見出し画像

執事の館に初帰宅

11月2日、突然ですが、名古屋に行っておりました。
目当ては執事の館。
前々から気になっていたんですが、ついに帰宅を予告してしまいました。
どんなところ?と、気になっている方の参考になれば幸いです。

本当は、この三連休で福岡に行こうと思っていたんです。 
でも、その最終日の4日は、ヤフオクドームで赤ブーのイベントが開催される…つまり、遠方からも、審神者が殺到…混雑して大変そうだよな……
そこに、3日には横浜で大好きなオルガニストさんの演奏会があるという情報も入ってきたので、よし!やめようぜ!!と、福岡行きは一週間繰り上げました。それが、結果的に良かったわけですが。
(そのあたりの話については、また別記事にて)

名古屋だから、私の場合、交通手段は関東から高速バスです。
名古屋・ささしまライブ着は5:30。
執事の館への帰宅予告時刻は19:56。
それまでどうやって時間つぶしをするんだ、あなたは!と、思われるかもしれませんが…心配ご無用。
市街の寺社巡りとマンホールカード集めで十分どころか、むしろ時間が足りなくなりました……

さて、それでは執事の館の話です。
端的に言えば、執事喫茶。
ですが、はっきり言って他の執事喫茶とは別格です。
私が求めていたの、これ!!!
場所は、手帳を持つ旦那様やお嬢様方にのみ知らされます。ある交通手段を使うと、角を一回曲がるだけで済みますので、迷子にならず、済みました。

カラカラとキャリーを引いて、赤い馬車(レクサス)の止まるエントランスへ。おおー!ピッカピカだ、カッコイイ!!!
次回は是非、堀越さんの運転する馬車で出かけたいなぁ……
入り口につくと、「すぐに戻るので、お待ちください」という旨の、古渡さん手書きの札が。
椅子に座って待っていると、ばあやの矢田さんが出てきて、荷物を預かってくれました。ここで、お供のぬいぐるみやらスマホやらとは暫しのお別れ。
ハンカチとか化粧ポーチだけ、中に持ち込めます。

この日はドアマンが居らず、出迎えから見送りまで、全て古渡さんに担当していただきました。
別宅の場所の話から、まさかのローカルトークが飛び出し、緊張は帰宅早々、どこかに吹っ飛びまして(笑)
そして、好き嫌いがないことを褒められました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
何十年ぶりでしょうか!!
(ぎゃいぎゃいと喧しいですが、実はそこそこ年がいってます……)
あらまあ、古渡さんはシイタケが苦手なのですか。キノコ、おいしいのに…
(←キノコ大好き。ホワイトシチューにマイタケを入れすぎて、灰色にしてしまった前科もちです)

いざ、扉の中へ。
一歩入ると、目を引くシャンデリア。
開館時に海外で求めたものだそうです。キラキラと、ガラスが光をはじいて輝いています。綺麗だなぁ。
前にJR日光駅(近代化産業遺産。白い貴婦人と言われる美しい駅舎なのよ)で見たのと似ている?
そのほか、海外で買い求めた一点ものやアンティークもデイスプレイされているそうです。
アニメとコラボした器の類も、確かここの食器棚にかざられていましたね。そのようなお話を聞きながら、いざ、白の部屋へ。

部屋は、レースのカーテンで4つに仕切られています。
3つはすでに帰宅されていたお嬢様方と旦那様がおいででした。
私だけが一人帰宅。同席してくれるのは、クマのぬいぐるみ『長男』くん。
四人きょうだいの三番目だそうです。よろしくね。

席に着くと、ばあやがおしぼりを持ってきてくれます。いい香りがする…
そして、まず水出しのアールグレイティーとエピスクッキーが出てきます。
アールグレイはあまり得意ではないのですが、これは香りがきつくない。
そして水出しなので、味もまろやかです。
エピスクッキーは、シナモンやクローブ、カルダモンが入っているそうですが、これもまた、全然主張が激しくないので、シナモン苦手な人でも余裕で食べられます。どちらも全力で推します。

やがて、お料理のワゴンとお菓子のワゴンが運ばれてきます。
もう、眼福!!!!見ているだけで美味しそうなのが伝わってくる!!!!
この時、実は15種類頼んでしまったほうが良かったのですが、後で頼めるかな、と、10種類しか頼まなかったのはミスでした……
古渡さんが折角、「もう少しいかがですか?」と勧めくれていたのにね。
間抜け!
この辺りは、その時々で変わるのかしら。
なので、その日の給仕係さんと相談して決めたらよいかと。
私が頼んだのは以下の通りです。

1.キッシュ……皆様が大絶賛する一品。
なので、絶対に食べよう!と狙っていました。
具の部分、本当に柔らかかった!飲み物と言いたくなる方の気もちもわかるなぁ。美味しい!卵の優しい味が他の具材を包み込んでいます。
フォークでも分けられるので、ナイフを使わずに食べてしまい、古渡さんに「ナイフを使わずに召し上がりましたね?」と指摘されてしまいました。ごめんなさーい!

2.仮住まいのはちみつ生姜……生姜は生と粉末とを併用しているため、しょうがの味がはっきりとわかるドリンク。
喉を酷使する仕事をしているので、思わずHOTでお願いしまいました。
生姜の味がかなり強めですが、はちみつの味が生姜の鋭さをいい具合に和らげてくれています。
今月限りの提供ですので、11月中にいらっしゃるならお試しになってみては。

3.タンドリーチキン……全然辛くない!
とってもマイルドな柔らかいチキンでした。
これ、何切れでも食べられるわ!
2切れと言わず、5切れくらいお願いしておけばよかった……
古渡さん曰く「辛いものが苦手なお嬢様も多いので……」とのこと。
私もそうで……胃壁が非常に弱くて、あまりに辛いものを食べると胃壁にしみてしまうのです……なので、これは実にいいタンドリーチキンです。

4.秋のフルーツソース~豚肉とともに~……ソースがメイン、とのこと。
確かに!ソースはリンゴの味が中心かな?すごくおいしかった!!!!
豚肉が、とっても柔らかい!
これまた、際限なく食べられてしまいそうな一品です。11月限りですので、是非味わってみてくださいな。

5.ワカサギのエスカベッシュ……11月限りの品です。
エスカベッシュとは、地中海風の南蛮漬けのこと。なので、相当酸っぱいのかな、と思っていましたが……
そこは執事の館のお料理。酸っぱさを上手く和らげてありました。さすがです!これも好き!!

6.洋風おでん……味が良ーくしみた、柔らかい大根とトマトとサーモンのつみれのセット。
優しい、ホッとする味です。特に、サーモンのつみれのふわふわ具合と言ったらもう……これまた11月限定の品なのが惜しい……
冬の間中、というわけには行きませんか?

合間に、古渡さんとちょこちょこ雑談。
パイプオルガンがオーダーメイドで、世界に二つ同じものがないという話や、宗教音楽の話などを。
実は、帰宅を予告すると、帰宅の前後の事について質問されます。なので、正直に書いたんですよね。
夜行バスで名古屋入りして、昼間はマンホールカードと御朱印を頂きにあちこち回ること、館から出かけたら、また夜行バスで、今度は横浜に出て、パイプオルガンの演奏会に行くんだ、と。
パイプオルガンなんてマニアックな楽器のこと、そもそもご存知の方は少ないですからね……きっと調べてくださったんだろうな。嬉しかったです。
さすがにマンホールカードはご存じなかったようで。
実は名古屋で2か所、もらえる場所があるんですよー!ちょっと優越感。
あと、強行軍ですね、と驚かれましたが……いやいやいや、それくらい私にとっては普通ですって!とかとか、まあいろいろ。
そして、仕事の話もしたら……ばあや・矢田さんが来てくれました!
自分の職種、実は矢田さんの前職に近いのです。
(矢田さんの経歴は、手帳をお持ちの方のみご覧になれます)
気づいたら、食べることも忘れて、そのままどどドドドっと、仕事がらみでもやもやしていたことなどをばあやにこぼしていました……
周りから、どんなに言われても、励まされても、正直に言ってしまうと、右から左でした。
そんなこと言うなら、自分もやってみれいいじゃない。私の気もちがわかるなんて、よくも軽々しく言えるな!!と。
他にも、いろいろ。自分では気づいていなかったけれど、本当に不満が溜まって、心が荒んでいたんですね……
ばあやは、自身の経験などを話してくれました。
そして「できることは限られている」「無理をしない」「大変な時、かばってくれたり、助けてくれたりする人もちゃんといる」
これを言われた時、泣きそうになりました。
さすがにこの時は、まだ他のお嬢様方がいらしたのでこらえましたが。
どなたもいらっしゃらなかったら、はばかることなく泣いていたと思います。
うまく言えないのですが、こう、許されたような感じがしたのです。
実際問題、私たちの職種において、できることは限られています。
でも、そのあたりをわかっていただけないことが本当に多くて。
そのことをわかってもらえた上での言葉は、本当に嬉しかった……

さて、再びメニューの話に戻ります。

7.ポワールティー……今月限りの提供となっている、梨のフレーバーティーです。
ほんのり甘くておいしい……

8.キャラメル風クルミのタルト……クルミが惜しげもなく使われていて、ザクザクとした歯ごたえが楽しめます。
キャラメル風と聞いて、あの甘さを想像してしまったのですが、見事に裏切られました。甘すぎなくて、いいですね。

9.青いケーキ……凍った状態で来るので、少し待って、柔らかさが出てきてから頂きます。
ムース?本当にきれいな青!これは、何で出しているのかな。
ブルーキュラソー?まるで沖縄の海のような色でした。

10.全粒粉のスコーン……知る人ぞ知る、通称「ぜんつぶこのヌフーン」
温かいこちらに、りんごのジャムやクロテッドクリームを塗っていただきました。
全粒粉なので、普通の薄力粉で作るものよりも、モチモチとした食感ではなく、素朴な味わいとなります。これがまた美味しいんですよ……

11.ピーナッツオペラ……チョコもクリームも、ピーナッツ尽くしのケーキです。
チョコレートのオーソドックスなオペラよりも、甘さやボリュームは少し軽めかな。

12.チョコレートのテリーヌ……3切れお願いしてみました。
一切れは薄いですが、非常に濃厚で、ずっしりしています。
これも、もう少し多めにお願いしてもよかったな。飽きない美味しさ。
珈琲と合わせてもよかったかしら。

13.誕生石のジュレ……11月生まれなので、トパーズでした。
きらっと光る琥珀色。リンゴ味……かな?

そして、ここに上げた甘味類が、おしゃれな幾何学系の模様がチョコペンで描かれた白いプレートにのって出てきました!
そこには自分の誕生日とHappyBirthdayの文字が!!
帰宅日が、誕生日の前後一か月だった場合のサプライズだそうです。
ありがとうございます!
嬉しかったので、後から必死になって思い出しながら絵にしてみましたが……絵心無い人間には再現しきれませんでした……
でも、兎に角嬉しかったんです。
今の年齢になると、誕生日は嬉しいものではなく、気が重いものとなります。
それに、人から誕生日を祝ってもらうこと自体がなくなりますしね。
誕生日を祝ってもらうことって、こんなに嬉しいんだな、と、子供の頃を思い出しました。
……さんざん楯突いたし、今も大ゲンカしているけど、とりあえず両親、ありがとう。おかげさまで生きているので、いろんな体験ができているよ……

14.アールグレイ……水出しが美味しかったので、思い切って普通の紅茶もお願いしてみました。
いい香りだし、渋みはないし。美味しかったです!

気づけば、あっという間に90分近くがたっていました。
ばあやに促され、お手洗いへ。この中もまたすごく綺麗!
かつ、細やかな心配りがなされていまして、ひょえええええ!!!
帰宅したら、是非ご自分の目で確かめてください。

出発前に、冷たいほうじ茶をいただいてサッパリ。
玄関に向かうと、そこにはばあやがいて、荷物と頼んでおいた「おもたせの品」(テイクアウト用のお菓子。別料金となります)を用意して待っていてくれました。
古渡さんは、荷物をエントランスまで出してくれた時、そこについている刀剣乱舞のラバーマスコットにも気づいてくれて、最後に少し、刀剣関係の話をば。
本当にね、三日月宗近はじめ、刀を最前列で見るための仕切りが作られるような日が来るとは思いませんでした……
なので、「時代が私に追いついたんです」と、一度言いたかったセリフを……
だから、最近の「御朱印ガールが、刀剣女子がどうのこうの」というのは正直に言ってしまえば『くそくらえ(言葉が悪くて失礼!)』なのですよ。
ええ。
御朱印も博物館で刀剣見るのも、昔から好きでした。だからと言って、詳しいわけではないですがね、いまだに。


談笑の後、名残惜しいですが、古渡さんに見送られて館を後にいたしました。
めちゃくちゃ凹んでいたメンタルがちょっと復活したのを実感しながら。
ばあやと古渡さんはじめ、館の皆さんの御蔭です。
ありがとうございました。
美味しい食べ物って、偉大だなぁ……
人と話しているのが楽しいと思えて、食べ物を美味しいと思えるって、本当に大事です。
色々やられていると、食べ物がおいしくないんですよ。味がわからなくなるの。
砂たべてるみたいで拷問ですよ……
(仕事柄、昼は何が何でも食べないといけないため、味がわからない時は、本当に辛かった)

脱線しましたが、こんな感じの初帰宅でございました。
なお、お支払いはその場では致しません。館からの出立後となります。
とにかく、一人でもどうとでもなります、ここは。
そして、スマホなんかなくたって、全然平気で過ごせますので、気になるならば、一度肚をくくって帰宅されることをお勧めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?