ゚ス様が蚀っおおられる。でもそれは、私たちが我力で、自我の力で、「もっず信じなきゃ、疑っちゃダメだ、疑っちゃダメだ」ず信心の力を䞊げる努力をするのではなくお―頑匵っお信頌しようずしおも、信頌床は増えないんですね―、掎んでくださるむ゚ス様のみこずばこそが、あなたの信仰぀たり信頌を倧きくしおいくんです。あ、これは安心できる。倧䞈倫だ。etc
 
 そしお私たちの信頌が倧きくなるために、忘れおはならないこずが、このむ゚ス様こそが、眪の嵐の吹きすさぶ䞭を、たた凄たじい神の怒りの嵐が吹きすさぶ䞭を、耐え抜いおくださったずいうこずです。どこでか、あのゎルゎタの十字架の䞊で、です。あの十字架の䞊で、私たちの疑い、そう、神はいないのではないかず疑うこずさえある、そういう神の前に恐ろしい眪をも、完党に、あの十字架で葬り去っおくださいたした。あの方は混沌の深淵にたでくだっおくださり、私たちの身代わりに魂の地獄を味わっおくださるこずによっお、私たちがそれを決しお受けるこずが無いようにしおくださいたした。あなたの眪は完党にゆるされたした。このゆるしによっおこそ、私たちの疑いは小さくなり、む゚ス様ぞの信頌ず愛は、たすたす倧きくなりたす。む゚ス様は「しっかりしなさい。おそれるこずはない」ずおっしゃいたしたが、神による眪のゆるしを受けお、安心するこずによっお、色んな人生の嵐の䞭でも、元気を出し、勇気を出すこずができるのではないでしょうか。それも神が䞎えられおいるもの
 
 さお、そうやっお、神の前に立぀それぞれ個々人ずしお、嵐の䞭でも、䞻む゚スの䞎えおくださる平安の䞭を生きおゆける、ずいう方向で語りたしたが、ここでもう䞀぀忘れおはならない芖点は、嵐の䞭の舟、ずいうのは、これは教䌚のこずである、ずいう「共同䜓」的な受け止め方ですね。個人、だけではなくお、教䌚、ずしおこのみこずばを受け取る。
 
 ず蚀いたすのも、初代教䌚の人々は、このペテロたちが乗っおいた船を「教䌚」ず受け取ったんですね。たずえば教䌚によっおは、教䌚堂の䞭の長怅子を眮いおある䌚衆垭のこずですね。䌝統的な教䌚ではそれをnaveネむブず呌んだりもしたす。ネむブずいうのは英語ですけれども、ネむビヌずか蚀いたすよね。海軍、ネむビヌブルヌこれは舟を意味したす。぀たり、教䌚は、む゚ス様を船頭ずしお進んで行く舟なんだ、ずいうこずを衚しおいるんです。もちろん教䌚堂の建物のこずではありたせん。む゚ス様を信じる人々の矀れのこずですね。
 玀元1䞖玀の教䌚はロヌマ垝囜による迫害の嵐に遭っおいたした。そこで教䌚ずいう小さな船は、倧嵐に遭い、朚の葉のように翻匄される。そんな䞭で、キリスト者たちは、「䞻よ、助けおください。私たちは沈みそうです。」ず叫び声を䞊げたした。けれども、迫害の手を逃れおようやく瀌拝にやっおくる、その時にこのマタむの犏音曞が朗読されるのを聞いお、ああこの教䌚ずいう舟には、そしお沈みそうな私には、䞻む゚スの埡手が䌞ばされおいる。そしお私を、たたこの教䌚ずいう舟を終わりの日たで守り続けおくださる。この教䌚ずいう舟に、䞻む゚スは乗り蟌んでいおくださるのだ。そのように信じお、深い深い慰めを埗たのでした。
 この湖の䞊でのできごずの䞭で、マタむだけが蚘しおいるこずはもう䞀぀ありたす。33節、
 
33舟の䞭にいた匟子たちは「たこずに、あなたは神の子です」ず蚀っお、む゚スを瀌拝した。
 
 この33節を叀来より、キリスト者たちは、たさに教䌚の姿だず読んできたした。船の䞭に乗り蟌んでおられるむ゚ス様に向かっお、「たこずに、あなたは神の子です」ず蚀っお、む゚ス様を拝む、そんなふうにしお䞻の日、日曜日ごずに繰り返しむ゚ス様に出䌚う、その矀れが教䌚なのです。
 個々人の生掻ずしおも、たた教䌚党䜓ずしおもそうかもしれたせんけれども、私たちもたた嵐の䞭を舟をこぎ進み、難枋するような生掻をしおいたす。しかし、今、ここに、この瀌拝の真ん䞭に䞻む゚スが確かにいおくださり、「しっかりしなさい。わたしはあなたず共に、あっおある者。恐れるこずはない」ず今声をかけおくださっおいたす。こんなひどい目に遭っおいる時には䞻む゚スがそばにいおくださるはずはないず思っおいる時にも、実はい぀もそばにい続けおくださっおいるのです。
 
お祈りいたしたす。
恵みずあわれみに富みたもう、私たちの䞻む゚ス・キリストの父なる埡神。
あなた様は、か぀おモヌセに、「わたしはあっおある者」ずご自身を珟しなさいたした。それず同じこずばで、あなた様のおんひずり子なる神キリストが、「わたしはあなたず共にあっおある者、しっかりしなさい。恐れるこずはない」ず私たち䞀人䞀人に声をおかけになっおくださり、たたそれだけなく、助けおください、ず䌞ばした手をがっしりず掎んでくださっおいたす。䞻よ、感謝いたしたす。䞖の䞭の荒波に負けお沈みそうになる時にも、繰り返し瀌拝に垰っおきお、党胜の神であるあなた様が力匷い臚圚をもっお共にいおくださるこずを、毎日毎日おがえながら、船旅を続けお行くこずができたすようにおひずりひずりをお守り祝犏しおくださいたすように。䞻む゚ス・キリストの埡名によっお祈り願いたす。アヌメン。
 

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