📗【文書版】✴️礼拝メッセージ『わたしはよみがえりです。いのちです。』

📗先日2023年3月26日(日)の礼拝メッセージのテキスト版もここに掲載いたします⬇️
✴️礼拝メッセージ『わたしはよみがえりです。いのちです。』🎨画像はゴッホの「ラザロの蘇生(レンブラントを模して)」です。

新約聖書　ヨハネの福音書第11章1～27節

1さて、ある人が病気にかかっていた。ベタニアのラザロである。ベタニアはマリアとその姉妹マルタの村であった。
2このマリアは、主に香油を塗り、自分の髪で主の足をぬぐったマリアで、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。
3姉妹たちは、イエスのところに使いを送って言った。「主よ、ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」
4これを聞いて、イエスは言われた。「この病気は死で終わるものではなく、神の栄光のためのものです。それによって神の子が栄光を受けることになります。」
5イエスはマルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
6しかし、イエスはラザロが病んでいると聞いてからも、そのときいた場所に二日とどまられた。
7それからイエスは、「もう一度ユダヤに行こう」と弟子たちに言われた。
8弟子たちはイエスに言った。「先生。ついこの間ユダヤ人たちがあなたを石打ちにしようとしたのに、またそこにおいでになるのですか。」
9イエスは答えられた。「昼間は十二時間あるではありませんか。だれでも昼間歩けば、つまずくことはありません。この世の光を見ているからです。
10しかし、夜歩けばつまずきます。その人のうちに光がないからです。」
11イエスはこのように話し、それから弟子たちに言われた。「わたしたちの友ラザロは眠ってしまいました。わたしは彼を起こしに行きます。」
12弟子たちはイエスに言った。「主よ。眠っているのなら、助かるでしょう。」
13イエスは、ラザロの死のことを言われたのだが、彼らは睡眠の意味での眠りを言われたものと思ったのである。
14そこで、イエスは弟子たちに、今度ははっきりと言われた。「ラザロは死にました。
15あなたがたのため、あなたがたが信じるためには、わたしがその場に居合わせなかったことを喜んでいます。さあ、彼のところへ行きましょう。」
16そこで、デドモと呼ばれるトマスが仲間の弟子たちに言った。「私たちも行って、主と一緒に死のうではないか。」
17　イエスがおいでになると、ラザロは墓の中に入れられて、すでに四日たっていた。
18ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほど離れたところにあった。
19マルタとマリアのところには、兄弟のことで慰めようと、大勢のユダヤ人が来ていた。
20マルタは、イエスが来られたと聞いて、出迎えに行った。マリアは家で座っていた。
21マルタはイエスに言った。「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。
22しかし、あなたが神にお求めになることは何でも、神があなたにお与えになることを、私は今でも知っています。」
23イエスは彼女に言われた。「あなたの兄弟はよみがえります。」
24マルタはイエスに言った。「終わりの日のよみがえりの時に、私の兄弟がよみがえることは知っています。」
25イエスは彼女に言われた。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。
26また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決して死ぬことがありません。あなたは、このことを信じますか。」
27彼女はイエスに言った。「はい、主よ。私は、あなたが世に来られる神の子キリストであると信じております。」

　今日は少し長いみことばをお読みしました。でもこれでも、今日定められております聖書日課では、1節から45節までになっておりましたので、本当はさらに長いのですが、ここでの朗読は少し短くさせていただきました。
　有名なみことばでして、ヨハネの福音書には７つのしるしと言って、イエス様の７つの奇跡が記されているわけですが、その最後、7つ目の奇跡ですね。非常に大事なところです。ラザロ、という人物が出て来ました。それはベタニア村のマルタとマリアの兄弟である、という人です。

　このマルタとマリアは、ルカの福音書第10章にも出て来ました。イエス様は、この家族と大変親しくしていまして、どうやら家族ぐるみの付き合いに近いものをしていたんですね。マルタさんの方が、おそらくお姉さんで、マリアさんの方がおそらく妹です。イエス様をお迎えして、マルタさんがおもてなしで忙しくしているところで、妹のマリアさんが、イエス様の足元にすわって、そのお話を聞きいっている、と、そこで、イエス様が、マリアさんの方をおほめになった、そういうできごとがルカの福音書第10章に記されています。

　そこにはラザロは、登場していませんでした。居合わせたかもしれませんけれども、福音書を書いたルカは省いています。今度はしかし、おそらく、マルタさんの弟でもあり、マリアさんの弟でもある、ラザロ、という男の、生き返りの奇跡のできごとです。今日の3節4節で、こうあります。

3姉妹たちは、イエスのところに使いを送って言った。「主よ、ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」
4これを聞いて、イエスは言われた。「この病気は死で終わるものではなく、神の栄光のためのものです。それによって神の子が栄光を受けることになります。」

　そういう謎めいたことばをイエス様おっしゃるわけですけれども、昔の口語訳という翻訳では、「この病気は死ぬほどのものではない」となっていましたが、その翻訳ですと、ちょっとよくないんですね。そうなると、大した病気じゃない、ということになってしまいますので、イエス様はその後で、弟子たちに「ラザロは死にました」とおっしゃっていますので、大病でラザロが死ぬ、ということは分かっていらっしゃったんですね。でも、それで終わらない、死で終わらない、それはいったいどういうことだろうか？しかも、それが「神の栄光のため」だ、とおっしゃる。ますますどういうことだろうか、と。先週のヨハネの福音書第9章の目の見えない人の癒しの記事のところでも、この目の見えないのは本人の罪でも、両親の罪でもない、神のわざがこの人に現れるためだ、とイエス様はおっしゃいましたが、ここでも同じように、神の栄光のためだ、そういうふうに謎めいたことをおっしゃるわけですね。それが後で、どういうことか明らかになります。

　続いて5節6節で、

5イエスはマルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
6しかし、イエスはラザロが病んでいると聞いてからも、そのときいた場所に二日とどまられた。

　2日とどまられた？えー！？なんで！？と思いますよね。愛しておられたのに、その場所に二日とどまられた？愛しておられたなら、すぐに飛んで行くでしょう。
　じゃあ、そうか。イエス様は命を狙われていたから出発が遅れたのかな？確かに、その直前の第10章39節にはこうあるんですね。

39そこで、彼らは再びイエスを捕らえようとしたが、イエスは彼らの手から逃れられた。

　イエス様に敵対する人々に捕らえられそうになるところですが、イエス様は、それを恐れて、出発することを戸惑ったかというと、そういうわけではないんですね。それはまた、謎めいたことばに現れています。イエス様が二日とどまられた後ですね。(7節以下)

7それからイエスは、「もう一度ユダヤに行こう」と弟子たちに言われた。
8弟子たちはイエスに言った。「先生。ついこの間ユダヤ人たちがあなたを石打ちにしようとしたのに、またそこにおいでになるのですか。」―危険ですからやめてください、というわけですよね―
9イエスは答えられた。「昼間は十二時間あるではありませんか。だれでも昼間歩けば、つまずくことはありません。この世の光を見ているからです。
　と。昼間とは何でしょうか？先週、前回のヨハネの福音書第9章でもこうありました。

4わたしたちは、わたしを遣わされた方のわざを、昼のうちに行わなければなりません。だれも働くことができない夜が来ます。
5わたしが世にいる間は、わたしが世の光です。」

　とあります。今日の箇所も第9章も両方とも、もちろん一日のうちの昼間という意味ではなくて、これは神の時のことを言っています。神の時が来るまではイエス様が活動できる昼間なんだ、と。この時には、ここで、つまずく、というのは、要するに捕まってしまうとか、殺されてしまう、とか、そういうことですね。そういうことは起こらないんだ、とおっしゃっています。（もっとも、そう言われても弟子たちは意味が分かっていなくて、ディディモと呼ばれるトマス、疑い深いトマスは、「私たちも行って、主と一緒に死のうではないか」と、勇ましいことを言うわけですね。）

　イエス様は、

15あなたがたのため、あなたがたが信じるためには、わたしがその場に居合わせなかったことを喜んでいます。さあ、彼のところへ行きましょう。」

　と、また謎めいたことをおっしゃるんですね。「居合わせなかったことを喜ぶ？」いやー普通は、ラザロの死に目に会えてよかった、みとりができて良かった、と思うのが普通の感覚でしょう？居合わせない方が良かった、常識とは逆のことをおっしゃっている、と驚くわけですが、それも、その先に進むと、分かってくるわけです。

　17節で、

17　イエスがおいでになると、ラザロは墓の中に入れられて、すでに四日たっていた。

　ということで、2日遅らせたことで、墓に葬られてから4日になっていたということですね。ここが大事なところなんです。と言いますのも、ここで少し説明がいりまして、当時のユダヤでは、死んでからすぐに葬式が行なわれて、その日のうちに墓に葬られます。しかし、ユダヤ教の教師たちはこう教えました。三日のうちは、その死んだ人の魂が肉体の周りをさまよっていて、入ろうとする、何かの拍子にひゅっと入る、と。そうすると生き返ることがある、と。今ですと、お医者さんが死亡診断をしますよね、まぶたを開けて、ライトを当てますね。そこで瞳孔の反応がどうだとか、そういうのを見ますよね、それで正確に、確実に死んだということが判断できるわけですが、昔はそういう医学的な科学的な判断ができませんから、仮死状態か何かだったのが息を吹き返すなどということがあったわけですね。でも最近でも、10年かそこらか前に中国でありましたよね。棺桶に入れられてお葬式も済んだのに、何か棺桶から出てですね、おばあちゃんが普通に料理していたという話がありましたけれども、とにかく当時のユダヤでは三日間は、ひょっとしたらひょっとしたら、万が一、息を吹き返すかもしれないと、一縷(いちる)の希望にかけるわけですね。そして、四日目には、もう死んでいて、魂も、その肉体に戻ることは無い、だから確実に死んだのだ、と、そしてそこは乾燥地帯ですけれでも、それでも、死の匂いですね。私たちは今は葬儀屋さんがドライアイスですぐに死臭がしないように処置してしまいますけれども、すさまじい匂いだと言います。死臭というものがただよって、ラザロの家の皆も、周りの宗教家ももう、彼は起き上がることはないと、そう言っている、いや、言わなくても、もう皆暗黙の了解で分かっている、そういう状況の中に、あえて二日出発を遅らせることによって、イエス様は飛び込んで来られた、ということです。

　ですからマルタも、(21節)

「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。

　と、一見恨み節にも取れそうなことを言いますけれども、恨み節ではないんですね。22節には、

22しかし、あなたが神にお求めになることは何でも、神があなたにお与えになることを、私は今でも知っています。」

　と、マルタは言います。やはり、イエス様のことを、理由は分からないけれど、信じているんですね。続けてイエス様はおっしゃいます。(23節以下)

23イエスは彼女に言われた。「あなたの兄弟はよみがえります。」
24マルタはイエスに言った。「終わりの日のよみがえりの時に、私の兄弟がよみがえることは知っています。」

　このヨハネの福音書は、さっきのトマスさんといい、ニコデモさんの時でもそうなんですけれども、サマリアの女との対話もそうですね。かみ合わない会話が多いですね。でも、ここに、イエス様の、私たちの考える枠組みを軽々と越えていくことばの恵みがあると思うんですね。
　マルタの言った、終わりの日のよみがえりの日に、というのは、終末の日のからだのよみがえり、っていうことですね。今でも私たちは使徒信条で「われはからだのよみがえりを信ず」って告白していますけれども、旧約聖書の伝統から、そして、ラビたち、パリサイ人や律法学者たちの教えから、終末の復活のことは知っています、と。その時には、弟のラザロもよみがえって、私たち姉妹と会えることでしょう、って言うわけですよね。
　もちろんここでイエス様のおっしゃっていることとズレているわけですが、イエス様は、その会話のズレを、わざわざ訂正はなさいませんでした。「違う違う、遥か遠く将来のことじゃなくて、今なんだよ！」とはおっしゃいませんでした。そして、これ以上ない、およそ人間には語ることのできない力強いことばをかけられるのです。（25節以下）
「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。
また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決して死ぬことがありません。あなたは、このことを信じますか。」

　そう言って、イエス様はその後で、大声で「ラザロよ、出て来なさい」と叫ばれました、ラザロは、墓の中から、布でぐるぐる巻きになったままで出て来ます。

　そういう奇跡のできごとです。この奇跡、これが、神の栄光なのでしょうか？この奇跡を起こすことによって、神の子がほめたたえられて、神の子が栄光を受けるようになったと言うことでしょうか。実は違うのです。そのことも後でお話いたしますが、まずは私たちは、これを、現実の、真に迫るできごととして聞けるでしょうか？これは、この時だけ特別に起こった奇跡のできごとなんだ、と。私たちの現実は、ある意味で確かに死に取り囲まれているような現実です。依然として、コロナで亡くなる人も多くいらっしゃいます。その他さまざまな病気で亡くなる方もいらっしゃるわけで、私自身も突然死ぬ可能性はあるし、私の身近な人が亡くなる可能性はいつもあるわけですね。クリスチャンだからと言って、その周りの人が即生き返るわけではない。ならばこのできごとは、しょせん、2000年前の、特別イエス様に親しかった人だけに与えられた遠い遠い話になるのだろうか？

　私は、今日の箇所を、何度も何度も黙想していまして、不遜にも「そんなことより」と自分勝手なことを思ってしまったんですね。

　というのも、かなり軽いことだとは思いますし、私ごとで恐縮ですが、私の副鼻腔炎が、いっとき酷くなって、それに伴い片頭痛も悪化したんですね。「やっぱり手術した方がいいのかな」と思いながら、なんとか座ってはいられましたが、その時に、聖書を開いて、ここのみことばを読んでも、心に入って来なかったんですね。―もちろんそれは私の霊が鈍いだけの話なんですが―終わりの日の復活とか、永遠のいのちとか、天国の希望とか、それは私の究極の希望ではあるけれども、それは「今の」苦しさの助けにはならない、それよりも「今この病状を軽くしてください」と感じてしまったんですね。不信仰なものです。

　しかし、ある人がここで黙想を書いていらっしゃいまして、この墓の中に横たわっているラザロを見て、そこにイエス様は、まさに墓の中に横たわっておられるご自身の姿を、ここですでに重ねて見ておられたのではないか、ラザロは孤独ではなかった。死に向かう中でも、主イエスのまなざしの中にあった、と言うんですね。

　ラザロはその病気で死に向かう、その苦痛は副鼻腔炎や片頭痛の何十倍何百倍も苦しかったと思いますけれども、その痛みをイエス様は共にしておられた。いや、それどころじゃない、イエス様はラザロのそのさらに何万倍も、苦痛を受けられた。

　ここで9節10節に戻ってみますけれども、

9イエスは答えられた。「昼間は十二時間あるではありませんか。だれでも昼間歩けば、つまずくことはありません。この世の光を見ているからです。
10しかし、夜歩けばつまずきます。

　この、昼、というのは、イエス様が活動なさる時、そして、この「夜」とは、第9章の時にも申し上げましたけれども、あのイエス様が十字架におかかりになった時です。その時には全地が暗闇に包まれました。それは、人間の心のうちにある闇、世の中にある闇のすべてを、その一身に負われた、と言ってもよいでしょう。私の不信仰の罪も、その身に身代わりに負って、すべてを赦してくださった、そして、ラザロの孤独も、いや、世界中の人の孤独を集めても足りないほどの孤独を味あわれた。あの十字架の上で「エリ　エリ　レマ　サバクタニ」わが神わが神どうして私をお見捨てになったのですか。」と叫ばれた主イエスは、神の子であるのに、私たちの身代わりに、父なる神から見捨てられると言う、この世の孤独を全部煮詰めても足りない、私たちの想像もできないし、私たちの言葉には決して言い表せない孤独を味わってくださった。それは私たちの真実の同伴者になってくださるためです。ですから私たちの苦しみでイエス様にお分かりにならないものはないんです。
　そしてイエス様は、ただ単に私たちの苦悩を共感してくださるだけではなくて、罪と、死と、悪魔に、十字架の上で勝利してくださいました。ヨハネの福音書の特徴は、イエス様の十字架のことを「栄光」だと記しています。ただ復活が栄光なのではなくて、十字架もすでに栄光なのだ。ここに神の不思議があります。

　ラザロの話に戻りますが、ラザロは生き返りました。しかし、再び死ぬ者として生き返ったんです。再び病気にもなったかもしれません。あるいは、健康で、長寿を全うしたかもしれません。それは分かりませんが、いずれにしても、私たちが想像するならば、必ず思い浮かべるであろうことは、これから幾日もたたず、このベタニア村に近いエルサレムの郊外で、自分を墓から呼び出してくださったイエス様が、十字架におかかりになって死なれたということを、ラザロも聞かなければならなかったということです。イエス様が墓に葬られたということを聞いて、あるいは私を墓から呼び出してくださったように、イエス様も墓から出て来るだろうとすでに復活を信じたかもしれません。もしかしたら十字架を取り囲む群衆の中にいたかもしれません。あるいは十字架の上のイエス様を見上げる母マリアの傍らにいたかもしれません。そしてその後、マルタやマリアから、あのイエス様が復活した、という知らせを聞いたかもしれません。あるいはもしかしたら、復活されたイエス様が、復活のからだで、またベタニア村を訪ねてくださったかもしれない。そういう想像は許されることかと思います。

　いずれにせよ、「わたしはよみがえりです、いのちです、わたしを信じる者は死んでも生きる」このみことばを、ラザロもマリアも、マルタからすぐに伝え聞いたでしょう。そして、その人生を貫くみことばとして、その生涯を生かし続けたに違いないのです。

26また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決して死ぬことがありません。

これは、イエス様を信じているクリスチャンは、肉体が死なないという意味ではありません。永遠のいのちとは、今、いただけるものです。そして、肉体の死によっても途切れない、新天新地まで生きる、来たるべき世まで続くいのち、それを受けることを「永遠に決して死ぬことがありません」とおっしゃっています。そして、

「あなたは、このことを信じますか。」

　これは明らかに、読者に、また、こんにち礼拝でみことばを聞く者に、神が応答をうながしておられるみことばです。そして、主に期待されている応答は、このマルタと同じ応答なのです。(27節)

「はい、主よ。私は、あなたが世に来られる神の子キリストであると信じております。」

　この告白をする者は、幸いです。そして、この告白をする者たちの集まり、それがまさに、エクレーシア、主の呼び集められた者たち、すなわち教会なのです。

お祈りをいたします。
恵みとあわれみに富みたもう、私たちの主イエス・キリストの父なる御神
「わたしはよみがえりです、いのちです、わたしを信じる者は死んでも生きるのです。あなたはこのことを信じますか」あなたはあなたの御子キリストに、このように力強く語らせたまいました。いったい世の中に、これほどの力強いことばがあるでしょうか。アーメン、主よ信じます。主イエスは、私たちの痛みや苦痛の同伴者、慰め手であるだけでにとどまりません。復活なさって、死の力を滅ぼしてくださる、勝利者として、復活者として今も立っておられます。このあなたが愛するひとり子、主イエスに、ここに集う、またネットを通しても集うお一人一人を「私は、あなたが世に来られる神の子キリストであると信じております。」と、毎日毎日告白して歩む者と、ならせてください。いやすでにそうしてくださっていますことを信じて感謝いたします。主イエス・キリストの御名によって祈り願います。アーメン。

#ラザロの復活
#ラザロの蘇生